W杯アジア3次予選第5戦
○ 6/14 19:20(日本時間)
タイ 0-3 日本
(タイ・バンコク)


いろいろと周囲から雑音が聞こえる中、貴重なアウェーでの初勝利。

この試合は勝ちにこだわっているんだと、その意志が試合開始早々の長谷部のドリブル&シュートで感じた。

そして、無失点で終えた事と3点目が入ったことが良かった。

前半にセットプレーから、闘莉王そして中澤とDFの長身2人がヘッドで決める。狭い角度で決めた闘莉王も動いてフェイント入れてから決めた中澤も、どちらも技ありのヘッドでした。そしてお互いの得点にお互いがおとりになると、二人のコンビネーションの良さが伺えた。

しかしその後追加点が奪えず、ましてや後半に入ると飛ばし過ぎたせいか足が止まり、タイにボールを回され始める。

そうなると、またセットプレーでしか得点が奪えないかとなる。タイとのホームでの第1戦でも言われたこと。タイの選手より日本の選手は身長が高く、高さで勝る日本はセットプレーでの得点は計算できる。しかしそれでしか得点できないのは、少々問題である。

だから中村憲剛の3点目が入ったのは、流れの中で入った得点として貴重だった。2点から間延びしてそのまま終わるのと、追加点を入れられたのは今後にも影響してくるかもしれない。

やはり週一ペースとはいえ、アウェー続きで選手みんなに疲労が見えた。残り1戦、相手はアウェーで苦汁を飲まされたバーレーン。ホームでしっかり勝つことと、このまま良い流れで最終予選へつなげていきたい。
W杯アジア3次予選第5戦
6/14 19:20(日本時間)
タイ-日本
(タイ・バンコク)


3次予選、ここまで2勝1分1敗。

この成績は苦戦なのか、妥当なのか。

アジアの勢力図に大きな変動はないが、中東の新興国(もはやこういう呼び方も当てはまらないかもしれないが…)の成長が著しいのだろうか。大会方式が変わったとはいえ、“最終予選からが本場、その前は大勝楽勝”というのは昔話のようです。

もちろん日本の成長が完全に停滞しているとは思わない。しかし、それ以上に周りが成長しているのだろうか。

そんな事を感じながら、3次予選もあと2戦。他試合の結果次第では予選突破が決まる。タイとは第1戦でホームで対戦し、勝利している。しかしオマーンとホーム&アウェーの結果ではないが、ここでも油断は禁物であろう。たとえ相手がグループ最下位であっても。

他のグループも今回の試合で予選突破を決める国が続々きまるでしょう。最終予選に顔を列べそうな各国を見れば一目瞭然だが、3次予選の調子では危うい。あえて警鐘を鳴らしたい。自分達には次があり、さらに完成度を高めなければいけない。海外組も今回のように簡単に召集できないし、ましてや長期に呼べない。

3次予選突破のみを考えるのが当たり前だが、最終予選を見据えて、今日の戦いを見守りたい。
先月17日の埼スタで行われた浦和-G大阪戦。この試合で起きた騒動に一つの制裁が下された。

安全管理義務を怠ったとしてホームの浦和に過去最高の制裁金2000万円。アウェーのG大阪にも、自クラブのサポーターの挑発を予防できなかったとして制裁金1000万円を科した。

やはりホームが運営する立場ということで、責任は大きいということか。発端のG大阪の方が額が低い。と首を傾げたが、アウェーチームの管理責任が問われたのは、これが初めてだそうだ。

G大阪が特定者を見つけて永久追放なんて話は、どうなったのだろう…。

Jリーグチェアマンは「スタジアムが危険という印象を社会に与えてしまった」と語った。

スタジアムでサポーターが喜怒哀楽を、声と共に体いっぱいに表現するのは素敵だ。しかしその表現を暴力とするのは、敵味方関係なく悲しくなる。

先日の名古屋戦をテレビ観戦しか出来なかったので映像でしか見れなかったが、あの南の両サポーターの間に異常に広がる「空席の壁」にまた悲しくなった。
あの壁が再び縮まることはあるのだろうか。

どこのスタジアムでも、女性も年輩者も子供も誰でも安心して観戦できる。日本がいつまでも世界に誇れることであって欲しい。