いつもご覧頂きありがとうございます。



部品だけ送って頂いても大丈夫です、Seaweed Engineering Nori'sブログです。

直すのが仕事なので、


●1度の修理のためにそんな道具高くて買えない

●そもそもどうやるのか分からない

●やったら出来るんだろうけど面倒臭くて

●気分的に

●仏滅だから


どんな理由でも構いません。

まずはお問い合わせ下さい。




北海道のお客様は、「そういう感じで修理してくれるショップが少なくて助かります」と有難いお言葉を掛けて下さいますが、もちろんバイク屋さんからのご依頼も受け付けております。


ちなみにフロントのインテーク、ベアリングがゴリゴリっとしていました。

修理のためには1つだけではなく、4つ全て交換すべきと思います。

1個だけ取り敢えず…という姿勢が連鎖的にトラブルを招きがちです。





「異音」という事だけですと、個人的にはタペットローラーだけが問題であった事例は少ない印象です。


オレンジの矢印部分、ここの内径がクリアランス過多で油圧が逃げたり、赤い矢印の外径がタペットブロックに対して小さ過ぎる(減っている)場合があったり、そもそもタペット調整に問題があったり。


「買った時からずーっとコツコツ音がするんだ」というエンジンは、カムカバーの中、ピニオンギヤとカムギヤ、ブリーザーバルブギヤの三角地帯に問題がある事もございます。


あとは何だろう…

結構多いのが、ビッグエンドの縦ガタ、つまり「腰下にダメージあり」というものです。


特にパンヘッドなどは、


●ロッカーまわりのガタが大きく、ホルダーからそもそもかなりの油圧が逃げている


●にもかかわらず、ロッカーへ向かうエンジンオイル量の比率が、クランクピンの方へ行くエンジンオイル量に比べて大き過ぎる


●そこんとこをナックルから変更したヘッドまわりからのオイルリターンの方法、「負圧だけじゃなくて重力も使ってケースに落とせばいいじゃん」という革新により過信しちゃって、見ないフリをしている


●オイルラインを外へ出そうが中を通そうが、要は穴の空いたストローって事でプレッシャーゲージ付きのパンヘッドは、「暖気終わるとピクリとも針動かないよね」、という事に。




つまり走行中は油圧ゼロ!みたいな恐ろしい状態で乗ってるわけです。

プレッシャースイッチが鈍感なのは誰かの陰謀なのでしょうか?(笑)


動画はオーバーホール後の慣らしでかなり熱を持っていますが、オイル粘度が低くても油圧は掛かっています。

スロットルを開けて回転を上げれば、油圧もビューンと上がる仕組みです。




ですので、乗り方にも寄りますが、そんなパンヘッドは5〜8万キロでこうなる事が多いです。

なんか少しタペット音するな〜?からバラすと腰下終了みたいな、そんなノリです。


でも改善できます。

結構お金掛かりますけど、そこは可愛い可愛いパンヘッドの為、ということでご相談下さい(笑)


なんかパンヘッドの愚痴みたいになっちゃってごめんなさい。

シャベルヘッドでは何とその辺が完璧に改善されているので、もうそういう事です。


最高のパンヘッドに乗りましょう!

明日もよろしくお願い致します。