母のメールが届いた日、
病院で間質性肺炎であることは
間違いないと言われました。
血液検査の結果、
500が上限のKL-6の値が
1700ありました。
間質性肺炎かどうかを判断する値が
それだけ出ていて、
レントゲン写真に影が映っているので
間違いはない、と。
間違いない…。
それでもまだ、
そんなに深刻な気持ちにはなれませんでした。
「へ~」
という感じ。
低い生存率も、
KL-6の値も、
どれも自分の体では感じられません。
少し息苦しいときがある、
あー年かなあ、とは思っても、
大きな病気だなんて。
他人事というか、
先生の声も頭に入ってこないというか。
ただ一つ気がかりなことは、
親にどう伝えるかということ。
その日の夜、実家で食事をしました。
いつ切り出そうかと思っていると、
普通の会話もキレがなく…
あー泣かせてしまうなあ、
驚くだろうなあ、
心配するんだろうなあ、
そう思うとユウウツでたまりませんでした。
涙ながらに病名と、検査の結果と、
これからのことを伝えました。
そして返ってきた答えは、
「そっか。
じゃあ、忙しくなるね。
がんばらないと。」
泣くかと思ったよ。というと
「泣いてる暇なんかないよ!」
と。
朝のメールで感じた安心感は間違いではなかったようです。
でも、帰った後に泣いてるんだろうな
心配かけるんだろうな、と思うと
病気になったという事実よりも
そっちのほうが悲しい気持ちでいっぱいでした。