久し振りの更新でありますが、今回は自分がちょっと怖いと思っている話です。
NHKのクローズアップ現代で、世界に拡がる“憎しみの連鎖”について特集していました。
移民排斥運動の話、日本では、ヘイトスピーチに関する事ですね。
日本では、この手の話題は収束していたのだと思っていたのですが、まだ続いているようですね。
国会議事堂の周囲では、今でも極右団体による街宣カーが周回し、拡声器を使って運動しています。
日本でも、ヨーロッパでもそうだと思うのですが、彼らは皆、社会的に行き場を無くした人達です。
きちんと収入を得て、家族を持って、普通の生活を社会的に続けている人達が、そんな事をするでしょうか。
排斥運動をする事によって、社会から受けた疎外感を発散しているとしか、私には思えません。
そんな排斥運動、選民思想が世界的、ましてや歴史の長いヨーロッパでも発生している事に危機感を覚えます。
長いからこそ消えないのでしょうか?
ドイツは、また悲劇を繰り返すのかと思うと、心中穏やかではありません。
日本は人口減少時代に移り、移民問題に取り組むべきだと思われているこの時代に、排斥運動があるようでは、まだ日本も未熟だという事だと思います。
排斥運動をしたからといって、運動している彼らの何も解決しません。
社会に溶け込めるように、勉強し、コミニケーションを取り、仕事を得、家庭を得る事です。
それでも納得いかないのなら、もっと勉強して政治活動するしかない。
私はこういった排斥運動、選民思想がはびこるのは、格差社会に問題があると思っています。
職を失って、社会と切り離されたと感じた人達が、このような思想に傾倒してしまうのだと思っています。
つまり、社会的な身分を失い、自分の価値観が無くなった時、そこにすがりついてしまうのだと思います。
だから、内容なんて何もない。
声はでかいが、何もないのです。
何もないから、でかい声を出すしかないとも言えるのではないでしょうか。
特に、国会周囲の街宣カーを見ていてそう思います。
翻ってシンガポールでは、沢山の移民を受け入れて、国家として成立しています。
みんな貧しかったからもしれませんが・・・
見習うべき事ではないでしょうか。