今年は25周年で「JAPAN」や「Bridge」での露出も多くて、これはもしかして出るかも…と、サイトチェックはしてたのですが、やっぱりのフェス出演。
 しかしどうしても28日なんだねー、29日は武道館だから仕方ないにしても、29日の武道館で絶対仕事納めで、30日とか31日に出ようという気はないんだなーと多少微笑ましくも思う。
…まあ、無理に年末まで稼働しなくてもと思うほど今年はライブ三昧だったので、29日が終わったら朝まで飲んで、ゆっくりおうちでお正月の準備でいいかな。

 前回と同じGALAXYステージで、順番は前回よりも少し遅めの19:30、スタッフさんは終わってから武道館へ仕込みに行くんだしと思えば、あまり遅い時間では大変だろう。

 セット変更と音調整にとても時間がかかってて、散々個々の音出しをしていたのに、17:30からの開始時間に、その時間からスタッフ5人で音合わせを始めてしまい、ちょっと拍子抜け。
 自分たちで出てきて音調整をしているバンドが多い中、スタッフ10人くらいでライトから楽器の調整まで全部してもらえるのは恵まれてるよなーと思うけど、フェスではやっぱり時間通りに仕上げる速さも大事。
結局5分押しぐらいで準備完了、その上でSEをつけて出てくると1曲分ぐらい無駄になるんじゃないかなぁ?雰囲気作りの為もあるんだろうけれど、そのへんはやっぱり最近のバンドとは違うなぁと思う。このどこへ行ってもなBUCK-TICKっぷりは、見ている方が何となくハラハラする。

 今日のあっちゃんは、船長帽子に黒トレンチ、袖無しの黒シャツにワイドパンツ、今井さんが燕尾服っぽい丈の長い黒の上着に、ベージュ地に黒の縦縞のボンタン…もといワイドパンツ。中は白い柄のある黒っぽいTシャツだった。ヒデはフェスの黒バージョン、ユータも黒に赤の散った上着バージョン、アニィは青だったかなー、どっちだったっけ…既に記憶がない。明日着るからあっちゃんは赤パンとかかなーと思ってたので、ミニスカワイドパンツ衣装で出てきたのはちょっと意外。

1曲目は「エリーゼ~」、帽子を深めに被って、「愛のように~」でマイクを使わずに開脚で腰を落としていく。群馬の時みたいにエロはちょっと自重気味だったかな。途中で帽子を脱いでマイクスタンドにかけて、最後はまた被り直してた。
「イっちゃいましょう」と言って「Climax~」、この曲ではマイクスタンドを背に、後ろ手で持って沈んでいく感じで開脚していて、あっちゃーーんと焦る私。前にモニターがあったので半分は隠れてたけど、初めて見るお客様にはどんなご感想を…と少し思う。
上着を脱いで「夜想」、正直これが来るとは思わなかった。
ついで真っ赤なライトで「極東より愛を込めて」、間奏で「武器を捨てろー」と叫ぶあっちゃん。
「独壇場Beauty」はとっても盛り上がってたと思う。間奏のあとの入りをちょっと間違ってたのはこの曲だったかな?
「ロッキンオン、呼んでくれてありがとう。また何処かでお目にかかりましょう」と言って「MISS TAKE~僕はミステイク~」。最後これなんだーとまた意外な感じで。

 今井さんの後ろに行ったりヒデさんの後ろに行ったり、うろうろしてたけどくっつくわけでもなく、何がしたいんだあっちゃん?と思ったシーンもあったな。前回出たときよりも少ないくらいあまりMCはなくて、淡々と演奏して帰ったような気もした。近くで見られたし良いライブだったんだけど、あまり人いなかったと聞くと、ちょっとさみしくなっちゃうんだよなー。

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 前回にB-Tが出たときに見た2年前とは、だいぶ客層が変わってる感じがしました。
 たかが2年なんだけど、低年齢化してお祭り気分が増大していた。音楽を聴きには来てるけど、特定のバンドを見にというよりは、どれでもいいから踊って騒いで一体感を得るような、そんなお祭り的な参加の人が増えた印象。
 それと硬派にバンドと演奏に命かけてますみたいな暑苦しいくらいのバンドが減って、似たり寄ったりの耳あたりが良くて盛り上がるようなバンドばかりが増えてないだろうか? いわゆるフェス向き…フェスだとそこそこ人も入るし盛り上がるけど、単独では小さいライブハウスぐらいしか集客しかないようだったり。
 昔はもっといろいろなタイプのバンドがいたよね、とババアらしく昔語り。小洒落た草食系じゃなくて、もっと生きることに汗飛ばしてギラギラしてた気がするんだけど、今のスタイリッシュで小綺麗なバンドは、歌で何を主張してるのかな?ってちょっと考えた。
 CDが売れなくなって、音楽が消費されて捨てられていく世の中なのかなーと思いつつ、捨てられてしまうような曲しか生み出せないアーティスト側にも問題がないだろうか、なんて…評論家ぶったりして。
 BUCK-TICKはそんな中ではガラパゴスで古い形態のバンドだなーとつくづく思ったし、それでもそういうのが好きなんだなぁとも思った。他とは明らかに違う異質な感じ。今のバンドにはない華と雰囲気。
 考えたら千葉のB-Tフェスはいろいろなバンドが出たけど、どれも画一化せず見応えがあったよなぁなんて思うにつけ、彼らの選択眼はなかなか鋭いのではないかと考えたり。
 こういうロキノンのフェスの効用は勿論あるけど、きっとフェスでしか成立しないバンドというような、弊害というのも酷くあるんだろうななんて、思いつつ幕張をあとにしました。