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吸ったりぶっかけたり、Seaweed Engineering Nori'sブログです。


エンジンには圧縮が必要、とは言うけれど…

ピストン下がった時にクランクケース側に発生するであろう圧縮、これを上手いタイミングで逃す必要があります。


そう、ハーレーのエンジンは吸気排気の他に、吸ったり吐いたり呼吸しているのです。





なのでギヤでタイミングを厳しく管理して、こんな感じの抜け重視、アミアミメッシュ野郎の所と…


ちなみにカムギヤはピニオンギヤの2倍大きいので回転は1/2、このブリーザーバルブギヤはピニオンと同じですのでクランクと同じ回転をします。




穴その1。




穴その2。





セットされる円筒状の部屋には窓があり、





圧を抜いて熱々オイルのミストをカムギヤなどにぶっかける、「ピストン下がるタイミング」のメッシュ丸出し時。


ピストンが上がるタイミングになりますと塞がって、「引っ張りモード」に突入します。

ブリーザーガスは熱々オイルのミストなので、専用のお部屋でオイルと気体を分離、オイルは回収して気体は外へ逃がしたいのです。

お部屋ではオイルを泡立たせないように更にメッシュで押さえて、ストローで吸うみたいにブリーザー室に残ったオイルを吸います。


シャベル以降ではプライマリーチェーンにぶっかけたオイルを吸って回収するのも、ブリーザーバルブの役目です。




こいつがそのタイミングを仕切ってるということは、ここがガバガバだったり傷が入ったりしていると、たちまち「オイル回収出来ません!」なんてことになるかも。

そしたら白煙吹いたりするかも。


鉄だから傷ついちゃうんだべ、という事でEvoからはアルミのケースを痛めないようにプラスチックへとマイナーチェンジ致しますが、原因は材料ではなく噛み込んでしまうゴミだというのはヒミツです。


かなりオリジナリティに溢れるこのシステム、アメ車は特にこの「負圧を何かに使えないか!?」みたいなスタイルが際立ちます。

立ってるものは親でも使うはずが、なんか親を使いたいが為に、回りくどく余計な事になっていないか!?と思うのですが…

しかし全てはメーカー様の言う通り、という事で明日もよろしくお願い致します。