ある日突然、自分が難病にかかってしまった。
ある日突然、家族が交通事故で重い後遺症を負ってしまった。
このような場合どうすればよいでしょうか。
「こんな障碍を抱えてもうおしまいだ」とか、家族が障碍をもったことで、「将来はどうなってしまうんだろうか・・・」など、先が見えないことからご本人は勿論、ご家族も不安になると思います。
しかし私は必要以上に思い悩んで欲しくないと思っています。
現在日本には936.6万人もの障碍を持つ方々が生活しており、それは実に人口の約7.4%に相当します。その中で身体障碍をお持ちの方に至っては98%以上の方が様々なサービスを利用しながらご自宅を拠点に生活されています。(私もその中の一人です)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/seikatsu_chousa_b_h28_01.pdf
このようにすでに多くの障碍者の方が様々な制度を利用し自活していらっしゃいます。
なのでこれからの生活に過度に不安を持たないでいただきたいと思うのです。
ではご自身やご家族が身体障碍をおってしまった場合、どうすればよいでしょうか。
(世田谷区の場合を参考に)
準備
まずは地元市区町村役所の障害福祉課に連絡していただき、障碍者手帳の取得の可否を確認してください。
もし大丈夫だろうと言われたら
- 指定医師に身体障害者手帳の該当可能性について相談・確認
- 区保健福祉課で、該当する障害に応じた専用の診断書様式の受取り
- 指定医師に診断書の作成を依頼‐受取り
- 写真と印鑑をご準備のうえ、区保健福祉課窓口で申請書を記入し診断書と併せて提出
- 区保健福祉課から東京都へ関係書類送付
- 東京都から区保健福祉課へ手帳が届いたら、申請者へ御連絡
- 窓口で手帳受取り
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/fukushi/002/003/d00153678.html#sinshoutechou-2
この手帳は各種医療費控除や税控除、各種障碍者手当を申請するために必要となります。
サービスを見つける
また、それと同時に「障碍者のしおり」をもらってください。
これは障碍のある方が利用できるサービスをまとめた冊子です。
この冊子を参考に、地元ではどのようなサービスが用意されているのか、
また自分が利用できそうなサービスにどういうものがあるのかを探してください。
そして自分が必要そうなサービスに見当が付いたら、そのことについて市区町村の担当部署に相談すると良いと思います。
それはそもそもどのようなサービスがあるのかをまったくしらない状態で相談しても、必要なサービスの情報を得られない可能性があるからです。
なのである程度はどういうサービスがあるのか自ら知識を得てから具体的な相談をするとその後の話がスムーズに進むと思います。
仲間を見つける
また、自分の障碍がわかった時点で、似たような障害を持つ人のコミュニティを見つけ仲間作りをしてみるのも良いと思います。
そうすると自分の障碍に有意義な情報を集めやすくなり、同時に同じ障碍を持つ者同士だからこそ分かり合える精神的な支えになると思います。
是非積極的に周りに助けを求め、情報を集めてください。
きっと良い道が開けると思います。