ネコ背のバリエーション
ネコ背には、胸椎そのものが後弯している
場合のほかにも、様々な原因があります。
① 胸の大きな女性が、胸部を抱えるような
姿勢をとり続けてネコ背になる。
② 勉強や仕事といった日常生活で、
悪い姿勢が習慣化している。
③ 背の高い人が常に下ばかり向くために
ネコ背になる。
④ 年をとった人に多くみられるケースで、
腰椎の前弯によって、全部が傾いた
状態になっている。
⑤ 老化や病気などで筋肉が衰え、背筋が
痩せ細るために次第にネコ背になってくる。
⑥ これに老化が加わって骨がもろくなり、
急激な加重がかかったときに骨が潰れ、
曲がってくる。
⑦ 脊椎カリエスやくる病など、病的な
原因によって起こる。
⑧ 骨折や、骨の発育障害など。
ネコ背になると?
ひどくなってきますと、
内臓が下垂(下がってくる) したり消化機能が
悪くなってきますが、背骨の歪みが
神経を圧迫するために、肋間神経痛、
背中の痛み、肩こりといった症状が出てきます。
頸椎近くで病的なコリが起こりますと、
筋肉は血管をも圧迫し、当然、脳への酸素の
供給が欠乏してきます。
また、内臓への圧迫は、例えば、副腎だとしたら
ホルモンの分泌を低下させますから、
体全体の活力を失わせることになるのです。
ネコ背は、正しい姿勢を保っていると
防げる場合が非常に多いのですから、
後々の苦しみを作らないために、十分気を付けたい
ものです。
副腎皮質ホルモンの働き
① 血中のブドウ糖を取り込み、
グリコーゲンとして肝臓に蓄えます。
② たんぱく質を分解し糖化促進をします。
③ ブドウ糖でのエネルギー補給が間に合わない
場合、脂肪を分解してエネルギーに利用します。
④ 抗炎症、抗アレルギー作用により、
炎症やアレルギーを緩和します。
⑤ 血液中の赤血球の数を増やします。
⑥ 神経系では、副腎皮質ホルモンの一つ
糖質コルチコイドの減少が、過敏や
集中力の減少をもたらします。
⑦ 筋肉では、副腎皮質ホルモンの一つ
糖質コルチコイドの減少が、筋肉の疲労を
助長します。
⑧ 消化器系では、胃酸の分泌を促進します。
⑨ ストレスの調節に関与しています。
⑩ 心理的な作用にも影響します。
⑪ 体内のナトリウムやカリウムなど、
電解質の維持に関与しています。
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〇 ネコ背と平背