薬学生の就職活動はラク? | 製薬開発マンの就活ブログ

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ニュース投稿が続きますが、大事なことなので。


先日、静岡新聞社から「薬学生の就活順風」という見出しの記事が出ました。
(このページの最後に転載しています。)
類似のニュースがいくつか発信されているのか、周囲からは「薬学生でよかったね」と言われることが多くなりました。

近所の人ならともかく、薬局内々定者の友人からもそう言われたので驚きました。


確かにこの記事にある通り、病院・薬局は就職活動は超売り手市場かもしれません。
必要以上の歓迎は実際にあるそうです。
ただメーカー就職は、相変わらずの厳選採用です。特別扱いなどありません。


周囲の誤解を解くのに懸命になろうとは思いませんが、メーカーを志望するこれからの薬学部就活生が「薬学生だから就活はラク」と勘違いしてしまうことだけは避けて欲しいので、この記事を掲載しました。

タブロイド紙でもないのに誤解を与えかねない見出しをつけること自体に疑問を感じずにはいられませんが、ここで大事なことは、薬学専攻だから製薬企業R&Dへの就職が有利になるとは思わないことです。


繰り返しますが、薬学生であろうと製薬メーカーR&Dへの就職活動は決してラクではありません。


こういったことは薬学部生の共通認識(システムの観点からほぼ社会常識)だと思い込んでいたのですが、どうやらそうではなさそうです。


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薬学部生は就活順風 特殊事情で「超売り手」
(2012/6/5 14:46)
出典:静岡新聞社 →→ (Click here)

 大学生の就職活動の厳しさが続く中、薬学部の学生たちばかりが企業や病院の採用担当者から引っ張りだこ。薬学部が4年制から6年制に移行し、卒業生が極端に少ない空白期間が生まれた影響で、“超売り手市場”になっている。

 5月に東京都内で開かれた薬学部生対象のセミナーには全国の調剤薬局の採用担当者が集まった。学生1人が20社から誘いを受ける場面もあった。県内の薬局や病院でも学生争奪戦は熱を帯びている。県立大薬学部(静岡市駿河区)を今春卒業した学生の就職率は100%。教員の一人は「病院やドラッグストアならどこでも入れる状況だった」と振り返る。中には就職前の学生に奨学金を出す薬局もあり、学生の売り手市場はことしも続く。 同学部6年の石橋幸大さん(静岡市清水区)は「企業を受けた人は不合格もあったが、病院や薬局など薬剤師免許を使う職場はどこも即採用とい う状態。希望の薬局に就職が決まった」と話す。

 静岡労働局によると、県内の薬剤師の2011 年度有効求人数は、求職者646人に対して5826人。有効求人倍率は9・02倍に上った。本年度も高倍率は続き、4月の有効求人数は求職者 51人に対して468人で有効求人倍率は9・1 8倍だった。 薬剤師の国家試験を受けるには大学薬学部での履修が不可欠。薬物療法の高度化などに対応するため、薬剤師の専門性を高めようと、06年4月の入学生から薬学部は6年制になった。4年制「最後」の学生は09年3月に卒業し、6年制「最初」の学生は今年3月に卒業した。この間の10年3月と11年3月の卒業生は留年した学生など少数に限られていた。 県西部を中心にチェーン展開する杏林堂薬局(浜松市中区)は「全国の薬局、病院が学生獲得にしのぎを削っている。この状態は今後、数年は続くだろう」とみる。県内全域にドラッグストアを展開する高田薬局(静岡市葵区)は「空白期間は終わったが薬剤師はまだまだ足りていない。優秀な人材を確保するために今年も採用活動に力を入れている」と話した。

※大学生の就職状況
厚生労働省などの調査によると、今春卒業した大学生の就職率は4月1日時点で9 3・6%。1996年の調査開始以降で最低だっ た前年同期から2・6ポイント上がり、4年ぶりに改善したが、就職を希望しながら職を得られなかった人は推計で2万5千人に上る。男女別では 男子が94・5%、女子が92・6%だった。

(以上、引用)

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