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既にオーバーサイズでした、Seaweed Engineering Nori'sブログです。
単にナットの脱着を繰り返し繰り返し、20余年でスレッド(ネジ山)が無くなってしまったスタッドボルト。
スタッドボルトというのは基本目が荒いのをアルミなどの母材に埋め込んでおいて、通常はそっちの脱着はしないよ、というスタイルのもの。
マフラーのスタッドボルト、シリンダーベースのスタッドボルト、トランスミッションケースのスタッドボルトなどがあります。
つまりアルミに対して何度もボルトを脱着したくない、というわけであります。
しかし巣穴なんかもあってネジの受けとしては弱い鋳物のアルミ側。
普段脱着しないはずのそちらがブッコ抜けてしまったのであれば、このようなオーバーサイズの物を使うか、溶接で穴を埋めてネジを切り直す事になるでしょう。
だいたい締めたときにモリモリっとスレッドが崩れて、引っ張っちゃう感じであります。
画像の左2本のようになりますと、もう使えません。
締めてたら、あっ、壊した!みたいな感じになる事もございますが、規定トルクを掛けて壊れるボルトやナットは、既に要交換なのです。
アメリカのボルトナットは何か分数で表記されていますよね。
こちら、3/8インチ(約9.53ミリ)の太さで、
24山であります。
これも、「1インチの中に何山あるか」という事の規格表記です。
純正は両端3/8で同じ太さ。
しかしコイツはダメージを受けたトランスミッションケース側を考慮しての、特殊なサイズです。
マウントスタッドを除去して、1サイズ大きな新品をブチ込む為の7/16インチ(約11.11ミリ)で、
14山のスペシャルなボルトという事になります。
もちろん、ケース側を7/16-14の、1サイズ大きいタップで加工するわけです。
この辺のボルト類。
本気修理のための、ちゃんとした材料使った強力なやつから、ちょっとイミテーション系なのかな、というお化粧ボルトみたいなの(安いけど)もあるので、パーツチョイスは変なギャンブルせずに専門店に聞いた方が良いと思います。
でも安いのに良い物はありません。