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部品洗浄台で腕についてるGショックも洗ってたKさん、お元気ですか?Seaweed Engineering Nori'sブログです。
「ロックタイトの青いやつ、あれ甘いんだよな!」と教えてくれたのを思い出します。
プロが見ると、過去に折れて溶接して直したのが分かる、クランクケースのエンジンマウント部。
そしてよく見てみると、クランクケースの下部には、こんな打刻があります。
実はこの番号でも、1949年式のハーレーだというのが分かるのです。
その車両オンリーのエンジンケース番号は、跨って左、タイミングホールプラグのところにあります。
それとは別の、これは左右セットですよ、という意味で「割印」のように打刻されているのがこの打刻。
Noriさんの見てみます?
素敵なフォント…(笑)
みんな跨って左側にあるこれを見て、自分のパンは1954年式、と言っているわけです。
左から54年、FLは排気量1200ccのモデルということ、その後の1266は個別の番号です。
という事は、1954年式ハーレーダビッドソンの中でも、この1266という番号を持つ車両は、これ1台だけです。
それを「車台番号」と言ったりするのですが、日本において、「オートバイとは何か?」と言うと、「フレーム」なのであります。
アメリカは当時フレームじゃなく、「エンジン」がオートバイでした。
登録上の話なのですが、なんとなく国民性みたいなのが出ているなあ、と。
なので日本でフレームに番号が無いパンヘッドまでのハーレーを登録しようとすると、別途「型式不明」という事で「職権打刻」という、また更に違う番号をフレームに打たれます。
最近は陸運局に打てる職人が居なくなってきており、ステッカータイプになっています。
ややこしいですね。
つまり、ハーレーのクランクケースは分割式で、片っぽ壊れちゃったから違うバイクの中古をドッキングさせようみたいな事が、誰かにしれっとやられてる可能性がある、と言う事であります。
ケースの打刻なんかは削って打ち直されている物が多すぎて、フォントの微妙な違いとか、鋳物の肌感とか、アートの真贋を見極めるような作業にもなって参ります。
でも1番大切なのは、コレが収まってスムーズに高速回転出来るのか、と言う事。
飾っとくなら別ですが。
0.1mmの振れや、ウエイトバランスの偏りみたいなのが、一体どれほどエンジンの回転を阻害しようと働いているのか。
これは組む人の腕です。
組み付ける人のスキルで、もっともっと少なくして行けるのになぁ。
のりを
明日もよろしくお願い致します。