今年は久々にアリーナが来たんだけどB9はやっぱりかなりの上手で、今年の私の席運は最後まで星野さん側なのか。とりあえず背景まで全部見える程度には正面なので良しとしよう。
 完売で追加席も出ているだけあって、いつもは黒布のかかっているぐらいの真横ギリギリまでお客さんが入っている。2階も天井までびっしり…。25周年で色々やってきた成果がここに出ているのかしらと思う。
 正面には紗幕が掛かっていて、中は隠れてたけど、脇の方にはカメラを構えてスタンバイする人の姿がちらほら…。脇にもクレーンカメラなんかがセットされている。撮っているのは映画の映像なのか、それともライブDVDになるものなのか?
 ステージの上にはスクリーンもあって、2階からでも見やすい感じにはなるんだろうか。

 明かりが消えて、いつものようにSE…。最初は水の流れとかネイチャー系だったのが、ここへ来て血管みたいな葉脈みたいな…それと胎児の映像がクローズアップされてて、どんどんそっちがメインになってきたなーと思う。
 メンバーが出てきて、上からスモークが降りてあっちゃんが登場するんだけど、そのスモークがなかなか晴れなくて、ちょっと焦らされる感じ。出てきた瞬間のウオーーって感じが、ハンパない。

 あっちゃんはCDJと同じ、帽子にショートトレンチにシースルーワイドパンツ、中は肩にループの付いた袖なしシャツにミニスカとニーハイ。口紅が真っ赤じゃなくてちょっとピンク系?だったのは覚えてる。そして前の日は長くて、後ろにガバッとかき上げてたのに、いきなり髪を切ってた。アシメで左側が長い感じ。bridgeの写真みたいなの。
 今井さんは白っぽい袖なし衣装、ほとんどこれしかツアーで見てない気がするのは気のせいじゃないと思う。全部金髪っぽくて切って短くなってて、オールバックに撫でつける感じ。顔には目の下、鼻を越えて両頬へ横に1本太い白線が入ってた。メメモリあたりの原始的な化粧みたい。
 ユータは船員風の上着…そういえばユータも前日のCDJからですが、髪を切ってて、後ろの裾の方だけ赤になってた。ここまで色入れてるの珍しい。アニイは青の上着だったかな、先っちょだけ金色の、モヒカンみたいな立て方。で、アンコールではアニイの誕生日ライブで着てた金モールのついた軍服風のヤツに着替えたらしい。

 もう既に個々の曲でどうしてたとか覚えてないので、覚えてるところだけ書きます。

 なんか最初数曲、紗幕かかったままで演奏しているような、そんな錯覚に襲われてました。何となくツアーのサイズで見ていたものを、武道館サイズで見ることに違和感があったのかもしれないし、なんか自分と波長が合ってなかったのかなーって、昔やっぱり武道館でのれなくて見てた時(2004年)の感触を思い出した。見てるんだけどボーッと見てた感じ。スモークのせいとかもあったかな。

 エリーゼの腰の据わった大開脚とか、スケルトンの後ろ向いて腰フリダンスとか、腰を落としてのけぞりぎみにした股の間からマイクスタンドが立ってて、バベルの塔だったりとか、いろいろやってたと思うんだけど何となく記憶が薄い。武道館とかツアーラストというと、それまでのライブと違っていろいろ演出付け足したり違うものになってたりで、DVDになるときになんとなく寂しい気もしてたんだけど、今回はそのまま忠実にやってた感じもしました。欲しい感じのところは全部入ってた印象。

 「夢路」は上着を脱いで肩にかけて歌ってて、ぼんやりと暗い照明に後ろのろうそくの画像が映えて…。最後に上の段に上がっていって、首の後ろのあたりの上着の襟を持ってバサッとスクリーンに向けて振るようにして、そのタイミングでろうそくの明かりが消えて…それやりたくて上着羽織ってたの?とか思った。

「見えないもの~」のとき、アニィとユータの真ん中の段に立ってた今井さんに、「俺は仲間と~」とあっちゃんが寄っていって背中合わせ。そのあと脇で弾いてたヒデの肩に手をかけて、ちょんと突き飛ばすように。この曲って真ん中にメンバーが集まってあっちゃんを囲むみたいになってて、なんか一体感がある。

