さて、前回は、「べからず」集だったのですが、今回は、まず初めに、「これは心掛けておいた方が良い」というポイントをまとめてみましたので、参考にしてください。
1.歌いたい歌を歌う
これ、当たり前のようで意外と忘れがちです。
「自分が本当に歌いたい歌」 は何か?
という意味です。
なんとなく、お気づきでしょうか?
そうです。
人間と言う生き物は、〝見栄〟を張ってしまうんですね。
〝かっこよく思われたい。〟
〝人気者になりたい。〟
〝歌が上手いと思われたい。〟
そうすると、あ~ら不思議。
ぜ~~~んぶ、歌に出てしまいます・・・
きっと聞いている方も、不愉快でしょう。
結果、上手くなりません。
〝誰かに聞いてもらいたい〟
〝楽しんでもらいたい〟
〝あの歌手に少しでも近づきたい〟
〝この歌の世界に浸りたい〟
と、いったような純粋な動機であれば、例え最初は下手でも、そのうち上手くなるでしょう。
上手くならなくても、聞いている人は、あなたの純粋な気持ちを楽しいと思うものです。
私はアニソンをたくさん聞いてきましたが、やっぱり一般販売している歌でも、なんとなく察しがついてしまいます。
なぜかボーカロイドの曲だって、そうなんですよね。
単純に上手い人の歌は、一番だけ聞いたら、もうおなかいっぱいになってしまいます。
本当に自分が歌いたい歌は何なのか、よく考えてみてください。
そして、実際に歌ってみて下さい。
わたくし、愛言葉ⅢとInoccenceを歌っている時は、理由は分からないですが、楽しい気分になります。
※愛言葉Ⅲは、最初は全く歌えませんでしたが、最後の早口部分もだいぶ歌えるようになりました。
聞かせる人はいませんけどね・・・
2.体はフニャフニャにして
これも不思議なんですが、体が緊張していると歌が固くなって、喉が苦しくなってきます。
具体的に書くと、
首、喉、胸(肋骨あたり全部)の上半身の力を全部抜いてください。
腰から下もクネクネで良いと思います。
間違っても喉に青筋を立てて歌ってはいけません。
お腹を風船のように膨らませて歌うのが、ほぼ正解だと思います。
歌手の人が、ゆらゆらしながら歌っていますが、あれが正しいのだと思います。
3.歌詞を丁寧に、曲をイメージしよう
画面の歌詞を凝視したまま歌っていたんでは、さっぱり上手くなりません。
聞いている人もつまらないでしょう。
いわゆる棒読み状態になってしまうからです。
多分、歌っている本人もつまらないでしょう。
曲や歌詞には、流れがあって、良い曲は流れを掴んで作っていると思います。
自分がどうしてその歌を歌いたいのか、歌いたくなったのか、考えていれば分かると思います。
それが分かって歌えれば、もう一つ上の次元に行きます。
全部覚える必要もありませんが、歌詞のイメージをしてみたらいかがでしょうか。
4.自分の体が楽器
これはいろいろな人が言っているのですが、のどだけで歌っても、歌が響きません。
体が楽器なんだと言われます。
体全部を使って歌うつもりで。
僕の体感的には、肋骨から下の脇腹、背中で腹を包むような革袋を使って響かせて、喉の通り道から声が出ているような感じがあります。
本当のところはプロのボイストレーナーに確認してもらいたいのですが、〝喉だけ〟〝鼻腔共鳴だけ〟という歌い方は、間違っているようです。
学校では頭から声を出すように、と、教わりますが、実は体の中へ声を落とすような歌い方が正解のようです。
それから、頭部を響かせる歌い方は、やはりそれだけでは成立せず、結果的に頭部に響いたり、一つのテクニックとして存在しているようなので、何が何でも頭部(または顔面)、鼻腔で響かせるという考え方も違っているようです。
いろんな人が、いろんな方法をYouTubeで喋っているのですが、〝声帯閉鎖〟〝ミックスボイス〟は、都市伝説化している気がします。
あと、腹式呼吸は不要論を唱える方もおられますが、「腹式でなくても歌える。(本当に上手くなるとは言っていない。)」というだけなので、誤解されないようにお願いします。
5.リズムやテンポを大事にしよう
これ、結構大事です。
リズムが取れていないと、〝なんだかおかしい〟 はい、つまり下手くそに聞こえてしまうし、自分もつまらなく思ってしまうんですね。
リズムをとるためには、ある程度曲のイメージが掴めていないと歌えないし、歌詞もある程度覚えていて、〝流れ〟を掴んでおく必要があります。
ブレスを、うまく乗せながらタイミングを捉えることが必要です。
6.健康を保つ
これ、かなり大事。
体、心が不健康でいると、全部、歌に出てしまいます。
普段から、健康を保てるように心掛けましょう。
ただし、歌うことによって健康を保てる側面もあります。
腹式呼吸で呼吸しやすくなったり、気分転換にもなります。
どちらにせよ、健康を保つことを忘れないように。
いかがでしたでしょうか。
前回と合わせて、これだけの知識があるだけで、きっと歌い方が随分と違ってくるはずです。
素人目線ですが、参考にしてみてください。
愉しいカラオケライフを
ところで、名古屋は暑いです・・・
こんな絵を描いてみたいなぁ・・・と思いつつ、たまに写真を撮ります。