いつもご覧頂きありがとうございます。
昨年より積雪は少ないようで、Seaweed Engineering Nori'sブログです。
ほんとかよと思うんですけど(笑)
という事でお客様に作業の写真を送らせて頂き、便利になったなあとつくづく思いました。
スマホで写真撮りながら作業出来るのは本当に楽チンですね。
その昔、ブログを始めた頃はデジカメで撮ってパソコンに取り込んで書いてました。
当時は当たり前だったんですけど、それはそれは相当な労力で…
あれから10年。
技術はヤバいくらい進歩してます。
でも修理の方法はあまり変わっておらず…
ケース割って(分解して)中にクラックをテキトーに直した跡があったりすると震えますが、ちゃんと直してあるやつもあります。
そもそもひび割れたり欠けたりしている部分があるのか無いのか、その辺を見極めねば組み付ける事が出来ません。
という事でクラックの有無や巣穴の状態のチェックを含め、クランクケース内部を磨いて行きます。
ほんとにこれは…!という部分には薬剤を使ってクラックを調べる場合もございます。
そして固いエンジンオイルがまとわりつく狭い場所をツルツルにする事で、摩擦抵抗を軽減する恩恵も得られる事となります!
ここも、そのままでも走る部分。
でもSeaweed Engineeringではコネクティングロッドのバリも取ります。
軽量化及び重量合わせ、そして強度アップ。
それから自社にてビッグエンドのホーニングをして行きます。
ちゃんと両手で測るように(笑)
ベアリング、新品でも全部計り直します。
スモールエンドもガタが大きいものはブッシュ交換の後にホーニングです。
コンロッドが仕上がりましたら、全ての重量を計測した後に、クランクバランシングに入りましょう。
日本車にはちょっと馴染みの無い、クランクバランス。
レシプロ(縦方向)とローテーティング(回転方向)に重量を分けて考えます。
実際に計測したらダミーウエイトの重さを算出して取り付け、スタティックでバランスを取って行きます。
こればっかりは熟練を要します。
そしたら芯出し。
ちゃんとシャフトの芯を出して組まなければ、エンジンが回った時にブレるわけです。
組み立て方によってズレますので、叩いたり開いたりして真っ直ぐにして行くのですが、こちらも要練習。
やりまくってやりまくって体得するしかありません。
でクランクケースのベアリングを交換したら、
やっとこさケースのドッキング。
腰下と呼ばれるクランク及びクランクケース、ここまで修理するだけで一苦労であります。
エンジン掛ければ一目瞭然。
乗ったら絶対分かります。
明日もよろしくお願い致します。