今回は時事ネタを話し合いました。
ヘルパーN 以下N
N
ついにオリンピックが始まりましたね。
直前になって音楽を担当しているコーネリアスの小山田圭吾さんが、過去に自らが行った障害を持つ同級生に対するイジメが問題視されて、結局辞任になりましたね。
金重
ニュースは知っていますけど、どんな虐めだったかなどの詳細は知りません。
詳細を読んじゃうと、被害者の気持ちが分かりすぎちゃって辛い気持ちになるし、万が一、その辛さを周囲にぶつけても仕方ないので。
N
僕も改めては読んでないんですけど、コーネリアス小山田さんのイジメ云々っていうのは、すごい昔ですけど2ちゃんねるでも話題になっていたので知っていたんですよね。
「コーネリアス小山田圭吾といえばいじめ」みたいなイメージを持っていました。
金重さんはどう思いました?
金重
まずニュースを聞いて最初に思ったのは、自分は養護学校で良かったなと。
N
最近はインクルーシブ教育で、障碍者も普通校にいくって話も聞きますよね。
(インクルーシブ教育とは、人間の多様性の尊重等を強化し、障害者が精神的および身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能にするという目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組み。インクルージョン教育と呼ばれることもある。)
金重
そうですね。
介護事業所経営をしていたときに出会った利用者さんで、子供を普通小中学校に通わせていて、高校入学のタイミングから養護学校に行かせたという親御さんがいたんですけれど、保護者同士の傷のなめ合いが気持ち悪いと言って、結局養護学校からまた普通校に転校させたという方がいたんですね。
その方が私に
「こういう子が普通校にいないと、世の中に障碍者がいるってわからない。」
「親みずから線引きしたくない」
「なんで貴方は普通校じゃなくて養護学校に行ったの?」
って言われたことがあったんですね。
一般の人が大人になって初めて障碍者を見るというのは、学校を分けているのが原因だと。
Nさんはそういう経験ありますか?
N
もう40年ちかく前の話になっちゃうから参考になるかわかりませんが、僕の通っていた小学校には特殊学級っていう障碍児専用のクラスがありましたね。
でも今思うと知的に問題がある子だけで、身体的には問題ない子だけでしたね。
しかもその特別学級の子たちとの交流は特にありませんでした。
だから逆に障碍者虐めが起こる構造じゃなかった。
話によると小山田さんが通っていた私立の和光学園は、当時から積極的に障碍者を受け入れて「共同教育」という名のもとインクルーシブ教育がされていたみたいですね。
金重
良かれと思ってやっていたことが、逆に障碍者にとって辛い環境になってしまったということですかね。
しかもこれは40年以上前の話で、すでにネットでは公然の事実だったんですよね。
なんでいまさらこんな大ごとになったんでしょうか。
N
今回の小山田さんの件は、刑務所問題と同じ難しさも内包してますよね。
刑務所で刑期をおえて罪を償ったはずだけれど、世間はチャラにしてくれない。
今回のイジメも高校とか中学時代の話だけれど、その話が50歳すぎて職業人生のピークという所で蒸し返されてしまう。
こういうことって、その辺で酒飲んで転がっているオヤジだったら、だれもなにも言わなかったんだけど、それが歴史に残るオリンピックの音楽担当となるとそうはいかない。
前も話しましたが、以前にもまして「ノブレスオブリージュ」が求められているんだと思う。
高い立場のある人には高い社会的責任が問われるっていうやつ。
別に法律で決まっているわけでもなんでもないんですけど。
やっぱりイジメって『卑怯の極み』なんですよ。
しかも小山田さんの場合、自分が絶対に反撃されない相手を選んでやってる分、更にその卑怯さが際立っていた。
ただでさえ卑怯な行為なのに、さらに内容が卑怯だから、何十年経っても過去の事にならなかったんじゃないでしょうか。
強いて言えば、これが身体能力が拮抗した相手と一対一で殴り合って、その結果相手をボコボコにしたっていうならば、そういう時期もあったんですねぇ(笑)で終わりだと思う。
そう考えると、今回の件は多くの人が「卑怯者が生きられない世の中だ」ということを確認したかったんだと思いましたね。
「オマエは、オリンピックなんて大仕事やらないで、残りの人生目立たず小銭稼いで生きて行けや」という強い民意を感じました。
金重
ある意味、小山田圭吾からしたら天罰が下ったようなもので、いまさらなんでって思っているでしょうね。いじめっこの末路でもありますね。
N
人と人が生きていく中で、だれもが多かれ少なかれ様々な不安感を持っていると思うんだけど、いじめっ子というのは100%自分を安全な所においておいて、手っ取り早く自分が安全な立場であることを確認したい。
そのそもそもの原因は、テレビとかメディアの影響もあるんだと思うけど、やれ偉くなれ、やれ凄くなれという教育を施され、その通りに自分の価値を高く持ちすぎるっていうのが始まりだと思います。
いや、努力するな、あきらめて生きろっていっているんじゃないですけど、みんなが王様になることは不可能だし、なのにそれを目指しちゃうから、必要のない相手に無駄に嫌味や皮肉を言ったり、中には小山田さんのように実際に卑怯なことをやる人も出てくる。
競争社会の弊害でしょうか。
金重
結局、当時の彼はなにを得たかったのでしょうか。
精神的に発達する段階で承認欲求がでてきて、たまたま目の前にいた障碍者を虐めることで手っ取り早くそれを満たそうとしたのかもしれません。
または虐めをすることで周りに自分に対する恐怖感を与えて、自分の安全な地位を必死に保持しようとしていたのかなとも思います。
N
そういえばこの前「ケーキの切れない子供たち」っていう漫画を読んだのですが、暗い気持ちになりましたよ。
少年刑務所で収監されている人の多くは、軽度の知的障害を抱えているという話でした。
正直言って僕なんかも、社会で成功している、上手くいっているとは言い難いかもしれないので、境界線をどこで引かれるかによっては、僕もそっち側の人間なんじゃないかなとおもったり。
そうこうしているうちに、海外からも今度は、開閉式のディレクターの元ラーメンズ小林さんがユダヤ人虐殺を揶揄したという事で解任というニュースが来ました。
なんだか暗い話ばかりになったので、楽しい話にしますか?
