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1インチ、Seaweed Engineering Nori'sブログです。
何が1インチってここが1インチ、です。
フットクラッチもハンドクラッチも基本は1インチですが、見ての通りクラッチスプリングのセット長のお話ですので、26mm、27mmとここの間隔を大きくしてやるという事は、つまりバネを緩くするという事になります。
通常の排気量であれば28mmくらいまでクラッチを軽くしても、滑る事はありません。
北海道は渋滞が無いので無関心な人が多いですが、シャベルのクラッチの重さで悩んでいる人は参考にして下さい。
そして、クラッチが滑るという症状を勘違いしている人が多いですが、1速の出だしで滑るという事は無いです。
例えば3rdやトップに入れて回転を上げて行った時、そこでバーンと回転だけが上がり、チカラが出ないような感じが「クラッチが滑る」の典型です。
これは何もハーレーダビッドソンに限った事ではありません。
洗って組んで調整値が問題無いのに滑る場合は、フリクションプレートやスチールプレートの摩耗限度を超えたと考えて良いでしょう。
あとはスプリングを真っ直ぐにする事。
あっち向いたりこっち向いたり、そんな神経質に測ったのに全く意味無いじゃん!、です。
均等に縮んで均等に押し付けて、ジャダらず滑らないクラッチに。
回して色んなところで見てみて、プレッシャープレートが平行に出てくるのをしつこく確認しましょう。
先ほどの1インチとか28mmとか、「だって測ったもん」つーのはナシです。
測ったのに斜めに迫り出してくれば、スプリングが1個だけ超弱くなってる?とか、そもそも自由長が違う?とか、プレッシャープレートが歪んでる?とか、アジャストスクリューとプッシュロッドの接触面?とか…
その辺の課題をクリアしながら、場所によっては28mmだつたり27mmだったりするけれど、とにかく平行に出て平行に戻る、これを調整出来なければハーレーダビッドソンのクラッチ調整が出来た!とは言えませんです。
ウン10年前のアメリカのオートバイの、そういうやり方を日本車の感覚に当てはめては、やはりハーレーは…という事になそりうです。
メカニックが自分の技量の無さを棚に上げて、メーカーや国、その文化に対する先入観でモノを言うなど言語道断。
「ハーレーだから仕方ないよ」
「むしろワイルドだろう?」
「そんな小さな事気にしてたら、アメ車には乗れないよ」
それひどくね?(笑)
そもそも論点がズレてんだよ、という事で次回はリリースレバーの遊びとアジャストスクリュー編で、よろしくお願い致します。