メディカルイラストレーションってご存じでしょうか。

 

お医者さんから依頼を受けて

資料へ掲載する臓器や筋肉、骨や細胞などを

わかりやすい絵にする職業です。

 

そのほか、参考書など

わかりやすくするための図解など

メディカルイラストレーターのお仕事は

多岐にわたるようです。

 

私は芸大に入ってから

はじめてこの職業を知ったのですが…

 

たとえば

写真でもいいじゃないか

というところを

あえて絵にする理由として

 

無駄なものを省ける

といった利点があるんですね。

 

臓器に付着している血液だとか

ガーゼだとか

ピンセットなど

その臓器だけを見たいときに

不要な情報になるわけです。

これを絵にすれば

不要な情報が取り除かれるので

説明が容易になります。

 

そして絵やイラストにする利点のもうひとつは

臓器を色分けし

さらにわかりやすくすることです。

 

単色だった臓器にグリーンやブルーなど

色分けすることで

どこからどこまでが

それなのかを一目で理解できます。

 

絵やイラストには自由があります。

ただ「嘘」はいけないので笑

このような職業の方は

人体の構造を非常に理解している方がほとんどです。

 

美術を習うと

美術解剖学というものも習う、習ったという方も多いのではないでしょうか。

 

私は以前油彩をしていて

特に人物像が好きだったので

座学で勉強したというよりかは

実際に描くなかで

先生から「ここは〇〇筋だから緩やかにカーブして描け」

だとか「血管の部分まで描いて」とか

言われながら、たまに人体の構造の参考書を見て

体当たりでやってきたような節がありました。

 

今回芸大に入学して

はじめて美術解剖学を学びますが

はっきりいって難しい…です。

 

でも嫌じゃないんです。

なんか病みつきになる感じが否めません…。

 

課題で骨を描いているのですが

 

「なーんだ骸骨さん描けばいいのかー」って

本当に余裕かましてたんです。

最悪です。

 

 

実際に描きだしたら

鼻骨ってどうなっているんだ?

あれ?成人の歯って何本?

目玉から神経が通る穴の形はどんな形なの?

歯の種類って何があるの?

頸椎って何本目まで?

…ともう頭側だけで疑問だらけなんですよ。

 

立体の構造が解らなければ

「嘘」を描いてしまう。

だれか骸骨もってきてくんないかなーと思いました。

 

ダビンチさんは解剖学にも精通していて

30体解剖したようです。

なんか気持ちわかるなぁ…と思いましたが

我に返るとまぁ数パーセントだけ気持ちわかるなぁ…です。

 

何となく仕上がった頭部がこれまた

かわいい~!

 

細部まで極めたいと思うと

楽しいのでしょうね!

そして人体って本当に面白い!

 

私は興味がある程度ですが

職業でやられている方は

お医者さん出身のかたも多いそうです。

 

美術解剖学は、実際に解剖はやりませんので

やはり実際に臓器や骨を見て触っているお医者さんは強いです。

 

臓器のやわらかさ

弾力、伸びるのかなど

それらを知ってての表現は素晴らしいと思います。

 

CGで細胞をデザイン表現する方もいますが

細胞の微細な「動き」をも研究し

いかに本物っぽく動くかという点を追求しているんですね。

もう、あっぱれです。

 

メディカルイラストレーションって

入れば入るほど

お医者さんくらいの知識が必要になります。

 

私はとにかく

骨を仕上げます。

 

まだ…骨です。