タイム・アフター・タイム | Get Up And Go !

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音楽を中心に、映画、文芸、スポーツ など・・・。

より高く! より深く! けれど優雅に・・・ 冗談も好きなんですけどね (*゚.゚)ゞ







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シンディー・ローパー / CYNDI LAUPER
『 タイム・アフター・タイム / Time After Time 』


♪ ♪ ♪
ベッドに横たわり時計の音を聞きながら
あなたのことを想う
考えるほどに堂々めぐりとなるのは いつものこと
忘れかけていたあの熱い夜の記憶が甦る
あの頃からの スーツケースいっぱいの思い出

ときには私を思い浮かべることもあるでしょう
私は先に進みすぎてしまい あなたが私を呼んでも 
何を言っているのか聞こえなかった
あなたが もっとゆっくりと言うとき
私は追いつかれ ようやく自分を緩める

あなたが自分を見失ったら周りを見渡して そこには私がいるから
いつだって
あなたが倒れそうになったら 私が支えてあげる 待っているから
何度でも


Lying in my bed I hear the clock tick,
And think of you
Caught up in circles confusion
Is nothing new
Flashback warm nights
Almost left behind
Suitcase of memories, Time after

Sometimes you picture me
I'm walking too far ahead
You're calling to me, I can't hear
What you said
Then you say go slow
I fall behind
The second hand unwinds

If you're lost you can look and you will find me
Time after time
If you fall I will catch you I'll be waiting
Time after time

♪ ♪ ♪


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シンディ・ローパー、1984年発表のファースト・ソロ・アルバム 『She's So Unusual / NY ダンステリア』 に収録。アルバムからの2枚目のシングルとしてリリースされ、全米1位を記録しています。日本での発売時 "過ぎ去りし想い" という邦題がついていました。

特に洋楽を多く聴く人でなくても、きっと知っているでしょう。80年代を代表する名曲だと思います。 広く一般に浸透して長く歌い聴き継がれていくのが名曲の定義とするなら、60年代70年代に比べると、80年代は名曲といわれるものは少なかったように思います。

この曲は発売当初から、スタンダードに成りえる曲だと評論家によっても言われていたそうです。2013年の現在 果たして・・・。ポール・アンカ、クレモンティーヌ、エヴリシング・バット・ザ・ガール、マイルス・デイヴス など・・・また日本人アーチストによるカヴァーも多くあり、それは証明された形となりました。

曲はシンディーとキーボードのロブ・ハイマンとの共作ですが、曲の内容は多分に自伝的な要素を含んでいるようです。PVには実母や当時の恋人のデヴィッド・ウルフも出演しています。80年代の洋楽ファンは、きっと当時MTVで何度も観た映像でしょう。見た目は派手で活発な印象のある彼女ですが、実際はとても繊細で感性の豊かなひと。傷つくことの多かった過去を振り返り、ラストのシーンでは自然に涙が流れたそうです。

音創りはシンプルで、メロディもわかりやすく口づさみたくなるもの。そして何といっても魅力的なのはシンディ・ローパーの歌唱です。傷ついた女の子の痛ましさ、そしてシンディ自身への愛おしさを感ぜずにはいられない曲です。シンディ・ローパーが当時も今も、同性からの支持者が多いのもわかる気がします。

尚、マレーネ・ディートリッヒ主演の 『砂漠の花園』(1936)という喪失を描いた映画が冒頭に使われています。






カヴァー曲が原曲を超えるというのは難しいもの。まして名曲となると・・・。とはいえ、そういった思い込みから聴かずにいるのももったいないものもあります。多くのカヴァー曲の中にはすぐれたものもあり、あくまで主観に基づいたものではありますが、2曲ほどお薦めのものを。


TUCK & PATTI
ジャズ・ギタリスト、タック・アンドレスと黒人女性ヴォーカル、パティ・キャスカートによるデュオ・チーム。一流の技巧を持つタックのギターと、ソウルフルなパティのヴォーカルによって作られるふたりの音楽には至高の美しさがあります。私生活においてもパートナーであるふたり。"互いへの愛と尊敬" を感じさせてくれる、男女による創作としては理想形なのではないでしょうか。

91年に澁谷でふたりのライヴを観ましたが、何の飾りもないシンプルなスタイルの音楽に、心が浄化されていくような気持ちになりました。
「タイム・アフター・タイム」 は、88年の彼等のデビュー・アルバム 『TEARS OF JOY』 に収録されていますが、今回はライヴ映像から。






MILES DAVIS
不本意ではあったけれど、私 約2年ほど仕事としてジャズの売り場で働いていたことがあります。この曲は店内BGMとしてかけると 「女性客の食いつきが良かった」 のです。下世話な言い方になってしまいましたが、こういった曲での女性の感性を信じてもいました。
 
時代によって様々に衣装を変えてきたマイルス・デイヴィスを、トータルなアーチストとして語る、なんてことはとても出来ないのですが、じゃトランペッターとしてはどうなのよ!?
マイルス・デイヴィスが吹くトランペットとしては、バラードが特に好きです。マイルスの音には無駄がない。緊張感がある。装飾がないから本音のやさしさが伝わってくる。そんなとこでしょうか。バラードをきちんと演奏できるって、ロックだろうとジャズだろうと同じ。本物だということだと思います。

「タイム・アフター・タイム」 は85年のアルバム 『You're Under Arrest』 に収録されています。マイケル・ジャクソン 「Human Nature」 のカヴァーも秀逸。













ここのところ、関東では天候不順の日が続いています。
みなさま、体調管理には十分な注意を!


夏カゼをひいてしまった やん でした (^_^;)