韓国ドラマ『トンイ』 | キムチの備忘録♪

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先日見終わったドラマの感想です。

 

トンイ 全60話(WOWOWオンデマンド+ABEMAで視聴)

 

☆あらすじ☆

トンイの父親は「剣契(コムゲ)」と呼ばれる義賊の首長だった。だが政局争いの陰謀によってその父と兄が濡れ衣を着せられ殺されてしまい、幼くして過酷な境遇に追い込まれてしまう。事件の真相を確かめ、父たちの無罪を証明するために、トンイは宮廷で掌楽院の奴婢として働き始める。南人派とそれに対抗する西人派で対立する宮殿内で次々に陰謀を見抜いたトンイは、やがて監察府の宮女として働くようになる。同じ頃、粛宗の側室・張玉貞(チャン・オクチョン:後の張禧嬪)が粛宗の寵愛を受けると王妃(中殿)の座を狙う張氏と南人派の勢力によって仁顕王妃が廃位に追いやられてしまう。真実を貫き通したいトンイは、かつて自分に目を掛けてくれた張氏と敵対するようになるが、さらに粛宗のトンイへの深い愛情が重なり、権力と嫉妬が絡む中で、張氏との戦いが繰り広げられていく。

BS日テレより)

 

 

 

2010年の韓国ドラマ。

超有名作品だし妹からも面白いからと薦められていたのですが、ようやく視聴しました!

WOWOWオンデマンドで半分観たところで配信期限が終わってしまい、その後はABEMAの無料視聴で1週間5話ずつのペースで進めておりました。

 

いや~久しぶりの超大作でした!!!

60話はやっぱり長かったけれど、ストーリー展開がしっかりしているからダレることなく観続けることができたので良かったです。

過去に視聴済みの『宮廷女官チャングムの誓い』や、『イ・サン』(←こちらは未視聴)などを手掛けたイ・ビョンフン監督作品です。

たしかに主人公のひたむきさとか子どもが歌ってるテーマソングなんかも、どこかチャングムを彷彿とさせるものがありました。

しかもチャングムの相手役だったチ・ジニさんがこちらでも出演してますしね(笑)

主人公のトンイを演じるのはハン・ヒョジュさん、幼少期を演じるのはキム・ユジョンさんです。

仁顕王妃役はパク・ハソンさん。

そして後にトンイと敵対するチャン禧嬪を演じるのはイ・ソヨンさん。ハン・ヒョジュさんとはこれより前に『春のワルツ』で共演済みですね。『春のワルツ』は私の韓国ドラマ視聴歴の中でもかなり昔に観た作品ですが、これも印象深いドラマでした。

また、トンイにとって兄のような存在のチャ・チョンスを演じるのはペ・スビンさん。ハン・ヒョジュさんとは本作の前年に『華麗なる遺産』で共演していて、本作同様ハン・ヒョジュさんに想いを寄せる役でした。

いくつか観た過去作の共演者が、また再共演しているのを観るとなんだか嬉しいですね。

 

 

 

それにしても…正室、側室みな美女揃いラブラブ

写真には載ってないけどラスト5話ぐらいでは仁元王妃役でオ・ヨンソさんも登場します。

ヒロイン級の女優さんばかりで、さすが大作だけあるなと思いましたびっくり

 

 

 

王宮ものなので、やはり登場人物が多いです。

さらには相関図に載ってない人達も存在するわけですが、脇役までみんなキャラが立っているので見ている間に自然と覚えられました。脚本も上手いんでしょうね。

トンイが下働きしていた掌楽院のおじさん達、愉快で和みました(*^^*)

 

トンイが女官になり配属される観察府の人々も良かった!!

 

チョンスオラボ二もカッコ良かった!剣契出身なのでアクションもキレッキレで強いキラキラ

 

私のお気に入りキャラはソ・ヨンギ様!!

