先日観終わったドラマの感想です。
輝くウォーターメロン~僕らをつなぐ恋うた~
全16話(WOWOWオンデマンドで視聴)
☆あらすじ☆
耳の聞こえない両親と兄を持つCODAの少年ウンギョル(リョウン)。幼い頃から両親と兄を助け、真面目で明るい優等生だったが、一方では同級生から嫌がらせを受け、孤独な想いを抱えていた。そんなある日、ウンギョルは楽器店のおじいさんと出会い、ギターを習い始める。音楽の魅力にはまり、両親には内緒でバンド活動を始めたウンギョルだったが、父親にその事実がばれてしまい強く反対される。音楽を諦める決意をしたウンギョルは、ギターを売りに楽器店を訪ねるが、店を出ると妙な違和感を覚え……。すると、そこは1995年で、過去にタイムスリップしていたのだった。ウンギョルは街角でまだ高校生の父親イチャン(チェ・ヒョヌク)に出くわし、彼が耳も聞こえ、言葉も話す姿に驚く。未来へ帰る方法を模索するウンギョルだったが、やがてイチャンとバンドを結成することなり……。
(WOWOWより)
2023年の韓国ドラマ。
若手の俳優さんがあまり分からないんですが、配信に入ってきた「輝くウォーターメロン」の意味が気になって視聴してみました。
しかも過去にタイムスリップして若かりし頃の両親と出会うだなんて…もしや私の大好きな映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいなお話とワクワク
結果、素晴らしいドラマに出会えました
直感を信じて観て良かった
特にお目当ての俳優さんがいたわけではなかったけれど、ずっと前のめりでワクワクしながら視聴できたドラマは本当に久しぶりでした(誰かと語り合いたいわ)
これから少し感想を書きますが、ネタバレは知らない方が楽しめる作品だと思いますので…何も知りたくない方はこの先は読まずに是非先にドラマを観てくださいね
序盤のお話は…
主人公の少年・ウンギョルは耳の聞こえない両親と兄の4人家族。
ある日楽器屋のおじいさんと知り合ったウンギョルは、おじいさんからギターを教えてもらい音楽の楽しさを知る。
2023年、高校2年生になったウンギョルは優等生だったが、路上でギターを弾いていたところ注目されてとあるバンドの一員にスカウトされ活動をすることに。
しかし家族に内緒でのバンド活動が父親にバレ、言い争いとなってしまう。
結局音楽を諦める決意をして目の前に突如現れた謎の楽器店にギターを売ろうと入ったが、店から一歩外に出てみると…1995年にタイムスリップしてしまったのである
その時偶然街角で出くわしたのは高校2年の自分と同い年の父親・イチャンだった!!
(to be continued…)
メインキャストはこちらの4人
ハ・ウンギョル(リョウン)
CODAの青年、高校2年生
成績優秀な優等生、ギターの腕も一級品だが音楽活動をしていることを家族には言い出せずにいる。
2023年から1995年にタイムスリップしてしまう。
ハ・イチャン(チェ・ヒョヌク)
高校2年生のわんぱく男子でウンギョルの未来の父親
他校の女子チェ・セギョンに一目惚れし、彼女を振り向かせるためにバンドを結成する。
謎の青年ウンギョルになぜか付きまとわれることに。
チェ・セギョン/オン・ウンユ(ソル・イナ)
ソウォン芸術高校2年生のお嬢様で学校のマドンナ的存在、チェリスト
突然海外に留学してしまうが、雰囲気を一変させて再び帰国する…。
ユン・チョンア(シン・ウンス)
ソウォン芸術高校2年生、美術科。ウンギョルの未来の母親
先天的ろう者だが継母に手話を学ぶことを禁じられ虐待を受けているせいで周囲に心を閉ざしている。
イチャンに片想いしている。
タイムスリップもののセオリーとしてよく言われるのは過去に干渉しないってことだけれども、この物語の面白いところはそこを全力ではねのけて展開していくところ。
まずのっけから父親と遭遇してしまったので関わらないのは無理なんですけども
それにしてもウンギョルくん、タイムスリップという状況の飲み込みが秒でそこも面白い。さすがに優等生過ぎるでしょ(笑)
ともかくウンギョルは1995年に来て分かったことがある。
それは、未来の父であるイチャンはこの時点ではまだ聴力を失っていないということ。いつか分からないけれどやがて起こるであろう事故を自分が未然に防ぐことはできないだろうか?いや、絶対防いでみせる!!
ということで積極的にイチャンと関わり、彼が創設したバンドにも加わることになるのでした。
親子だけど、本当のことは言えないけれど友情を育んでいくウンギョルとイチャン
バンド仲間も楽しいメンバーで青春で良き
チョンアに手話を教えるウンギョルの優しい眼差しも良いなぁ
また、彼らの恋の行方も気になるところ
脇を固めるキャストも全体的に良かったです
ウンギョルの父(チェ・ウォニョン)
イチャンの祖母(コ・ドゥシム)
チョンアの父(キム・テウ)
楽器店「ラビダミュージック」のマスター(チョン・サンフン)
↑チョン・サンフンさん、並行視聴していた『ずっとあなたを待っていました』とキャラが違い過ぎて面白かった(笑)
4人のメインキャラクターそれぞれに抱えているものがあって、みんなが関わり合いながら変化し成長していく様子が良かったしキャスティングも素晴らしかったです
なかでも私は特にウンギョルに感情移入しながら観ていました。
CODAとして生まれたことも素地にあるのだけれど、家族のあれやこれやを全部背負ってしまうようなところがある子なのです。(こういうタイプに弱い私…)
きっと今までずっと「良い子」で両親の期待に応えようとして生きてきたのだと思います。
そんな彼がタイムスリップした1995年で、自分と同い年の両親の為に奮闘する姿が愛おしかった
そして自分の知らなかった両親の人生と関わることで、色々な感情が溢れ出して笑ったり泣いたりする姿に胸がギュッとなりました
ウンギョルを演じたリョウンさんはお初でしたが、ワンコみたいな可愛い見た目とはギャップのある低音ボイスにやられました
このドラマで感じたことは、
誰かの為に何かしたいという気持ちはかけがえのない素晴らしいこと。
だけども、どんなに頑張っても他人の人生まで背負うことはできないし、背負う必要もない。
家族には家族の、友達には友達の、そして自分には自分の人生がある。
そして自分の人生をどう輝かせるかは自分次第なのだ
笑って泣ける、いろんな愛と青春が詰まったドラマ
全力でお勧めしたい作品です