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吐く直前のピーナツコッペがうまい、Seaweed Engineering Nori'sブログです。
吐きそうになるくらい雪山を歩きつつも、エネルギーは小まめに補給が原則。
うーん、でもラーメン食いたいっすね。
今これ青空でラーメン食ったらうまいだろうなあ。
さあ、そろそろ駆除対象はエゾシカからヒグマにシフト致します。
まだ寝ていると思いますが…
熊笹生い茂る夏は完全に彼らのフィールドですので、冬の、それらが雪で覆われて足跡までついちゃう、「寝起き」がチャンスなのであります。
しかし、そのくらいのハンデがあっても厳しい戦いになるでしょう。
ヒグマ、超怖くね?
はい、という事で今日も冷たい機械の話でも(笑)
こういうの見ただけでダメな人がいるらしい、トランスミッションのギヤたち。
あーもう難しい、あーもう出来ない(笑)
なんだか複雑に見えますけど、この年式のハーレー、4速しか無いですよ。
スプロケットが付いてドライブチェーンを回す方、こちらをハーレーではメインシャフトと呼びまして、長い方のシャフトと上のギヤたちがそのセット。
相手のカウンターシャフトはハーレーのは短い方で、半分より下がそれらのギヤです。
4速ミッション、メインの1速と2速。
白っぽい色の左はAndrews製、いかにも古い物っぽい右はハーレーダビッドソン純正1950年代のヴィンテージです。
小さい方がローギヤ、大きい方はセカンドギヤってやつで、要は1速と2速のコンビ。
純正ギヤに見られる虫喰いのようなサビ。
もちろん結露や、ダイレクトな水の侵入が大きな原因です。
更に水分を介して常に触れている金属同士ですと、金属のイオン化傾向の違いにより電子の移動が起き、電気的に腐食する電蝕というのが厄介です。
まさにこの虫喰いのように凹んでしまいます。
ウン十年前のオートバイを触る事をしていますと、時間が生んだ厄介な腐食に度々悩まされるのです。
昔はロウ付けしたりして盛って削って直したのでしょうが、今は新品売ってます…
そのAndrewsの加工精度を見たらもうなんかため息出ちゃうんですが、今回はもちろん、まず1速を15丁から16丁へと大きくし、「軽トラのローギヤみたいな」FLの1速を、もっと使えるようにしてやろうではないかという目論見がございました。
この、1速を2速に近づけて、更に3速も2速に近づけて、ギヤごとの差が少ないような変速比のものをクロスレシオ、クロスミッションなどと呼びます。
そもそものハーレー4速は、ワイドレシオなトランスミッションと呼べるでしょう。
多分、当時は道も悪いし、サイドカー引っ張ったりするし、ローギヤードでワイドレシオなトランスミッションが、いろいろと都合が良かったハズで。
しかし時代は変わったのだよ、と言い放ちます(笑)
ちなみにFLの1速は3.00でFXは2.44になりますが、この16丁はFLとFXの中間、2.60設定です。
FLとFXってローギヤの出だしが違うの知ってました?
サイドカーと言えばのFL。
そーゆーことです。
でその数字は何だ、と(笑)
これを変速比と言いまして、トップギヤの4速は、1なんです。
何が1なのか。
ハーレー4速ミッションの場合、メインシャフトが1回転で、トランスミッションのスプロケット、つまりはメインドライブギヤが1回転する、1:1の事です。
今回組む1速ギヤの2.60というのは、ローギヤの時にメインシャフトを2.60回転させると、メインドライブギヤがやっと1回転するよ、という事。
メインシャフトというのはクラッチを介してエンジンに繋がっています。
エンジンの回転数が同じで、タイヤの回転数が異なる。
それすなわち変速機なのでありました。
興味がある人はホンダのCB1100EX/RSの諸元をご覧下さい。
https://www.honda.co.jp/CB1100/assets/files/CB1100_SPEC_SP.pdf
えー全然ちがう(笑)
1を超えて、0.9とかの変速比をすなわち、「オーバードライブしてる」と言いまして、ハーレーの5速ミッションもトップは1なの?オーバードライブしてないの?という切ないお便りが届くとか届かないとか。
安心してください、6速は大丈夫ですよ!
明日もよろしくお願い致します。