新婚で妊娠中で

普通なら幸せでたまらない時期なのに

私の心は満たされるどころか

 

”この先どうしようか”

 

しか頭になかった

 

 

唯一の楽しみは

退院して復活したおばあちゃんが

月に数回泊まりに来てくれることと

旦那さんの後輩で

とても人懐こい面白い男の子が

ちょこちょこ遊びにくることくらい

 

 

旦那さんが居なくても

その後輩は色々食べ物を買い込んで

遊びにきてくれて

おばあちゃんと3人で

下らないパロディ映画を

大笑いして見る時間が楽しみだった

 

 

 

妊娠中に26歳の誕生日を迎えた時も

前の年、真っ先に”おめでとう”

の電話をくれた人とは思えない

とても味気ないものだった

 

 

家計管理は私がしているからと

 

「お金の管理を自分でしてるんだから

自分で好きなもの買えばいいじゃん」

 

と、誕生日プレゼントすら無関心

 

 

「たとえ駄菓子屋で買った100円の指輪でも

お花一本でも、仕事の合間にお店に行って

私のためにと自分で選んでくれた物が欲しいんだよ。

そこに価値があるんだよ」

 

と必死でお願いしても伝わらず

自分で買い物に行って自分で買うという

味気ない誕生日プレゼント

 

 

どこかお店を予約して

食事に行くとかもない誕生日

 

 

 

そんな新婚生活の中

お腹がどんどん大きくなって

臨月になった頃

私は旦那さんと喧嘩をした

 

 

理由は何だったか

今となっては覚えていないけれど

喧嘩をして

私は家を飛び出した

 

 

いつ産まれてもおかしくない

お腹の大きな臨月に

喧嘩をして

夜の23時過ぎ

ひとり行くあてもなく

家を飛び出してしまった

 

 

もちろん旦那さんは

追いかけてくれるわけでも

止めてくれるわけでもない

 

 

私としては多分

いや、きっと

追いかけて欲しかったのだ

 

 

携帯を握りしめて

飛び出したけれど

電話ひとつ来るわけでもない

 

メールすら来るわけでもない

 

 

 

よく行く近所のコンビニで

飲み物を買おうとしたら

 

「そんな大きなお腹の妊婦さんが

こんな時間に出ちゃダメでしょ〜」

 

顔見知りの店長さんが

笑いながら言ってくれたのが

切ない気持ちを増幅させた

 

 

”優しい人は沢山いるのに

どうして旦那さんは優しくないの・・・”

 

 

買った飲み物を持って

私はマンションの階段に座った

 

 

外階段になっている

マンションの階段で

外の空気を吸いながら

自分がずっと望んできた

理想の結婚は

やっぱり遠い遠いものなのだと

自分の情けなさと弱さに

涙がこぼれた

 

 

1時間以上経ち

日付が変わっても

旦那さんからの連絡は一切無い

 

 

”このままここから飛び降りて死んでも

あの人は悲しまないんだろうな・・・”

 

 

飛び降りたい気持ちが襲うけど

もう間もなく産まれて来る赤ちゃんまで

殺してしまうことなど

私には出来なかった

 

 

”赤ちゃんのために・・・”

 

私は悔しい想いや

負けず嫌いな自分を抑えて

2時間経った深夜1時過ぎ

家に帰った

 

 

そこに居たのは

テレビを見て大笑いしてる旦那さん

 

 

この2時間

私を心配することはもちろん

私のことなど何一つ考えず

テレビを見て笑っていたと思ったら

もう私の中で

この結婚に期待する気持ちは

一切なくなった

 

 

”何かあったら離婚しよ”

 

”子どもを一人で育ててやっていこう”

 

私の中で

この旦那さんと一生添い遂げることはないと

この時に確信になった

 

 

そもそも

本当に好きではない人と結婚したことが

一番の間違いだったと

この時ようやく

自分に対して

反省の気持ちが溢れた

 

 

本当に好きな人なら

我慢できることが

”愛してくれてる人”

だと我慢が出来ないのだと

この時私は学習した

 

 

そもそもこの旦那さんが

私を愛してくれてたのかさえも

もはや疑いたくなる状態だった

 

 

 

 

 

 

 

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