Get Up And Go !

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音楽を中心に、映画、文芸、スポーツ など・・・。

より高く! より深く! けれど優雅に・・・ 冗談も好きなんですけどね (*゚.゚)ゞ








ジョージ・マイケル 栄光の輝きと心の闇
(原題:Portrait of an Artist)(2023 / イギリス)

● 監督: / サイモン・ネイピア=ベル
〇 出演:ジョージ・マイケル / アンドリュー・リッジリー / スティーヴィー・ワンダー / トム・ロビンソン / サナンダ・マイトレイヤ / ルーファス・ウェインライト / スティーヴン・フライ etc.


映画
2016年に他界したイギリス出身のシンガー・ソングライター、ジョージ・マイケルの、栄光と孤独を描いたドキュメンタリー映画です。現在公開中。昨日観てきました。

1981年に結成されたワムでの華やかな時代から、1988年、ソロに転じてからのアーティストとして高い評価と成功。しかしこの大成功は彼の人生を難しくしてしまう。

監督はワム!のマネジャーを務めていたサイモン・ネイピアー=ベル。ステービィー・ワンダー、トム・ロビンソン、サナンダ・マイトレイヤ(元テレンス・トレント・ダービー)他、40人以上の関係者のインタビューを敢行。ワム!時代からのジョージ・マイケルへのインタビューや未発表映像も収録されたドキュメンタリーです。




カチンコ
ドキュメンタリーとしては優れていると思いますが、内容的にはシンドさも感じました。"光と闇" と謳ってはいますが、闇の部分があまりにも強烈なので息苦しさを感じるというか。死が間近に迫っていた頃の、最後のジョージ・マイケルの姿には痛々しさも感じてしまいました。ここまで追求してこそのドキュメンタリーなのかもしれませんが、彼のファンであったなら辛く感じるであろうと。

ゲイとしての恋愛とその恋人の死。有名人であるがゆえの息苦しさ。性的マイノリティとしての精神的葛藤。薬物依存。映画の中では様々な負のイメージも描かれています。それより重要で私たちが記憶しておくべきことは、ジョージ・マイケルがレコード会社に対して起こした訴訟のほうでしょう。





長期契約によってアーティストを縛る契約を「奴隷契約」だとして非難したことです。彼がそれを、音楽業界全体のアーティスト個人の権利を確保するためだと考えていたことです。誰もが不満を抑えて活動を続けていた時代に、たとえ活動の停滞を余儀なくされたとしても巨大資本に対して声を上げたということです。

有名人の寄付というのはある意味お約束のようなことですが、ジョージ・マイケルも多額のそれを行っています。ただし名前を出さずに寄付を行っていたという事実もあります。ソングライターとして「Last Christmas」というクリスマス・ソングの名曲を残したジョージ・マイケル。 2016年12月25日に亡くなっています。クリスマスのその日に亡くなったことに、多くのファンがその意味を見出しています。


(^^♪
映画では、彼が作り上げた音楽の背景、物語を知ることができます。ソングライターとして、シンガーとして巨大な才能に溢れていたひとです。音楽は音楽として聴くことも大切だと思います。

いくつか曲を選んでみました。3曲とも映画に登場する曲です。

Faith (1988)
1988年、ソロ最初のアルバム『FAITH』冒頭に収録された曲です。ジョージ・マイケルをリアルタイムで知るファンにとっては、やはりこの曲からでしょ。ワム!解散後、満を持して発表した曲の、大人のカッコよさに驚いたファンは多いと思います。映画ではジョージのファッションをエルビスを思わせるといっていました。ゲイにありがちなファッションだという人もいるようですが。




Praying For Time (1990)
1990年発表の2枚目のソロ・アルバム『LISTEN WITHOUT PREJUDICE Vo.1』の冒頭に収録。全米最高位1位。

ゴスペル調、フォークロック・スタイル、ジャズタッチ、ストリングスの導入などなど、このアルバムでは新たな挑戦が見られます。個人的には最も好きなアルバムです。「Praying For Time」の歌詞からは、心の変化も読み取れます。

愛することは難しく憎しみが渦巻く / 希望にすがりついても希望などどこにもない / 病んだ空は手遅れだという / 僕らは集まって時の訪れを待つべきかも




Somebody To Love (1992)
1992年にロンドン・ウェンブリー・スタジアムで行われたフレディ・マーキュリー追悼コンサート参加時の歌唱です。クイーンのメンバーとロンドン・コミュニティ・ゴスペル・クワイアーをバックに歌い上げています。これはもう素晴らしいのひとこと! 当時、ジョージ・マイケルがクイーンに加わるのではないかと言う噂が飛び交ったのも、頷ける歌唱です。