演じているチョン・ジニョンさんといえば個人的に映画『王の男』の気性の荒い王様(燕山君)のイメージがあったのですが、本作では王の忠臣でありトンイの心強い味方でもある渋カッコいい人物でしたおねがい

 

 

 

また、物語の主軸となっていくのはトンイとチャン禧嬪の敵対関係。

チャン禧嬪(チャン・オクチョン)は「朝鮮三大悪女」などとも呼ばれているそうですが、本作ではただの悪役として描かれてはいません。

賤民だったトンイの聡明さをいち早く認め、彼女を女官にと推挙したのはチャン禧嬪でした。

結局はそのことがきっかけでトンイはまたたく間に周囲から一目置かれる存在になっただけにとどまらず、王の寵愛を受け側室へと登り詰めます。

やがてチャン禧嬪にとってトンイは自分の立場を脅かす存在となり、嫉妬心も抑えられなくなり彼女を排除するべく敵対していくことになるのでした。

 

なんかもうね、、、チャン禧嬪の心にどうしようもない暗い渦が巻いて大きくなっていくのが手に取るように分かるんですよ。たしかに裏で画策していることは良くないんですけど、そうなってしまうことが理解できるんです。

あと、彼女の場合周りの人に引っ張られている部分もあったりする。母親は浅慮で娘の為にと動いた悪巧みが露呈して、結局娘の首を絞めることになっている。しかも懲りずに学習しないからタチが悪い(笑)

兄のチャン・ヒジェはトンイ排除の過激派で目立ちすぎて墓穴掘ってるし(^_^;)

南人派の面々もなぁ~なんか揃いも揃って悪人面だし。

ということで、私は結構チャン禧嬪に同情してしまいました…。

しかし身内のやったことは全部自分がやったことだと被り、最後まで母や兄を見捨てることがなかったのは立派だなぁと思いました。

そして元々は聡明で凛とした美しい人だっただけに、その末路があまりに悲しかったなぁ。

 

 

 

そして主役のトンイですが…

まさに主人公かくあるべきの見本のようなキャラクターだったなぁと思いますキラキラ

トンイのモデルとなった淑嬪崔氏の出自などに関しては資料が乏しいようで、本作も大半が創作のストーリーになっているそうです。

それはともかくとして、たとえ身分が低くとも本当の尊さとは何かを、彼女の生き方を通して見せてくれる物語だったのではないかと思いました。持ち前の行動力で人生を切り開いていく様はカッコいいの一言に尽きますおねがい

観察眼と知識の豊富さでいろんな事件を解決していくのも面白いです。

さながら朝鮮版名探偵コナン?(笑)

なお、不可解な事を放っておけない性格のため首を突っ込みながら周りを巻き込んでいくきらいがあります。しかし、最初はトンイを疎ましく思っていた人でさえも彼女の誠実さや機転に救われたりするうちに、みんなトンイのことが好きになって味方が増えていくんですよね。

それに加えて基本前向きで、美しくて愛嬌もある可愛らしい人なので、王様がトンイに安らぎを覚えて虜になってしまうのは納得なのです。威厳のある姿とは裏腹に、トンイへのデレっぷりが可愛い王様でした(笑)

 

あと、自分の持っている物・地位に固執しないというトンイの在り方には学ぶところが多かったです。

もともと側室にまで上り詰めたのも自分の信念に従い結果的に得た身分であって、出世欲とは無縁の人でした。その後も世子と延礽君(トンイの子、のちの英祖)を守るために王妃になることも固辞します。

トンイという人は、自分の持っているものは惜しみなく他人のために使うし、必要であれば手放すことも厭わないんですよね。

一見どこまでも無欲、という風に見えるかもしれないけれど、本当に守りたいものの為に必要なものと不必要なものが何かを見極められる人だと思うんです。

だからやっぱり賢い人だなぁ~と思うし、自分もトンイのような生き方に憧れます。なかなか真似できないだろうけど…。

そしてトンイの芯の強さや透明感はハン・ヒョジュさんにしかできない役だと思いました。まさにはまり役でしたグッ

 

 

 

長々と書いてしまいましたが、評判に違わぬ名作でした。

これからお勧めの時代劇はと聞かれたら『トンイ』は必ず言うと思います。

面白かったです!!

 

 

 

そして、トンイといえばこの曲ルンルン

천애지아(天涯之我)

劇中に流れてくる印象的な曲ですが、美しくて透き通った歌声で気になって調べたら…

なんと歌っているのが女優のチャン・ナラさんびっくり

いや~びっくり。歌がこんなにお上手だったとはキラキラ