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ソリッドタペット調整の極意!Seaweed Engineering Nori'sブログです。
まずは落ち着いて、エンジンが完全に冷え切っている状態、つまり寝起きの調整が理想です(笑)
理由は後述します。
そんで画像のこれは絶対やっちゃダメなNGの様子ですよ。
カバー曲がるし外れません。
こうやってテコを使って押し下げれば、指でもってスッと外れます。
プラグは前後とも外して下さい。
黒い?
いいえ。普通に走り終えた後に、何となくプラグ外しても、それがセッティング的に濃いのか薄いのかは分かりませんです。
今のコレが多少黒くても、カブって止まらなければそれで良いです。
乗ってどうすか?
いや、すごく調子良いんですけどなんかプラグ黒くて…薄くした方が良いですよね?みたいな質問、めちゃ多いっすね。
そもそもアイドリングさせてたら、もうプラグの状態は確認出来ません。
だから3拍子!つってプラグ外して、ルールルル…キツネ色!みたいなのがどんだけ恥ずかしいのかを理解して欲しいのです。
知らない人が多過ぎるので、オーナーたるものこういうのを日々勉強して、旧車に優しく歩み寄りましょう。
BMWのサービスマニュアルにはこうやってちゃんと買いてあるんスけどね…
ハーレーしか知らなくても全然オッケーなんですけど、つまるところ真実はいつもひとつ!です。
はい、例えカバーであってもちゃんと並べて…
ほんとに、なんか理由があって長さを調整してるやつがあったりするんです。
そんでもうそろそろ、地面に部品や工具を置くバイク屋さんに行くのはやめましょうね。
エキゾースト側はリフターにスパナが入らないので…
敢えてリフトさせてユニットを押さえ、ロックナットを緩めます。
締める時も同様。
薄く削り込んだ7/16のスパナと洗濯バサミは、ハーレー旧車乗りの嗜みです。
そんで外径を削られたEXプッシュロッドカバーは、Old Joe Huntマグネトー経験者の証か(笑)
こうやって握るように緩めて、同じように締めるんスよ。
ここナメたらマジ最悪っす。
タペット調整の基本はフロントシリンダーとリヤシリンダーに分けて考えること!
インテークのプッシュロッドが下がり切った所、つまりインテークバルブが完全に閉じた瞬間、これはどんなヤバいカムであっても、「これから圧縮するぞッ!」という「タペ調タイム」です。
だからインテークもエキゾーストも、まずはここで調整してヨシ!!
そしたらもう一回ちゃんとリフトさせてみて、インテークもエキゾーストも、「指で摘んで回せるけど縦ガタは無い状態」に仕上げて下さい。
これ指で回せないくらい硬いのは、つまりプッシュロッドを押しちゃってるわけで、バルブは常に薄く開いちゃってるという実は圧縮漏れ漏れ仕様。
これジャッキーにやらせると全部開いちゃうんじゃないかという懸念も(笑)
そんなアホみたいにキツくしても、メリットはあまりございません。
スルスル回る程度でも、音が少し大きくなるくらいで何の問題もありませんから。
何よりも、
バルブシートに連打されるバルブは潜る!つまり乗れば乗るほどソリッドタペットのクリアランスは詰まる!
これはテストに出ますよ。
レースでね、走るたびにカチカチに調整するならオッケー!
でもツーリングライダーはそんな頻繁に調整するの面倒だし、ショップに任せるならそんなお金も節約したいので、ある程度のスルスル感をもって、ヨシとして下さい。
カッチカチにしたから当分平気だろ!みたいなやつがメンテしないから薄く開いちゃって、そもそものバルブ周りの寿命を縮めるし、冷感時はエンジン掛からない!なんで!?暖まったら掛かるのに!
そう、アルミは熱でマジでホントに結構膨張します。
だから本当にちゃんと冷えている時に調整しないと、次の日の朝はエンジン掛かりません。
バルブとロッカーアーム、プッシュロッドとリフターの動き、そしてバルブタイミングの事をよく知らない人は、自分でテキトーやらずに信頼できるショップに任せましょう!
https://shopping.seaweedengineering.com/
という感じでメンテナンスはあくまでも定期的にやりましょう!
明日もよろしくお願い致します。