来年から新NISAが始まるとのことで、YouTubeでは、この手の動画が乱発されている。
僕も60歳の定年が見え始めた年齢なので、定年後のことを考えて、少しでも掛けておこうかと関心を持って注視している。
どれを見ても、「すぐに始めろ。」 「emaxis slimを買え。」 「間違っても銀行の窓口に行くな。」 「分散投資が間違いない。」「0.1%くらいの手数料商品だけにしなさい。」と、いったことが概ねの内容である。
まあ、理屈だけ考えればそのとおりなのですが、果たしてそれだけ想定していれば良いのか?と思うところもある。
一時期、ひろゆき氏のようなインフルエンサーが、「日本は経済が縮小していくので、日本株は買わないほうがいい。」と言っていたが、どうやら日本のエリート層の人達は、そう思っていない節があり、有名な経済評論家(?)の中には、「大きな視点で見ると、これから10年くらいの間に、日経平均は10万円くらいになる。」と言っている人もいる。
いろいろ動画を見てきたが、上昇圧力と下降圧力があり、だいたい以下のような条件がある。
【上昇圧力】
・ウォーレンバフェット氏が日本の商社株を買ったことがニュースになって、外国人投資家が、日本株を買い進めている。
・中国経済がヤバイので、割と安全な日本株に資金が流れている。
・それが相乗効果になって、上昇圧力が続いている。
・来年から始まるNISAで、日本人の個人現金が株式市場へ流れ込む。(これは私の予想)
・世界的なインフレが、いよいよ日本に波及するので、それとともに、株も含めて全ての日本の物が値上がりを始める。
【下降圧力】
・世界的な日本株買いトレンドは長続きせず、中期的には売られてしまう。(これは私の予想)
・日本の経済活動が縮小することは間違いないので、長期的に弱い下降圧力が続く。
・来年から始まる増税ラッシュで、日本人は相対的に貧乏(スタグフレーション)になっていく。
・アメリカ株のバブルが、いつ弾けるのか、非常にマズイ状況で、実のところかなり危険な因子となっている。アメリカ株が暴落したときの影響が恐ろしい。(みんなが〝買え。〟と言っている時は、買ってはいけないのが投資家の鉄則。投機は知らない。)
なので、結論とすれば、もっと前に買っておけば得をしたのだろうけども、新NISAが始まって大きく損をすることはないが、もしかしたら数倍の資産になるのではないか、というものである。
よしんば株価が上がったとしても、それ以上に物価上昇が発生し、「せっかくNISAやったのに意味ねえ。」となる気がするが、「現金をそのまま保持(箪笥預金)するよりはマシ。」という結果になる気がします。
しかし、自分にとって金だけのことを考えていれば良いのか。と、ハタと気づくのです。
昔、アルバイト先の店長が、『金が無ければ何も出来ないが、金が全てではない。』と言っていたことが今でも忘れられない。
ヒロシを含めて、どうやらお金をいっぱい持ってしまった人は、金があっても出来ることは限られている。と感じているようである。
ショート動画で面白いインタビューがあった。
『お金があれば家は買えるが、家庭は手に入らない。お金があれば高級時計を買えるが、時間は買えない。お金があれば保険に入って病院に行けるが、健康は手に入らない。つまりそういうことです。』
だいたいこのような事を言っていた。
極貧生活をして9000万円を溜めた40代の男の食事が刑務所以下だったことが話題となっているそうだが、まあなんというか、いろいろ考えさせられる。
自分は、高級車やブランド物には、一切手を出さないが、近所のスーパーで買い物する時は、生鮮食品を遠慮なく買うようにしている。(健康食品として売られている加工食品は買いません。)
考えてみれば、これはお金で買える健康である。
これも『自分投資』の一環なので、加工食品や安い冷凍食品を買いだめしている人は、見直しすることをお勧めします。
長々と書いてしまいましたが、今の考え方としては・・・
自分投資(健康、勉強、趣味) > 余ったお金を投資する。
が、ぼんやりとした結論です。
ユダヤ人の教えにも沿ってしますしね・・・