J1第32節
● 11/22 13:00 晴
浦和 1-2 清水
(埼スタ 542709人)


絶対に負けられない戦いでの敗戦。首位の鹿島は大分に勝ち首位堅守、これで勝ち点差は4。
残り2節、数字上では可能性は残されているものの優勝は絶望的となった。

もちろん昨日の試合、負けようと思って戦った者は監督・選手・サポーターと誰一人いなかったはずだ。

しかし試合は、サイドアタッターの2人はポジショニングを気にしすぎたせいかサイドに張り付き、ポスト役に入った達也は孤立し、後ろからの飛び出しもなかった。リズムを立て直すために後ろでボールを回すも、選手の動きがないために前へのボールの出しどころが見つからない。後半立て直しリズムを掴み始めるも、清水のチームとしての堅守に阻まれた。

そして、監督のシステムや戦術の思惑は外れ、戦ってる選手も個人の力のみでチームとしての力として融合されず。しいては5万のサポーターの力も融合されず、大事な試合で作り出される“決戦”という雰囲気ではなかった。

昨日のような試合は、この試合に限らず、今シーズンの浦和ではずっとである。
試合後のサポーターの反応も鼓舞する者・拍手する者・ブーイングする者・沈黙する者とバラバラな反応だった。

昨日の試合、出場した選手は口を揃えて『悔しいです』と第一声にコメントしていた。

もちろんやることを自分なりにしたが、願っていない結果になったからからであろう。

そんな中でもポンテは、『今のところは、タイトルをことは忘れて、一番イイ順位にいられるように切り替えた方がいいです。それが今のレッズの現実ですから。』とコメント。

もちろん可能性がある限り優勝を狙うのは当然のことである。絶望的でも優勝を狙わないのは放棄にとられるかもしれない。しかし、何も考えず何が何でも狙うというのではなく、もう一度自分たちの実力だけではなく、置かれている状況や環境など全ての現実を受け止め、今チーム・選手・サポーターたちが出来る事は何かを考え一歩一歩確実に上がっていく。そんなメッセージのように感じた。
そうすることしか出来ないのもバラバラになった今のレッズの現実だから。

試合後、内舘選手と堀之内選手に接する機会があった。
内舘選手が「サポーターにあんな思いをさせてしまって…」というのが、とても印象的だった。


サッカースタジアムにて観戦)