タイのバンコクで見つけたベスパ。

日本では高くてなかなか買えませんが、なんで?

 

 定年後に2000万円必要になると大騒ぎになって、自民党は弁明に必死になっておりますが、世間的には、「ああ、やっぱりか・・・」と思ったのが正直なところではないでしょうか。有料老人施設の最初の入居料金が2000万円との吊り広告を見て、いったいどこにそんな金があるのかと思ってしまう。

 きっとこのパンフレットを作った役人さんは、常識的な普通の感覚で作っただけで、他意はないのだろう。

 国会答弁で、野党の皆さんがギャンギャン騒いでおりますが、「無い袖は振れぬ。」と言っている政府に対して、いったいどうすれば良いのだろう。と思いつつ、やはり自衛するのが自立している大人の考えなのではないのでしょうか。

 やれ「トリクルダウン」だの、「一億総活躍」だの、「プレミアムフライデー」だの、「いざなぎ景気を超える」だの言ってこられましたが、普通のサラリーマンをしている私のところには、どれもこれもさっぱりやってこず上滑りする言葉だけが、いつのまにか飛んで行ってしまいました。

 最近は、45歳の早期退職騒動がわっと出てきて、あのトヨタでさえ「役に立たない中高年社員に金を払えぬ。」と間接的に宣言して、まさに45歳以上の世代には暗黒の世界が来るのではないかと、戦々恐々としているのであります。

 自分は今まで投票に参加してきましたが、どう考えても政治や国民の怠慢のおかげで、日本がこんな事態に陥っていて、それでも誰もどうにもならない、酷い日本経済になっているのだと思います。

 ここで、根拠に薄いかもしれませんが、思いつく悪い面と良い面を列挙してみたいと思う。

 

【悪い面】

1.      公的な年金は崩壊寸前。分母になっている受け取る人が増えすぎて、受け取る額がどんどん少なくなっていく。こうなったら寧ろデフレーションを期待して、受け取る時代に物価が下がることを期待するか?ちなみに少額ですが、民間の年金積立やってます。

 

2.      AI技術の絶対的な出遅れ。中国、米国のみならず、ヨーロッパ、東南アジアでは、IT技術の開発と、浸透がどんどん進んでいて、日本はとても太刀打ちできない。他国の作ったスマホでくだらん情報で喜んだり、ゲームしてる場合じゃないと思うのだが、多くの人は、それに甘んじている。これからは、経済、生活圏にまで、GAFAに侵食されていく。

3.      既に日本の賃金が相対的に下がっており、中国の下請け国になりつつある。最近になってもテレビで『優秀な外国人を優遇して日本で活躍してもらおう。』と、いまだに高見を決め込んでいるコメンテーターがいましたが、労働者に相応の報酬を払わない日本企業に優秀な外国人が来るわけがない。安い労働力を入れて、下請け企業を目指している日本に優秀な人が来てくれるでしょうか? 優秀な外国人は、日本以外の国で、はるかに多くの報酬を提示して取り合いになっています。 訪日観光外国人の増加と喜んでいるが、賃金が安いので、物価が安くてサービスかいいから、来日外国人が増えている面が大きい。

4.      前項の続きになるが、日本の企業も日本人ではなく、国外で国外の労働者を雇って稼いでいる。優秀な日本人は、どんどん国外で稼いで国外で生活し、次世代は日本国籍をとらなくなるかもしれない。日本国内で地方から都心部へ人材が流出すると不安や不満が渦巻いていますが、これからは、日本から賃金の高い国外へ流出していく。

5.      政治の劣化。簡単に情報が明るみになってしまうので、目立ってきているのかもしれないが、戦争しましょうと言わんばかりの某議員や、オリンピックに興味のない某オリンピック議員など、レベルの低すぎる人が、政治の世界に居続けていた事が衝撃というか、諦めというか、酷すぎる。モリカケ問題もやっと収まったが、あのくだらないやり取りで、どれほどの経済的損失を負ったか計り知れない。またそれを大げさに公的な新聞で連日取り上げた某ちょうにち新聞の功罪も大きい。

6.      防衛省の劣化。辺野古の地盤調査の不備、これはまだ許せたが、イージスアシュアの検討で、グーグルアース上の情報だけで済ませているのも驚きだが、高低差の縮尺を間違えてしまったというか、地図データを扱う者なら普通気が付くだろ!と突っ込むほどのひどさ。説明会中に居眠り?すっかり姿勢が崩れてだらりとしている姿に、「おっさんの休日か。」と言いたくなる。

