父を失って しらばく実家で暮らしていたが
ひとり暮らしに戻り 就職をした。
療養型の病院で 介護の仕事を始めた。
そういう病院には 社会福祉士がいる・・・。
涼と同じ 社会福祉士が 病院にいるんだ・・・。
私は職場では友達を作らないタイプだ。
仕事とプライベートは別に持ちたいから。
だけど その狭い考えは捨てた。
どこで出会ったって 友達には変わりない・・・。
そんな思いで働き始めて間もなく
仕事を教えてくれている女の子から
「私と同じ匂いがする
」
と 突然言われた。
同じ匂い


確かに なんだか一緒にいて 話が尽きないし
他の人が理解できないようなことを
共感することが多い。
私たちは 初めて会って1週間もしない内に
ケーキバイキングに行った
これは 私たちお互いが 驚くべきことだった。
私たちは 人見知りというか
あまりまわりに馴染むタイプではなかった。
だけど 私たちだけは 仲良くなった。
彼女は 私よりも10歳年下で
お互い離婚歴を持っていることも
共通点のひとつだった。
もちろん その子はストレート。
私は ビアンとは無縁の生活を送るようになっていった。
この間 私は
れいとは アベルを預かったりする関係を築いていた。
月のうち 半分 アベルと過ごせればいい方で
だけど 実際には 私の夜勤が毎週入ってしまうので
せいぜい10日間くらいまでしか アベルとは
一緒に暮らせなかった。
だけど それでも
私はアベルと暮らせることが嬉しかったし
アベルも 私と暮らすことを喜んでくれていた
そして れいとは たまに
泊まりに行って アベルに会うような
平穏な関係に戻っていた。
そういう時には れいは私に家族サービスを
たくさんしてくれていた。
そして 月日が流れ
半年も経とうとした頃
れいがふっと言った。
「そーいえば あの男 どうした
」
私にアプローチをしてきた男だ。
私に
「俺たちが結婚したら 金持ちになれるよ
」
と初デートで言ってたっけ。
「俺 自分の20歳の誕生日に
調布にライオンズマンションを買ってるから・・・。
結婚でもしたら使えるなって思ってるんだ」
と言ってたけど・・・。
ライオンズは 私 れいと住んでたし・・・。
別に 興味はない。
「あー 最近 久しぶりにメール来てたけど・・・
『お久しぶりです。今度、美味しいものを食べに行きましょう』
だって。
でも私 興味ないから。
無視
」
「結局 長続きしないんだね」
と嬉しそうに苦笑してた。
れいの自慢のひとつに
自分と別れた後 元カノが男との恋愛が長続きしない、ということが
とても お気に入りだった。
「私が尽くすから 男じゃ満足しないんだよ」
と言ってた。
だから 私が その男に興味はなかったけど
続かないでいることが 嬉しそうだった。
こんな風に 私は れいとは家族として会って
お互い普通に過ごしていた。
私は 新しい仕事にも慣れ
母が突然 こんな事を言ってきた。
「かれんちゃんが 仕事を頑張ってるから
ご褒美にいっしょに旅行でも行こうよ
今 石神さまってのがパワスポで有名らしいよ」
これまで私は母親とはいっしょに旅行に行っていなかった。
いつも男と一緒にいたから 誘われても断っていたのだ。
その代わり 母は妹と旅行に行っていた。
この旅行で 母は
私の旅費もお小遣いも用意してくれていた。
そして パワスポ巡りのバス旅行に参加した。
豊川稲荷
伊勢神宮
石神様
もちろん私のメインは 石神様
この神様は女性の神様で
一願成就の女神さま
女性の願いなら ひとつだけ叶えてくれる、という。
オセロの松嶋尚美も ここでお願いして結婚したという
私もここでは真剣にお願い事をしなくっちゃ
だけど・・・
後に 一番早く結果が出たのは 伊勢神宮だった。
その時 こんなことを願った。
愛し愛されるような大恋愛をさせてください
そして これまで私が経験してこなかった
これ以上ないってくらいの 最高のHを・・・
私 本当に 大恋愛がしたい
すっごく愛したい
たくさん愛したい
愛に生きたいの・・・ 
そして その運命の人と
ず~~~っと続きますよーに
そう伊勢神宮で 二礼二拍手一拝し
お願い事をすると 足の裏から ジワジワと
バイブレーションが伝わってきて
膝のところまで 振動が伝わってきた
スゴイ
私 お伊勢さまとコンタクト取れちゃってるの
これって お伊勢さまからの返事だよね
「了解
」
ってコトだよね
私のこの願い・・・
絶対に叶うんだぁ~
嬉しいな
楽しみに待ってようっと
そして この時の願いが
本当に 1ヶ月も経たない内に
早くも叶えられようと
運命が動き出していた・・・。