いつもご覧頂きありがとうございます。
やばい!(笑)
数時間継続して橋が見えなくなると高速道路は通行止めになりまして、明日の朝は除雪確定のSeaweed Engineering Nori'sブログです。
さて、昨日に引き続きましてバルブのお話。
画像の通り、どんどんバルブが突き出して来れば、ロッカーアームの角度もなんかヤバい事になってしまうのもお分かり頂けるかと思います。
フロントもリヤもインテークもエキゾーストも、シートカットで突き出し量をバシッと揃えたとしても、バルブスプリングのセット長はシム調整しなさい!というのが前回のお話でした。
でもそんなバシッと揃うワケ無いし、そもそも突き出し量には許容があるハズ!というのが本日のお題です。
で、Evoのマニュアル見ますと、2.034インチを超えたらダメと書いてありますね…
つーか翻訳するならインチもミリに直しとけよと(笑)
2.034インチは、約51.66ミリ。
う、うーん(笑)
写真ではどう測っているのか判別不能。
あとね、1.980〜2.34in.と書いてありますけど、
2.034インチと2.34インチは全然違うッ!!
インテークトエキゾースト?
オイーーース!!
ぜんぜんちがーーう!!
大丈夫かなあ…この翻訳マニュアル。
ディーラーで使ってる公式なやつなんですが。
…図書券もらえるやつですか?
で、どーやって測るんだよ!!(笑)
除雪機のマニュアルの方が全然親切。
額に入れて飾って下さい。
1980upのシリンダーヘッドは、バルブガイドの座面がマシニング加工されています。
1979年までのシリンダーヘッドはそうなっていないので、バルブガイドの「ツバ」の上から測って下さい。
1979年まではこんな感じです。
バラしたら、まずこれ測ります。
シートカットすると、ここから更に突き出して来るんであります。
なので、現状でギリギリセーフ!!となっても、バルブシートをカットして仕上げると突き出し量が許容を超えてしまうような場合、つまりEvoの場合先ほどの51.66ミリを超えて突き出してしまいそうな時には、終了〜!!という事になります。
※Evoはこの測り方じゃないですよ!
画像は1979年までの測り方です。
絵を見て下さい。
しかし、終了を回避するための、何と短いバルブが売っている!とマニュアルには記載アリです。
ぼく見た事無いです(笑)
あと、バルブエンド(ステムの頂上)は削っちゃダメと書いてあります。
削り取ると硬い部分がなくなっちゃうからですね。
突き出しの許容を超えたら、やはり「バルブシートリングの入れ換え」が必要という事になります。
意外とこの突き出し、簡単に許容を超えちゃうんであります。
40年も50年も前のオートバイ、しかも何度もヘッド降ろしてカーボン噛んで、ガリガリ削られちゃってるエンジン。
次はシートリング交換かも…と、覚悟しといた方が良いかも知れません。
あ、ちなみにナックルはバルブガイドとシリンダーヘッドの間にガスケットとカバーをサンドイッチするので、その辺の厚みも要注意です。
1947までを39.6mm〜40.2mm
1948パンから1979シャベルを38.1mm〜39.2mm
1980upのシャベルを40.64mm〜41.78mm
1984upのEvoを50.29mm〜51.66mm
サイドバルブ45を69.7mm〜72.2mm
サイドバルブ1200と1340を72.6mm〜74.8mm
K&KHを68.1mm〜70.6mm
Seaweed Engineeringでは、バルブ突き出し量をこのような数値内に収めるように作業しております。
意外と、かな〜り範囲狭いんですね。
でも調子悪いエンジンというのは、やっぱりヘッドがダメなんであります。
明日もよろしくお願い致します。