いつもご覧頂きありがとうございます。
先日、30年振りに北海道へ来たと言うOさんは昔からのNori'sブログ読者でした。
テクニカルな記事を見て、ハーレーに乗っている方が、「参考になったよ」というような感想を下さる。
ありがとうございます。
しかし彼はそれとは別ベクトルの読者様、「あの小さい文字で書いてたやつがいい」という感想を下さる、「少数派」の人です(笑)
もうおじさんだけど、僕のそういう丸裸なやつを拾って下さる、とても大切な仲間たちへ。
宗谷!宗谷!宗谷!宗谷!
さあ始まりました漢岬チャレンジ宗谷編。
1954年式、昭和29年製造のハーレーダビッドソンは、バラバラに分解されて北海道に運ばれました。
エンジンを修理して強化、チョッパーにして、まずはちょっと最北端の岬まで走ります。
今回の旅はテスト走行を兼ねた仕事の一環として行われましたが、それ以上に素晴らしい経験と思い出になりました。
これを是非みなさんと共有したく、つきましては、「ほう、ビンテージハーレーでもしっかりやったらこのくらいやれるのか」というご感想を頂けますと幸いです。
ではどうぞ。
漢(おとこ)岬シリーズ、第一弾「宗谷岬」
「私はたぶん3本目だと思うから」
更に過酷な環境に耐える為に検討を重ねた結果、やはりクランクピンに行くエンジンオイルの圧力を上げるしか無いという事になりました。
例えるなら、小さな穴がたくさん開いたストローの、その穴をひとつずつ埋めていくような作業です。
クランクピンが受け止めるのは、細部まで手仕上げで磨かれているハーレーダビッドソン純正コンロッド。
同じく純正フライホイールもツルツルに磨いた後、入念にバランスを取っています。
いわゆる「クランク」であり「腰下」です。
こんなダンベル10kgみたいなのが合体して毎秒何千回転もしているのです。
メッキと見紛うようだった鏡面も、熱で金色に染まっています。
すみませんでした。
ホットロッド!(笑)
そんなんやっても意味ねえべと言う勿れ、オイルのキレは確実にUPなクランクケース内壁のバフがけ。
チリも積もれば山となります。
橋を見ていた。
動かなくなった、あの日で時間が止まっているかのようです。
寂しげ!(笑)
古い乗り物ですのでメンテナンスフリーというわけには行かず、やはり耐久性をとっても現在のエンジンには勝てません。
しかしそのポテンシャルを最大限に引き出す事で、驚くべき性能を発揮するのです。
もとは作業するための、「働くエンジン」に始まり、この頃のアメリカのエンジンになって現れた、乗るための、走るための、フィーリング。
地道な作業には時間も費用も掛かりますが、正しく調律されたエンジンからはそれを感じる事が出来ます。
そして時に大きくスロットルを開けたとしても、簡単には壊れません。
今回は北海道仕様という事で外装も変更しています。
冬、ねじってるとマジで暖かいんですよ(笑)
なんかちょっと違うんだよなあ。
ふるえるぞハート!
ハート重い(笑)
さあ、行こう!