『九谷満月』(※1)とは、石川県の伝統工芸九谷焼の専門店、『人間国宝 三代 徳田八十吉、吉田美統など、著名な作家の作品が常時あり、それぞれ美しい作品ばかりで、見る人を飽きさせません。』(1)

 

 と聞かされても、高価すぎて買える訳ではないので関心がない。

 

 『これら国宝級の作品のほかにも、ご家庭で普通に使える食器、小物、飾りなど、お求めやすい品物も豊富です。』(※1)

 

 そう言われても、磁器そのものにそれほど関心がないのだから困ります。(-_-#)

 

 一乗谷朝倉氏遺跡、丸岡城と観光した後は九谷焼の専門店『九谷満月』にやって来ましたが…

 

 バス旅行で連れて行かれた「輪島漆器工房」(輪島塗り)、「箔座本店」(金沢金箔)、「九谷満月」(九谷焼)について言えば「お買い物ツアーじゃネッ!」と突っ込みたくなります。

 

 でも、個人旅行では行かないと思うので、その土地のスポットに連れて行かれるのも悪くはない。(笑)

 

 

 磁器の他に陶器も同じく、関心がないのは自宅がマンションで、それなりの和室がある訳ではないからだ。

 

 和室があっても、飾っておける空間は広くないと合わないように思うのです。

 

 どちらかと言えば、庭付きの平屋建てで、立派な邸宅にある和室でないと合わないような気がしてならない。

 

 なので、買うなら湯飲みとかお猪口になりそうだ。(爆)

 

 でも、目に触れる機会は滅多にないので「どんなもがあるのんだろう?」と形や色合いなどをそれなりには見ます。

 

 伊万里焼、有田焼、益子焼ぐらいは知ってはいますが、九谷焼までは知りませんでした。

 

 石川県の伝統工芸『九谷焼は、日本を代表する色絵陶磁器です。その特徴であり、最大の魅力は「上絵付け」です。』(※1)

 

 それも『上絵付けを語らずして九谷はないと言われるほど、色絵装飾の素晴らしさは、豪放華麗です。』(※1)と言う。

 

 『上絵付けとは、本焼きした陶磁器の釉薬(ゆうやく)の上に、顔料で紋様を描き、再度焼く技法のことで、九谷焼や有田焼などに広くその技法が用いられています。』(※1)

 

 『九谷焼の上絵付けの特徴は「赤、黄、緑、紫、紺青」の、五彩手(通称九谷五彩)という、みごとな色彩効果と優美な絵模様に表れています。その他、「緑、黄、紫、紺青」を使用した青手古九谷の塗埋手など、色彩のハーモニーが魅力です。』(※1)

 

『九谷五彩』(※2)

 

 色彩が鮮やかすぎたり画が中国(明)の影響を受けてる印象があり、ちょっと馴染めそうにありませんが、デザインや技法がひとつではなく多々あることに驚きました。

 

 それぞれに呼び名があるので書き並べますが、画像付きの解説が『歴代画風とデザイン・技法』(※2)にあるので、楽しめると思うので見てみてください。

 

   ・古九谷風 (こくたにふう)

   ・木米風  (もくべいふう)

   ・吉田屋風 (よしたやふう)

   ・飯田屋風 (いいだやふう)

   ・永楽風  (えいらくふう)

   ・庄三風  (しょうざふう)

   ・彩釉   (さいゆう)

   ・釉裏金彩 (ゆうりきんさい)

   ・青粒   (あおちぶ)

   ・銀彩   (ぎんさい)

   ・染付け  (そめつけ)

   ・虚空蔵窯 (こくぞうがま)

 

『古九谷風』(※2)

 

『彩釉』(※2)

 

 タメになる話があります。

 

 陶器と磁器の違いってご存知ですか。

 

 ボクは知っていたつもりでしたが、何も知らなかったことが分かり、恥ずかしくなりました。(汗)

 

 まず、見分け方です。

 

 陶器は『高台には、直に土の色が出る』、そして磁器は『高台にも釉薬をかけてるので白い』という点です。

 

 言われてみれば「そうそう♪」と頷(うなづ)いてしまいます。(汗)

 

 なお、『九谷焼の歴史・魅力』(※3)に画像付きのわかりやすい解説があります。

 

