朝日(10/13社説) 「新聞週間 事実の重みを伝えたい」
圧倒されるほどの重い事実を前にして、立ち向かっていく記者たち。その思いがにじみ出る記事がある。
日本経済新聞は7月、昭和天皇が靖国神社のA級戦犯合祀(ごうし)に強い不快感を示し、「だから私(は)あれ以来参拝していない。それが私の心だ」と語っていたことを報じた。
その2カ月前、社会部の井上亮記者(45)がかつての取材先だった富田朝彦・元宮内庁長官(故人)の自宅を訪ねた。その折に富田氏の日記や手帳を借りたのがきっかけだった。
「小さなコラムでも書けないか」という気持ちだったが、手帳を読んで驚いた。富田氏が長官として接した昭和天皇の言葉がふんだんに記録されていたからだ。そして、78年の合祀以降、昭和天皇が参拝しなかった理由を明確に示す88年のメモを見つけた。
「天皇の発言だと判断するうえで、さまざまな文献や関係者にあたり確信を得るとともに、その意味づけでも複数の現代史家や研究者の意見を求めた。記事になるまでずいぶん時間をかけた」と井上記者は振り返る。
西日本新聞は年初から「検証 水俣病50年」の連載を始めた。水俣病が公式に確認されて今年で50年になるのを機に、編集局の各部門がそれぞれの切り口から、半世紀に及ぶ患者の苦しみや、行政と企業の責任を取材した。
「半世紀がたっても、なぜ問題が解決していないのか。無力感を抱きながらも、この重いテーマは新聞のなかでこそ伝えられると、自分たちを鼓舞してきた」。企画を統括する田代俊一郎編集局次長(56)は語る。
約50人の記者が参加した連載記事はすでに67回になり、年末まで続ける。
この2紙の記事と企画は、今年の新聞協会賞を受けた。ほかの受賞者も含めて、心からお祝いしたい。
日本新聞協会に加盟する新聞だけでも全国に108紙ある。記者たちはスクープ競争に明け暮れ、ときに取材先に殺到して「メディアスクラム」といった批判を受けることもある。
しかし、多くの記者は受賞者と同じように事実を追い求め、記事にすることが「世の中の役に立つ」との志を持って書いている。どこに取材拠点があっても違いはない。
朝日新聞松江総局の上原賢子記者(28)は4月、島根県の隠岐諸島から産科医がいなくなることを報じた。
「何度も通ううちに、妊婦たちが、夫や子どもを残して『島外出産』するつらさを語ってくれた。その声を伝えることが仕事だと思った」
新聞や放送がこぞってこの問題を取りあげたことが追い風となり、産科医が再び島にやってきた。
事実の重さを記事にして伝え、少しでも世の中を動かす。15日からの新聞週間を前に、ジャーナリズムの力をあらためて考えたい。
久しぶりの情報操作記事ですな。
> 昭和天皇が靖国神社のA級戦犯合祀(ごうし)に強い不快感を示し、
> 「だから私(は)あれ以来参拝していない。それが私の心だ」と語っていたことを報じた。
いまだに昭和天皇のご発言だと証明された訳でもないし、日経新聞はその根拠さえ明らかにしていない。
唯一の事実は「天皇陛下は靖国神社へのA級戦犯合祀について、公のご発言は一切なさらなかった」ということのみなのである。
にも関らず「新聞協会賞」なるものを受賞させることで、既成事実化しようという魂胆はワカランではないが、そうすることによってますますマスコミ不信が高まっていることにそろそろ気付くべきではないか?
んでもって、後半
> 事実を追い求め、記事にすることが「世の中の役に立つ」との志を持って書いている。
> 事実の重さを記事にして伝え、少しでも世の中を動かす。
腹の皮がよじれた。ヘ(゚◇、゚)ノ