☆宇宙旅行の話
N
先日、アマゾンの創業者であるジェフ・ベゾス氏が弟と宇宙旅行最高齢の女性と最年少の少年を連れて4人で、短時間の宇宙旅行にいき成功となりました。飛行時間は10分との事です。
金重さんはどうですか?宇宙って行ってみたいと思います?
金重
費用面では現実的に考えて無理だとおもいますけど、行ってみたいとは思いますね。
映画ETみたいに宇宙人と仲良くなってみたいです。
月にも行ってみたいですね。
N
へぇー夢がありますね。
僕は閉所恐怖症気味プラス三半規管も弱いんで、宇宙なんて絶対に行きたくない。あんなカプセルに閉じ込められて飛ばされるなんて考えただけでも、気がめいりますね。
カプセルホテルだって圧迫感を覚えます。
金重
何かあったんですか?
N
三半規管は老化だとおもいますけど、閉所恐怖症はある時突然ですね。ゲームのマインクラフトのクリエイティブモードでも、海に入って地底を掘ったりしていると閉塞感が凄くてすぐに出たくなりますね(笑)
そういえば宇宙といえばついて回るのはトイレ問題ですけど、用便はホースで吸引するらしいですね。
で、船外で作業する場合はオムツをするらしい。
金重さんはオムツに対してはどう思ってます?
結構な確率でトイレ失敗しますよね?
金重
オムツはイヤだっていうのはありますね。
子供の頃は、赤ちゃんみたいでかっこ悪いっていうのはありましたけど、大人になってからは、オムツしている状態に慣れたくないっていう気持ちです。
大小便に対して自分である程度できるのに、そこは人に言われたくないっていうか、あとはオムツ履いているからトイレを気にしないでもいいやって思って、自分が堕落しちゃう気がして怖いですね。
それが年を取って便意がないのならしょうがないんでしょうけど、便意はあるのにオムツを履くと、自分が障碍者であることを余計に自覚させられる気がして嫌なんですよね。
でもそういうことを以前やっていた事業所のヘルパーに言ったら、
「そういう考えって、オムツをしている人に対して失礼じゃないですか」と、言われたんですよ。
僕からしたら聞かれたことに対して、素直な気持ちを答えただけだったんですけどね。
N
以前入っていた障碍者の利用者さんで、身体が全く動かないのに、オムツを履かない方がいて、それでいて大便が漏れちゃう回数が頻回だと、結局、下着も廃棄、シーツも廃棄、防水シートも場合によっては廃棄っていうことになっちゃうので、なんでオムツしないんだろって思っていました。
でもその後、老人主体の訪問介護をやった時に、認知症で排便感覚はおろか、排泄物を色々な所に塗りたくるようになっている利用者さんがいらっしゃって、そういう経験から、オムツさえすれば排便問題は解決だということは勘違なんだと思うようになりましたね。
金重
排泄の問題は自尊心の問題でもあるから複雑ですよね。
話戻っちゃいますけど、解雇になってしまった開会式のディレクターの方の謝罪文は良かったですね。
誠意を感じることができました。それにたいして小山田さんのは言い訳に始終しているっていうか。
とにかくこのまま無事にオリンピックをやり切れればいいですけど、爆発的に増え続けるコロナ感染者、どうなりますかねぇ・・・。
了
いかがでしたでしょうか。
今回はちょっとテーマが絞れなかったので、このような形をやってみました。
このブログを読んでいる皆さんもなにか私たちに話しあってほしい事がありましたら、是非コメント欄にお願いします。
一同お待ちしておりますm(__)m