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Seaweed Engineering Nori'sブログです。
佐久間さんが亡くなられた。
心よりご冥福をお祈りいたします。
あれは千葉にサンズモーターサイクルというショップがあって、「パンヘッドといえば佐久間さん」という共通の認識があった時代。
佐久間さんはスワップミート(フリーマーケットのようなスタイルのハーレーの部品交換会。車両も出品される)のようなイベントには必ず顔を出されており、皆がその知識をお借りしたいと、突っ込んだビンテージパーツの話に花を咲かせた。
昼間から飲んではいるのだけれど、そういう感じでさらに朝まで飲み明かしたものだった。
あの頃、最前線かぶりつきでいろいろなものを見せて頂いた経験は、かけがえの無い自分の宝であると思う。
晩年の彼を知る人は、RJおじさんやアンソニーと世界を飛び回っていた印象が強いかも知れない。
実際に佐久間さんはじっとしていないのである。
たまにアジアにも居たが、頻繁にアメリカに行っていた。
そして、そんなもう現地ガイドみたいな雰囲気の佐久間さんに同行し、2017年、Little Wing所属の最後、オハイオ州のオレーという場所で開かれた、ビンテージモーターサイクルスワップミートに参加する事が出来た事。
佐久間さん、大平さん、カメラマンのヨシオさん、Noriの4人でレンタカーを借りてニューヨークを出発。
モーテルに泊まりながらアメリカをひた走った経験もまた、大切な自分の宝物だ。
Seaweed Engineeringを始めるにあたり、エンジン修理の機械や道具を譲って頂いていた経緯があり、たまに連絡を取っていたのだが、一昨日の土曜日、朝の8時39分。
佐久間さんからの、ほんの1秒ほどの着信に出られなかった。
アグちゃんに、「佐久間さん間違って俺の番号押しちゃったのかな?」と言ったのを覚えている。
あっ、やべ、っとすぐ切っても、相手に通知が行く事あるじゃないですか。
とにかく、僕はすぐに折り返さなかったのだ。
病を患っていたという佐久間さんは、一昨日じゃもう話す体力があったのかどうか分からないとの事だが。
本当に間違えて押しちゃったのかも知れないけど、佐久間さん。
最期の時って、こんな俺なんかの事にまで気が回るくらい、そんな気持ちになるんですか?
胸が締め付けられるような、ワクワクすること。
明日起きるのが楽しみになるような、ドキドキすること。
生きているならば、それらに対峙する充実感を得る為に、そしてそれを理解出来る者たち同士で共有する為に、人と関係を持ち、助け、助けられ、もがいて、何度も倒れては起き上がって、いつかまた誰かと笑う幸せの為に、走るのだということ。
ありがとうございました。
のめり込める事を探して、また世界を飛び回って下さい。
しばらくこっちで、バリバリやりますから。
明日もよろしくお願い致します。