高機能型境界性パーソナリティ障害と(低機能型)境界性パーソナリティ障害の違い | 高機能型境界性パーソナリティ障害の彼の呪縛から抜け出す

高機能型境界性パーソナリティ障害の彼の呪縛から抜け出す

高機能型境界性パーソナリティ障害の彼と関わってしまったこと、それにより失ったもの、得たもの、学んだこと、、、ふう。沢山ありすぎて。
記録と心の整理の意味で出会いから経過、現状を少しずつ書いていこうと思います。

境界性(ボーダー)を検索すると、その定義が書かれているものを沢山みつけられるかと思うのですが、それはいわゆる低機能型境界性パーソナリティ障害のことです。

 

境界性は比較的若い年齢(20代)に多く、自傷行為(自殺行為)や依存が強く、年齢とともに落ち着いてくる、といわれていますが、それは低機能型の特徴だと思います。

その言動は身近な人だけでなく、もう少し広範囲な人達(例えば、友達グループの数人にも知られるくらい)にもあらわれます。

メンヘラだよね、って周知されています。

 

それに対し、高機能型は年齢が高くなっても(50代、60代でも)落ち着かないことが多く、自分を傷つける行為をしません。全てを相手のせいにします。

そして、ごくごく身近な人にしか、境界性のこじらせ言動を出しません。

一見、普通(よりも成功者っぽく)に生活をしていて、人間関係もそんなに問題があるようにもみえない。

社会的地位がある人も多いです。

だから、そのこじらせ言動を受けているパートナー(や友人、家族)が周りに訴えても、「まさかあ。あの人がそんなあ」と取り合ってくれません。それどころか、パートナー側が「ちょっとおかしいのでは?」と思われたり。

「対人操作」に非常に長けています。自分を傷つける(低機能型に多い)よりも、突然の八つ当たり(拒絶、責めたて、非難、こき下ろしなど)によって、パートナーを傷つけます。

嫌なこと、うまくいかないことなど、彼らにとって悪いことはなんでも「他人(相手)のせい」にする(その反対に、仕事の成功や人間関係などで上手くいったこと、称賛されるようなことは「俺のおかげ」なのですよね 笑 後ろで動いてくれている人達のこと、心から感謝することがないのです)という、自己中心的解釈も特徴です。それゆえに、八つ当たりして自分のイライラを解消しようとするのでしょうね。

(最近、この高機能型が増えてきているような印象を受けるのですが、どうもそうではなく、今までの研究でわかっている「境界性」が低機能型だったので、従来の診断基準に当てはまらなくて病院でも「違うよ(違う診断となる)」となっていたようです。)

 

高機能型境界性の人に「身近な存在」と認定されてしまったパートナー達の苦しい部分はここ。

一見、全く問題のない、それどころか外からみると、「素敵な人」と思われていたりするような人達で知能犯(と表現した高機能型の本人もいます)なので、私達パートナーにする言動を周りに伝えても全然理解してもらえないので、孤立してしまうのです、心が。

境界性の人達に苦しめられ続けることで精神的にどんどん追いつめられていき、病んでいきます。

その病んでいる状態を周りがみることで、「あなた(私達)のほうがおかしいんじゃない?」となっていきます。

「そんなに辛いならば付き合うのをやめればいいだけじゃないの?」ともいわれます。

 

対人操作に長けた彼らに歪んだ愛情を向けられているパートナーです。

その流れは何度も書いていますが、そう簡単にやめられるものでもないです。


私は高機能型の彼から受ける様々な言動に苦しんでいた上に、家族や友人など信頼していた人にわかってもらえない(当たり前なのですけれどね)ことで自分から周りとの関係を避けるようになってしまいました。

だって。

つらかったのです。

苦しさダブルパンチな気分でしたから。

 

今となっては、周りの人達は私のためを思って助言してくれていたり、私の苦しむ姿をみたくないからあんな態度だったんだなって思えます。

でも、苦しかった。。

 

そんな中でも、ずっと寄り添ってくれた人もいましたし、延々とループする話を辛抱強く聴いてくれた人もいました。

彼の「おかしさ」に気づいてくれた人もいました。

その人は彼と職場が一緒だったのですが、私が「彼、境界性ってやつだと思う。精神疾患だと思う」というと、最初は「まさかあ」だったのですが、「調べたら、その通りだと。よーく観察していると、当てはまっているし、その様子がちょっとずつ見え隠れしてる」といってくれたのです。

共感してくれることの嬉しさ、心強さ。

そういった存在があったから、乗り越えられたのだと心から思います。

 

低機能型は比較的若い人、そして女性に多いといわれています。

確かになあと思う一方、高機能型は40~60代の男性に多い気がするのですね。

これ、100%個人的見解ですが、高機能型の境界性は「治らない!」です。

 

私の知る夫婦で夫が高機能型の人がいるのですが、彼は自分で自覚していてそれなりに努力をしているので、彼曰く「上手くやっている、落ち着いている」ですが、それは夫の知らない妻側の多大なる努力があるからです。

何度「もう無理」と妻が泣きながらやってきたことか。

でも、彼女も別れても行くところがないので結局戻って行くのですが、こんなに気を遣い続けることが果たして彼女の幸せなのかな、って思ったりします。