『自分がそこに行くんじゃなく、


( 例えば、季節とか ) 迎えにくる、


っていうのは、ずっと持ってます。


受動的にいたいな、と思っていても


ついつい周りの期待にこたえちゃって


能動的になってしまう。』

       
              (松任谷由実)






何十年も第一線で活躍し



華やかなステージを繰り広げる



アグレッシブ代表のようなイメージでありながら



誰も表現できない繊細な心模様を曲にして



感動をくれるユーミンが



" 受動的でいたい "  って ?



どういうことでしょう












説明はしにくいけれど

なんだか苦しいし、淋しいし、むなしい





ぼんやり窓の外を眺めていたい気持ちだけど、、、





こんな気持ちにならない為に

何かしないと





何か役に立たないと


何か成長しないと





望まれるように

前向きに行動しないと!





、、、というような雰囲気の中で

今、生きているような気がします






でも、こんなしゃかりきに

自分の意思だけでがんばらなくていい






今まで知らなかった人間観がありました











何でもかんでも意思を持つのでなく





自分は器のような存在で





そこに何かがやってくる





自分にやってきたものを 

ストンと受けとる





そしてそれは

自分に新しい何かをもたらしてくれる











それは

いいことばかりじゃないかもしれない






でも 

「 こうなったから、どうしていこうかな 」と

自然に そっと寄り添うあり方






自分が判断して、どうにかしょうと

自分の意思を貫くのが良しとされて






受動的でいることは消極的で

依存している印象を持たれがちだけど






人に振り回されるわけでもなく

従うというのでもなく

自分はしっかり、自分らしくいる






自分がこうしょう、というよりも

そこにあるものを汲み取って






あえて働きかけを最小限におさえて

静かに見守る






何に縛られることもなく

人や物事のいいところ

一番いい状態を " 観とる "






避けて通れない問題

人間関係、不測の事態にも

ちゃんと受けとめる器をもって待っている






その中で揺らぎながら

その流れの中にいる






何でも自らする方がいいに決まってる

というのは、独りよがりな時もある






今までの行動のもとになっていた

自分が囚われているもの

掴んで離せないものは

本当に必要でしょうか






手放せないものが

苦しさを作り出していたのかもしれません






ゆっくり、ゆっくり

自分をゆるめたら

淡い感情や温かさ

穏やかで広々とした気持ちが蘇ってくる






いらないものを削ぎ落とした

素朴な自分でいられる






受動的でいることは

かえって自分が強くなり

大きくなれることかもしれない













朝焼けが燃えているので



窓から招き入れると



笑いながら入り込んできて



暗い顔を  紅く染める



それで  救われる気持ち


                                    

               ( 終わりの季節 細野晴臣 )