作りたい女と食べたい女
(NHK 全20話・各話15分)
2022年に放送されたシーズン1(全10話)の続編ですが、シーズン1は本作(シーズン2)放送前の再放送で観ました。
料理を作ることが好きな野本さん(比嘉愛未)が同じマンションの隣の隣に住む食べることが好きな春日さん(西野恵未)に料理をふるまったことをきっかけに親しくなっていくお話。
お料理ドラマかなと観始めたのですが、思いがけず2人がラブの方向に進んでいったのでちょっと驚きました。でも、大人になってからこうやって居心地の良い大切な人に巡り合えるのは素敵だなと思います。
野本さんの手料理を美味しそうに食べる春日さんと、そんな春日さんを幸せそうに見つめる野本さんがなんだか良いなぁと。
あとは2人の隣に引っ越してきた南雲さん(藤吉夏鈴)と野本さんのSNS友達・矢子さん(ともさかりえ)と一緒に4人で女子会開いたりなども楽しそうで、自然体でいられる関係性が素敵でしたね。
野本さんの同僚・佐山さん(森田望智)も素敵な方でした。
なんだろう、彼女達の心地良さは。他人との距離感が正しいっていうか…自分の価値観を押し付けたりしない人ばかりだからかな。
昨今のSNS社会を見ていると、他人の聖域を土足で踏み荒らす人間が存在することに絶望的な気持ちになることが多いから余計にそう思うのかも知れません
野本さんの作る料理が毎回美味しそうで、真似してみたくなるけど絶対無理だなと思いながら観たドラマです(笑)
ジャンヌの裁き
(テレビ東京系 全8話)
法廷モノ、というのでしょうか。原作無しのオリジナルドラマです。
本作に裁判シーンはないけれど、一度不起訴になった事件を改めて審査する「検察審査員」という制度が題材のお話。
実際にある制度なのですね…知りませんでした。反省
各地域ごとにくじで選ばれるそうです。
一般の国民から選ばれるという意味では「裁判員制度」とも似ている感じですかね。
主演は玉木宏さんで、少女漫画家である越前剛太郎が検察審査員に選ばれて、個性豊かな検察審査員達と共に様々な事件と向き合っていく。
ココリコ田中さん演じる東京地検特捜部長が裏で事件をもみ消しているあくどい人物だったりして、あ~やっぱり権力者が汚いことしてるよ…って感じのドラマでした。
検察審査員という制度を知ることができたのは良かったけれど、正直あまり面白くない内容でした。
悪役が分かりやす過ぎてチープに感じたし、検察審査員の面々にしてもドラマっぽくキャラ立ちさせようとし過ぎっていうか。人の人生掛かってんねんから、もっとまじめに審議しろよ!とツッコミたくなってしまいました
お別れホスピタル
(NHK 全4話)
一度入れば退院できることはほぼない療養病棟(終末期病棟)を舞台とし、死を前にした患者と日々向き合う看護師の目線を通して様々な人生の輝きと別れを描く物語。
主演は岸井ゆきのさん。そして一般病棟から異動でやってきた医師役は松山ケンイチさん。
病院側のスタッフも患者さん達もキャストの熱演が光る、限りある命と向き合うことを繊細に描いた作品。
重いテーマではありますが、全4話とは思えないほど濃厚なドラマでした。
最後まで生き切る人々と傍で支え見守る人々。生と死…いろいろ考えさせられました。
さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