日本の立法府である国会は「衆議院」と「参議院」の2院政を採用しています。
衆議院の任期(4年)は参議院の任期(6年;3年ごとに半数改選)より短く、また衆議院は任期途中での解散があることから、より忠実に民意を反映でき、参議院に対して優越的地位に立つと考えられています(所謂「衆議院の優越」)
一方、今回選挙のあった参議院は、衆議院の政党勢力と対抗することで、ポピュリズムの防波堤となり、「良識の府」として本来この国が進むべき方向について議論し、国家的課題に寄与するという役割を持つべきもの。
たとえ多数が「Aに賛成」で、「民意が・・・」云々とマスゴミが垂れ流しても、「まあ待てよ」と言うのが参議院の役割で、単なる多数決で衆愚に陥る時にこそ、「Aではなく、少数派であるがBを尊重するべき」という意見を出すのが参議院のはず。
「憲法改正」「集団的自衛権」「日米関係」「沖縄米軍基地問題」「北朝鮮を巡る6者協議」「中東情勢」「中国の毒物・環境汚染」「教育再生」等々、いずれも「国家像」に直結する課題ですが、これらはいったいどこへ行ってしまったのでせうか?
「生活重視」などと謳って、「年金問題」「政治とカネ」「失言」といった国内問題に狂奔している状況では、衆愚政治の誹りを受けてもしょーがないですね。┐('~`;)┌
といっても、現在の参議院はバリバリの政党政治に染まっちゃってて、まったく期待できないのであります。。。_| ̄|○
ちなみに、現在の参議院に該当する旧憲法下の貴族院では、院内に政党を置くことはなく、政党に参加した議員は不文律として貴族院議員を辞職することになっていたそうです。
【ご参考】Wikipediaより
「参議院不要論」
「参議院改革論」
オイラは安倍自民党にはな~んも期待してませんでしたので、今回の結果で一喜一憂はしてません。むしろこの大敗を機に、保守本流の議員が終結して新たな保守政党が誕生することを期待します。(・ω・)ノ