映画『花椒の味』 | キムチの備忘録♪

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WOWOWオンデマンドで視聴した映画の感想です映画

 

☆あらすじ☆

旅行代理店で働くユーシューの許に「父が倒れた」という知らせが入る。病院に駆け付けた時には、既に亡くなっていて、話も出来なかった。久しぶりに父リョンの火鍋店「一家火鍋」へ行き、遺品の携帯を見ていると、自分とよく似た名前があるのに気づく。葬儀の日、黒い服を着たクールなルージーが台北から、オレンジの髪の元気なルーグオが重慶から出席し、これまでお互いの存在を知らなかった三姉妹が、初めて顔を合わせる。すぐに打ち解けた3人は、思い思いに父の思い出を話し出す。火鍋店はまだ賃貸契約が残っていて、従業員もいる。ユーシューは、火鍋店を継ごうと決心するのだが…。

『花椒(ホアジャオ)の味』公式サイトより)

 

 

 

2019年の香港・中国合作映画。

香港で火鍋店を営んでいた父が亡くなり、葬儀で初めて顔を合わせた異母三姉妹の交流を描く物語。

香港・台湾・中国の豪華キャスト共演ということですが、私は中華俳優に詳しくないので特に思い入れは無しに視聴しました。

しかしながら、とても良い作品でしたよ~おねがい

 

 

 

下矢印三姉妹を演じるのは…下矢印

 

長女・夏如樹(ハー・ユーシュー):鄭秀文(サミー・チェン)

香港の旅行代理店で働く

 

次女・欧陽如枝(オウヤン・ルージー):賴雅姸(メーガン・ライ)

台北在住でプロのビリヤード選手

 

三女・夏如果(シア・ルーグオ):李暁峰(リー・シャオフォン)

重慶で祖母と暮らしている

 

 

そして…

三姉妹の父・夏亮(ハー・リョン):鍾鎮涛(ケニー・ビー)

香港で火鍋店「一家火鍋」を営んでいたが、病気で亡くなる

(ケニー・ビーさんは『斗羅大陸』の唐三のお父さんですよね!)

 

 

 

 

 

父が亡くなり久しぶりに火鍋店に行ったユーシューは、父の携帯から姉妹の存在を知り連絡を入れる。

そして葬儀で顔を合わせた三姉妹は生まれ育った環境も性格も違ったが、話をするとすぐに打ち解けることができた。

 

 

葬儀後、火鍋店は賃貸契約がまだ残っていて従業員も抱えていたため、ユーシューは店を引き継ぐ決意をする。

ルージーとルーグオは故郷へ戻っていたが、それぞれ家族との間にわだかまりがあり、火鍋店を継いだユーシューのもとへやってきて店を手伝うようになる。

 

 

離れて育った姉妹が育った距離を感じさせないくらい打ち解けられたのは、それぞれが父に対して抱える寂しさや複雑な思いを共有できたということが大きいのかなと感じました。

あちこちで子供を持つ父親なんてろくでもない人間だと思わなくもないですが…従業員が社会のはみだし者だったところを父に救われたのだと感謝していたり、娘達を陰ながら見守っていたことなどを知るとどこか憎めない人柄だったのだと分かります。

父の死がきっかけで出会った姉妹だけれど、互いの存在がもう一つの家族や第二の故郷みたいなものになれたのならば、こんなに素敵なことはないなと思いました。

 

 

今まで心にため込んでいた本当の気持ちとそれぞれが向き合うことができたのが良かったです。

姉妹たちの家族との和解も良く、終盤は自然と涙が出てきました。。。

 

ルーグオのこの台詞が印象的でした。

「この世を去るのは引っ越しと同じよ。次は人の心に住むの」

 

 

 

言語も広東語、普通語と両方出てくるので姉妹の育った場所が違うのだとより印象付けられる作品だったなと思います。

(広東語が明らかに違う言語なのは聴くだけでも分かるのだけど、台湾や重慶にも結構違いがあるのでしょうか?)

 

そして三姉妹の女優さんはみなさんお綺麗な方々ばかりでしたキラキラ

どこかノスタルジックな雰囲気を味わえて、観たあとに心が温かくなるような素敵な作品でした晴れ

 

 

 

サミー・チェンさんが歌う主題歌「好好説」

とても良い曲、そして素敵な歌声です音譜

劇中と歌ってらっしゃるときの雰囲気が全然違いますね…女優さんって凄いなぁびっくりキラキラ