大阪の体罰のニュースを見て思ったことというか、自分の経験から感じた事を書きます。
一言で言うと、これは顧問教諭による、生徒への
『パワーハラスメント』 です。
自分の思い通りにいかない
↓
腹が立つ
↓
ぶん殴る
本当に、これだけです。
はい。ただの暴力でございます。
ブラック企業(実態は半暴力団)という言葉が、一時採り上げられましたが、そのままでございます。
やっている事は、一緒です。
今まで自分が働いてきて、一方的に怒鳴り声をあげたり、誹謗中傷を繰り返す人を見てきましたが、この体罰事件と、まったく一緒です。
その人は言います。
『お前のここが悪い。お前の為に言っているんだ!』
と、言いますが、結局、言っている本人の欠点を言っています。
うんざりです。
ある大学のグランドの横を通りかかったときの事です。
テニスのコーチが生徒を集めて座らせ、延々と怒鳴り声をあげて、説教をしていました。
『おまえらの為に言っているんだ!』
横から聞いていると、あきらかに、勝って成績を上げて自分の為にしたいが為に言っています。
説教より、技術的なアドバイスが必要なのに・・・
昔、私が運動部にいた頃・・・
隣の中学校の柔道顧問が厳しくて、試合の後、生徒の頭を叩いていました。
声はでかいし、言葉も粗くて酷いのですが、叩いても、「ぺしっ」というほどのもので、怖い先生だなぁ・・・と思いつつ、ちょっとうらやましくも思いました。
生きていくためには厳しさも必要です。
それを教え込んでいく先生だったのだと思います。
しかし、今回の大阪のケースは、違います。
個人的に、キャプテン(自分より弱い立場にある者)を追い込んで、何十発も殴るのは、異常な事態です。
(しかし、関西ってこういう事件が多いよね。兵庫県の監禁事件もそうだし・・・。)
自分の思い通りにいかない腹立たしさに、キャプテン一人を対象に、狡猾にストレス発散しているだけです。
体罰ではありません。
こうやって、暴力の連鎖が進んでいくのです。
教育現場として、あるまじき姿だと思います。
「我々の時代には、暴力があって当たり前だった。」と言う、年配の人がいらっしゃいますが、「じゃあ、俺がおまえを金属バットで殴ってやるよ。」と、言いたくなります。
「教育的指導」の名目を借りて・・・
ちょっとアブナイ事を書いてしまいましたが、暴力とは、恐ろしいものです。
暴力を容認される方、殺しあって生き残った者が勝者なんだという、そんな世界に住みたいですか?
※思い通りにいかないと言って、個人を攻撃するのは、戦略的にも間違いです。(実社会でも。)副キャプテンにサポートを要請する。組織的に動くように編成を改変する。ボトムアップを図る。などの対策が必要と思います。そういう事からも、今回のケースは誤りであったと思います。