千里浜なぎさドライブウェイ(海岸道路)を観光バスで走った後は金沢市に向かい、着いたところは「箔座本店」(純金茶釜見学)でした。

 

 

 『箔座本店には、国宝修復に使われる最高級の「縁付金箔」約4万枚を用い、職人たちの技術の粋をあつめてつくり上げた「黄金の茶室」があります。』(※1)

 

 そして、『私たちがぜひお伝えしたいのは、本物の金箔の美しさ、力強さ。』(※1)であり、『時を重ねるごとにその魅力が深みを増していく「黄金の茶室」を、ぜひご覧ください。』(※1)と言う。

 

 

 「息を呑む…」

 

 自分の目で「黄金の茶室」を眺めるとまさに本物の金箔が持つ美しさ、そして力強さに息を呑みます。

 

 現実世界ではない、どこかとんでもない世界に引き込まれるような錯覚に陥りそうでした。

 

 それ故に『金箔の光は豪華さや美しさだけでなく、荘厳さや安らぎをもたらしてくれる存在。宗教の世界では永遠の光として尊ばれ、神社仏閣などの建造物、仏像、仏壇仏具に活かされてきました。』(※2)という解説には「なるほど」と納得してしまいます。

 

 約4万枚も用いられたという「縁付金箔」は”一号色”になりますが、カラットは23.44K、合金配合率は純金97.666%、純銀1.357%、純銅0.977%になります。

 

 純金100%ではなく純銀や純銅が含まれてることに興味を覚えます。

 

 

 「金箔とは…」

 

 『金や銀、プラチナ、銅などの金属をごく薄く延ばしたもの。それらを総称して「箔」といい、代表的なものが「金箔」です。』(※2)

 

 『薄さ1万分の1ミリの箔には、金属そのものとは異なる、箔ならではの魅力、可能性があります。』(※2)

 

 それは『しなやかさ、やわらかさ、美しさ…』(※2)といった魅力になりますが、『箔は、それらで形容しきれない、奥深い魅力を秘めた唯一無二の存在です。』(※2)

 

 

 「箔の種類…」

 

 ”金箔”と聞いて「あぁ、金箔ね」とキンキラキンの金一色を思い浮かべます。

 

 ところが、『金箔においてもさらに種類があり、金のみを薄く延ばした24Kの純金箔もありますが、多くが微量の銀・銅などを合金、製箔したものです。』(※3)と言う。

 

 しかも、『合金配合率の違いによってそれぞれ色味や風合いが異なり、用途によって選ばれます。』(※3)と想定外の解説に驚きます。

 

 そのためか「金箔として定める」という意味からきている「定色」があるのです。

 

 それは、カラットが14.12K、合金配合率は純金58.824%、純銀41.176%となってます。

 

 『これより純銀の配合率が1%でも多いと金箔ではなくなるという、銀箔との境にある箔です。』(※3)

 

 意外なのは「洋金箔(4号色)」です。

 

 純銅87%と亜鉛13%だけで純金は使わないのに「金箔」に見えることです。

 

 となれば悪用者に出くわすと騙されます。(爆)

 

 これは特に覚えておきたい。

 

 

 「永遠色と久遠色」(※3)

 

 箔座オリジナル金箔として2002年に開発した「純金プラチナ箔」という純金とプラチナの貴金属を合金製箔したものがあります。

 

 これは『限りなく純金に近いながらも1%のプラチナによりもたらされる独特の色合いの「永遠色(とわいろ)」と、シャンパンゴールドを思わせる色合いでこれまでにない雰囲気をもつ「久遠色(くおんいろ)」』(※3)のことです。

 

 ちなみに『「純金プラチナ箔」は、変色の原因となりえる物質を一切含まないため、屋外での使用においても大きな可能性を生み出しました。』(※3)という。(素晴らしい!)

 

  ・永遠色:純金99%+純プラチナ1%

  ・久遠色:純金92%+純プラチナ8%

 

 

 「箔の街…」

 

 金沢箔の凄さがわかると「金沢がどうしてこんなに凄い”箔の街”になったのだろう?」という疑問が湧き上がって来ます。

 

  ・加賀藩前田家による文化振興策

  ・箔づくりに適した風土

  ・磨かれた製箔技術

 

 この3つの要素があるとされていますが、歴史的要因が大きいのでは…、とも思いました。

 

 『金沢で金箔が初めてつくられたのがいつ頃かは定かではありませんが、その歴史は古く、文禄2 年(1593 年)に加賀藩初代藩主・前田利家が金・銀箔の製造を命じた書が残っています。』(4)

 

 『十七世紀末、幕府は江戸に「箔座」を設け、全国の金銀箔類の製造・販売を統制。これによって金箔の製造は、江戸・京都の箔座以外には許されなくなり、金沢でも箔類の製造・販売はできなくなりましたが、金沢の箔職人たちは、製箔業確立に向けての運動を粘り強く続けました。』(※4)

 

 『やがて明治維新で江戸幕府の崩壊とともに箔の統制はなくなり、最大の供給源であった江戸箔がとだえる一方、金沢箔の生産・販売は自由になり、全国的に名をあげることになりました。』(※4)

 

 

 ※1 箔座

    https://www.hakuza.co.jp/

 

    箔座本店

    https://www.hakuza.co.jp/shop/honten/

 

 ※2 箔のこと

    https://www.hakuza.co.jp/haku/

 

 ※3 種類とサイズ

    https://www.hakuza.co.jp/haku/kinds.html

 

 ※4 箔の歴史

    https://www.hakuza.co.jp/haku/historys.html

 

 

 <北陸旅行> 2017.12.12017.12.3

 

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