J1第33節
11/29 14:00 晴
柏 0-2 大分
(日立台 10628人)


浦和以外の試合をスタジアムで観戦するのは春先の序盤戦以来。といってもそれも柏の試合で、浦和との対決を含めると柏の試合は5試合目になる。

柏レイソルのホーム日立台(日立柏サッカー場)は、15000人収容のサッカー専用スタジアムで、ピッチとスタンドの近さはJリーグで一番ではないだろうか。そのためもあるのか、スタジアムの一体感は素晴らしい。

試合は、柏がリズムを掴もうと必死にゲームを作ろうとするもなかなか大分を崩せない。やはりこのあたりが大分の安定感なのだろう。攻められても物怖じせず、周りの選手でバランスをとり跳ね返す。

逆に柏は何度か形を作るが、パスミスや数的有利を作れずに半ば自滅していた。攻め上がりも遅く、攻撃にかける人数もまばら。
中盤のポポが動き回り、要所要所で顔を出し起点になるも、決定機を作れず。動き的には本来フランサの位置のようだったが、やはりフランサの方が一枚も二枚も上手なのだろう。中盤からの供給がなければ、当然FW李忠成も孤立する。

それでもお互いビックチャンスは作れず、一進一退のゲーム展開。

しかし後半32分と35分に立て続けに大分が得点をいれる。

やはりこれが順位の差なのか、はたまた優勝の望みやACL出場権が残るチームとのモチベーションの差なのか。

大分は今年一年でナビスコ杯も優勝しリーグも上位と、かなり自分たちのサッカーに自信をつけたのだろう。ただ少し、鹿島のようなズル賢さというかズル悪さが目立ち始めているきもするが。

柏はそれなりにゲームの組み立てを試みるも、詰めの甘さが目立った。やりたい事はそれなりに見えていたし、チームもまとまっていた。若い選手が多いだけにまだまだ経験が必要なのか。

かつて大分を指揮し、また柏を3年間指揮しこの試合がホームでの“千秋楽”となる石崎監督は、最後のセレモニーで「このチームはもっと成長する」と言った。

熟成者と成長者のような、そんな対決の試合だったと思えた。
J1第33節
● 11/29 14:00 晴
G大阪 1-0 浦和
(万博 19605人)


前節ホームで敗れ、優勝の可能性が絶望的になったが、ACLの出場権も含め望みをつなげる為にも落とせない一戦となった今節。誰しも勝利あるのみと思い挑んだに違いない。

前半でガンバのFW山崎が退場し、後半は数的有利で攻め続けたそうだ。

しかし得点は決まらず、そしてエジミウソンが不用意な行動で相手選手を倒し一発退場となり、終盤に遠藤に決められ敗戦。

相手の退場はラッキーだが、それを差し引いてもエジミウソンの行動は非常に残念でならない。これで今季は、ACL制覇したG大阪との対戦成績を1分3敗とし完敗。アジア制覇したG大阪と対象的に思えてしまう今季の浦和。

これで今日の名古屋の結果次第になるがACL出場権もかなり難しい状況になった。今季の無冠が決まったと共に、来年につながる物も失おうとしている。

ここ数年、常にタイトルをとってきたチームとしては、やはり悲しく寂しい。

次のホームでの最終節。可能性の低い望みが残るか消化試合になるかはわからない。たとえ望みがなくなっても、チームは戦わなければならない。意地でもプライドでも何でもいい、必ず勝利したい。そして勝利を信じて、選手をサポートしたい。


携帯携帯速報のみの観戦?)
J1第32節
● 11/22 13:00 晴
浦和 1-2 清水
(埼スタ 542709人)


絶対に負けられない戦いでの敗戦。首位の鹿島は大分に勝ち首位堅守、これで勝ち点差は4。
残り2節、数字上では可能性は残されているものの優勝は絶望的となった。

もちろん昨日の試合、負けようと思って戦った者は監督・選手・サポーターと誰一人いなかったはずだ。

しかし試合は、サイドアタッターの2人はポジショニングを気にしすぎたせいかサイドに張り付き、ポスト役に入った達也は孤立し、後ろからの飛び出しもなかった。リズムを立て直すために後ろでボールを回すも、選手の動きがないために前へのボールの出しどころが見つからない。後半立て直しリズムを掴み始めるも、清水のチームとしての堅守に阻まれた。

そして、監督のシステムや戦術の思惑は外れ、戦ってる選手も個人の力のみでチームとしての力として融合されず。しいては5万のサポーターの力も融合されず、大事な試合で作り出される“決戦”という雰囲気ではなかった。

昨日のような試合は、この試合に限らず、今シーズンの浦和ではずっとである。
試合後のサポーターの反応も鼓舞する者・拍手する者・ブーイングする者・沈黙する者とバラバラな反応だった。

昨日の試合、出場した選手は口を揃えて『悔しいです』と第一声にコメントしていた。

もちろんやることを自分なりにしたが、願っていない結果になったからからであろう。

そんな中でもポンテは、『今のところは、タイトルをことは忘れて、一番イイ順位にいられるように切り替えた方がいいです。それが今のレッズの現実ですから。』とコメント。

もちろん可能性がある限り優勝を狙うのは当然のことである。絶望的でも優勝を狙わないのは放棄にとられるかもしれない。しかし、何も考えず何が何でも狙うというのではなく、もう一度自分たちの実力だけではなく、置かれている状況や環境など全ての現実を受け止め、今チーム・選手・サポーターたちが出来る事は何かを考え一歩一歩確実に上がっていく。そんなメッセージのように感じた。
そうすることしか出来ないのもバラバラになった今のレッズの現実だから。

試合後、内舘選手と堀之内選手に接する機会があった。
内舘選手が「サポーターにあんな思いをさせてしまって…」というのが、とても印象的だった。


サッカースタジアムにて観戦)