7.      中国に依存している経済活動。日本の製造業では、中国企業からの発注で食いつないでいる企業がある。嬉々として中国の下請けをしているのもいかがなものと思うが、中国が貿易戦争で停滞すると、一気に仕事が途切れてしまう。中国が経済破綻寸前としているコメンテーターも多い。

8.      明らかになりつつあるひきこもりの多さ。40万人とか60万人とか言われているが、この方達をいったいどうするのか。どうすれば社会に戻せるのか。ひきこもっている人には申し訳ないが、やはり社会の負担となっていることに間違いないだろう。ITが発達して世界がつながりやすくなっているはずなのに、孤立する人が増加している。

9.      子供や弱者が、大人に殺される世界。児童虐待や、車の事故により子供が殺されている。介護施設での事件も、非人間的で恐ろしい事件が起きている。介護士の低賃金が問題だと思うが、政府は解決する気が全くない。

10.   社会格差が広がり、富裕民(雇う人)と貧民(雇われる人)に明暗が分かれる。本来であれば、税制でこの落差を埋め、社会の安定化に寄与するべきであろうが、資産運用しているお金持ちの資産は、どんどん増え、消費税の増加により、収入や資産の少ない人ほど税金のダメージが多い結果となっている。また、富裕層や企業は、事業を起こしたり、寄付をしたり、労働者に自主的に資産を分配すべきであろうが、そのような人が多いとも思えない。これによって国際競争力が衰え、ますます技術力は低下し、日本は低コストの世界の下請け工場となる。

 

11.   観光地は中国人に占拠されつつある。日本人が投資しないので、中国人がふんだんな資金を元手に投資をしている。中国人を悪く言う風潮も見られるが、結局、日本人が資金を入れないからこうなっている。

12.   もはや世界の経済大国でもなんでもない。世界の中では、どんどん貧しい国になってきており、影響力も少ない。

13.   AIの進化により、単純労働、ルーチンワークの仕事がなくなる。AIに至らないまでも、コンピューターで処理できる事務業務は、置き換えられつつあると思う。銀行や郵便局のお姉さんが、ほとんどいなくなる日も近いかも。将来は、AIを積んだバーチャル先生が授業すればどうだろうか。文部科学省の意向による教科書しか使えない授業であれば、AI先生で十分でなかろうか。まあこれは【良い点】でもあると思うが。

    

 

次に良い面を見てみよう。

 

【良い面】

1.      それでも医療が良い。いろいろと問題があるだろうが。インドネシアに行ってつくづく思ったが、日本の医療は本当に整備が進んでいる。医療、保険など、とても進んでいると思う。

2.      うまくやれば(?)生活保護などを受けられる。

3.      現在の政治家にうんざりしている人たちが自分たちで活動を始めている。わかりやすい例でいうと、ホリエモンであるが、クラウドファンディングで資金を集めて、地道に活動している人もいる。若い世代の中で優秀な人が起業して成功しているようだが、これからはもっと増えると思う。官庁勤めや大企業に魅力を感じない人も多くなっているのではないか。いざとなれば外資系企業に就職できますもんね。(そして日本からいなくなる。)

4.      大抵の日本人は親切で平和。もちろん戦争する気なんかさらさらないし、日常レベルでは、大抵の外国人と、良心的につきあう。世界で日本人が好かれる所以であると思うが、最近の殺傷事件や外国人労働者を乱暴に扱う事を聞いていると、そうでもなくなっている気がする。

5.      まだまだ成長する都心部。特に東京は日々進化を続けており、世界の中でも屈指の大都市であることは間違いない。疲弊した地方から人口の流入が続いており、おいそれと衰える気配がない。福岡は、東南アジアの玄関口として機能するだろう。大阪は都構想が成立し、行政が簡素化すれば復活するかもしれない。IRに過度の期待は禁物。外資系の企業が、虎視眈々と狙っており、稼いだ金を吸い取られる可能性がある。

 

いろいろと列挙してみたが、どうにも良い材料が無い。

こうなったら貧乏でも慎ましく、やりたい事ができる生き方や、社会が必要になると思うが、いかがであろうか。

NHKの世界まち歩きを見ていて思うが、身近な人と平和に過ごすことが、良い人生を送れるのではないかと思う