   <陶器>

   ・原料は陶土(粘土)で温かみがある

   ・全体に、厚くぽってりした感じ

   ・指ではじくと、鈍い音がする

 

   <磁器>

   ・原料は陶石(石の一種)で白く堅い感じ

   ・薄くて軽くて丈夫

   ・指ではじくと"チン"と金属質の音がする

 

 

 『九谷焼は、明暦元年(1655)に、加賀藩の命により、有田で陶技を学んだ後藤才治郎が、江沼郡九谷村で開窯したのが始まりです。しかし、わずか100年たらずで廃窯。原因はいまだ定かではありませんが、この間に焼かれたものを、現在「古九谷」と呼んでいます。』(※3)

 

 『廃窯後100年は、日本の陶器といえば伊万里焼でした。ところが、江戸後期に、瀬戸で磁器産業が成功したことをきっかけに、加賀でも、春日山焼や若杉焼が作られ始めました。さらに、その若杉焼が成功したことで、かつて古九谷を生み出した大聖寺藩でも、古九谷再興の動きが強まりました。その中心人物が、大聖寺の豪商、吉田屋伝右衛門だったのです。文政六年(1823)、九谷村の古九谷窯跡の横に登窯を築き、翌年、九谷焼を焼き始めました。』(※3)

 

 こうして『明治時代に入ってからは、九谷庄三(くたに・しょうざ)の彩色金襴手が有名となり、大量の九谷焼が海外へ輸出されました。そのきっかけとなったのが明治6年(1873)のウィーン万博です。「ジャパンクタニ」として九谷焼の名が一気に広まりました。』(※3)

 

 365年前に始まった九谷焼は途中100年ほど廃れたものの、息を吹き返して今日まで続いているということになります。

 

 また、ひとつ勉強になりました。(笑)

 

 

 ※1 九谷満月

    http://www.mangetsu.co.jp/

 

 ※2 歴代画風とデザイン・技法

    http://www.mangetsu.co.jp/design.html

 

 ※3 九谷焼の歴史・魅力

    http://www.mangetsu.co.jp/history.html

 

 

 <北陸旅行> 2017.12.12017.12.3

 

  1.「羽田空港」(東京国際空港) 2017.12.1

   https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12475440361.html

 

  2.「能登空港」(のと里山空港) 輪島市(石川県) 2017.12.1

   https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12475446212.html

 

  3.「塩安漆器工房」 輪島市(石川県) 2017.12.1

   https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12476621332.html

 

  4.「白米千枚田」 輪島市(石川県) 2017.12.1

   https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12481075080.html

 

  5.「すず塩田村」 珠洲市(石川県) 2017.12.2

   https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12477894115.html

 

  6.「輪島朝市」 輪島市(石川県) 2017.12.2

   https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12477900789.html

 

   6-1.「輪島朝市 歩きまわった記」 輪島市(石川県) 2017.12.2

     https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12480265923.html

 

  7.「氷見牛」 氷見市(富山県) 2017.12.2

   https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12480275577.html

 

  8-1.「千里浜なぎさドライブウェイ」(その1) 羽咋市(石川県) 2017.12.2

    https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12480334506.html

 

  8-2.「千里浜なぎさドライブウェイ」(その2) 羽咋市(石川県) 2017.12.2

    https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12480359642.html

 

  9.「箔座本店」 金沢市(石川県) 2017.12.2

   https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12483894556.html

 

 10.「ひがし茶屋街」 金沢市(石川県) 2017.12.2

   https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12483901693.html

 

  10-1.「ひがし茶屋街 歩きまわった記」 金沢市(石川県) 2017.12.2

     https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12484329161.html

 

 11.「越前そばの里」 越前市(福井県) 2017.12.3

   https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12490761448.html

 

 12.「一乗谷朝倉氏遺跡」 福井市(福井県) 2017.12.3

   https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12492575615.html

 

 13.「丸岡城」 坂井市(福井県) 2017.12.3

   https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12493281870.html

 

 14.「九谷満月」 加賀市(石川県) 2017.12.3

   https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12493290953.html

 

 15.「安宅の関」 小松市(石川県) 2017.12.3

   https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12493450772.html

 

 16.「小松空港」 小松市(石川県) 2017.12.3

   https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12493668024.html

 

 17.「羽田空港」(東京国際空港) 2017.12.3

   https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12493669782.html