昨日の夕方からまた強風

民訴の答練を2通 民法の答練1通


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大谷選手の通訳水原氏がドジャースから解雇されました。カリフォルニア州では違法なスポーツ賭博をしていたばかりか、そもそも違法な賭博業者との信用取引(信用取引は州に関わらず違法)をしていたことです。そして、水原氏の発言が1日にして大きく転換していることも注目すべき点でしょう。


1 前の水原氏の発言

賭博で6億円も損失を出してしまった。大谷選手選手に泣きついたところ、PCの前で『2度とこんな事をするな。』と言いつつ、返済することを条件にブックメーカー(違法な賭博業者)に6億円を自分の銀行口座から、送金してくれた。現に一部報道によれば送金記録のメモ欄にローンという文字が書かれており、大谷選手から水原氏への貸付である事を伺わせます。


この場合、水原氏 常習賭博罪 (正犯). 大谷選手 単純賭博罪の幇助罪


2. 後の水原氏の発言

前日の発言は撤回。大谷選手は今回の賭博による損失には一切関わっておらず、全く知らなかった。送金は、自分が行ったもの。全部自分が悪い。大谷選手選手は何も知らなかった。


この場合は、水原氏 窃盗罪 常習賭博罪 大谷選手 無罪


窃盗ということは水原氏が大谷選手の知らないところで、大谷選手の意思に反して勝手に大谷選手の銀行口座に不正ログインして、送金した事になります。窃盗犯人が、送金記録のメモ欄にローンなどとわざわざ書きでしょうか?


この後の水原氏の発言にはやや不明な点があります。大谷選手の銀行口座にログインする権限が水原氏に与えられていたとすれば、


この場合は、水原氏は、横領罪 常習賭博罪 大谷選手 無罪


3. あくまでも可能性のもう一つのシナリオ

大谷選手の弁護士に言われて、大谷選手が、幇助罪にならない様に水原氏が前言を撤回した。


この場合、水原氏 常習賭博罪 犯人隠避罪 証拠隠滅罪

大谷選手 単純賭博罪の幇助罪 犯人隠避罪と証拠隠滅罪の教唆犯

大谷選手の弁護士 犯人隠避罪と証拠隠滅罪の教唆犯


大谷選手に幇助犯にしろ教唆犯にしろ、罪がつけられたら、大リーグ機構から長期出場停止処分を受ける事でしょう。仮に正犯で有れば、追放処分など選手生命に関わる問題、そして、民事上も、ドジャース、代理人、そしてスポンサーからの損害賠償請求、莫大な違約金が発生しかねない問題でしょう。


もちろん、水原氏自身はFBI当局により罪証隠滅が疑われる場合は、罪証隠滅を防ぐために身柄拘束もあり得ます。その場合は、LAの空港で入国審査を終えた時点で逮捕勾留かも知れませんね。ドジャースが水原氏の所在はわからないと述べているのは、そういう意味かも知れません。もちろん、民事的にも水原氏は、破産でしょうが。民事的に破産となると、銀行口座も閉鎖、全財産差し押さえ、競売、もちろん、クレジットカードや銀行取引もできなくなり、アメリカ国内で生きていくのは難しい状況に追い込まれるでしょう。




もちろん、現実には各種秘密を一生涯口外しない事を条件に、手切金を受け取ってアメリカ国内で隠れて生涯を終える可能性もあり得ます。