 「SANE」の前、今井さんが「ギャギャギャッ」ってギター弾いて、それにあっちゃんが「あぁーーっ」て同じように声合わせて、高い声出してたり、色気のあるギター弾いた後にあっちゃんが色っぽい声出してたりっていう、掛け合いみたいなかんじのことをやってた。この曲も最初ちょっとグタグタだったけど、芯のある感じになった。

 上のモニターがすごくアップで顔とか映してるもんだから、見入っちゃうと肝心の実物を見るのが疎かになって、本末転倒な事態に。上見たりした見たり…でも全体の雰囲気はステージ見ないとわからないので、一瞬ちらっとモニター見て、あ、こういうのねと思って下を見るって感じでした。曲によっては枠が加工されたり、高速でメンバーが入れ替わるような感じだったり、メンバー同士の画面を重ねてたりと、ちょっと煩いかなと思うものもあったけど、全体に秀逸。このままDVDにしてくれても良いなと思ってた。 

「禁じられた遊び」は曲の冒頭に言ってた「お帰りなさい」も最後の「ただいま」も言ってなかったと思う。スクリーンに映る寝っ転がったあっちゃんの汗ばんだ顔のアップは見とれるくらい綺麗。転がったまま時々低い声で「アー」とか叫んでたり、座り込んで床に字を書いたりはしてた。
 気のせいかもしれないけど、曲の最後であっちゃんがうんうんと頷いて、口元緩めて笑った気がして、何かが彼の中で完結したのかなと思った。きっと群馬で「ただいま」って帰れたから、そのあとは「ただいま」言ってないのかな?とか。どっかで「ありがとう」って言ってたとか聞いたけど…。まぁ真相は本人がインタビューとかで何か言わない限りわからないんだろうけど。

「INTER RAPTOR」、この日は初めて手拍子してみた。ちょっと忙しくて大変だけど、ライブハウスでやるならやっぱり手拍子入れたいところ。終わってからちょっと「はぁ」って感じの荒い息がマイク越しに聞こえてて、この日は座り込んではいなかったけど、やっぱり大変なんだな、この曲。

「Climax Together」は「一緒にどう行きたいね 迷子の子猫ちゃん~」とずっとニャンニャンポーズで、なんか可愛さ倍増。マイクを客席に向けるようにして花道の両方行って、客に歌わせてた。ラストのパートの前はヒューヒューって踊り子さんにかけるような声が飛んでた。
「チャオ」って言ってあっちゃんが下がり、そのあとユータもマイクで「チャオ」ってかわい子ぶって帰った。アニイはスティックを床にたたきつけて弾ませようとしてしばらく失敗してた。床の弾み方もいろいろあるのかな?

アンコール1回目は両ギターがアコギ、ユータがアップライトで、ああやっぱりという感じの「Coyote」、あっちゃん、上着着ないで黒の薄いストールを頭に被ってた。下はワイドパンツのため、外見はアラブの女性風。ストールの縁に付いていた金色の飾りがキラキラしてて、それでふわふわ舞うようにみえた。色味的に火星で歌ってるみたいなコヨーテだなぁってちょっと思った。

「君のヴァニラ」は、曲の前に「セックス」って一言…。ピンク系のライトで、マイクスタンドをツツーッて指で辿ったり、股間押さえたりはしてたような…。
「ギターの格好いいヤツ」とか言って「天使は誰だ」。確か上手の花道で、今井さん捕まえて「愛愛ラブラブ」とかやってなかったっけ?いや記憶がない。楽しかったのは確か。


 2回目アンコールは恒例?の写真撮影から。ユータが写メ撮って、そのあと今井さんの写してるところに代わる代わるメンバーが割り込んだり、ヒデが今井さんの携帯を受け取って撮ってたりと、なんかほのぼのな仲良しぶり。
 そしてヒデが椅子に座って、ちょっと音出したときにアコギの音で、あれ?なんだろうと思ってたら…えっ「JUPITER」-っ。ここでこれが来ますか。もしかしたらツアーのアンコールの中から、もっといろいろな曲やってくれるのかなと思っていたので、これがくるとは…。これの前半でユータのベースがちょこっと「ウーワーン」て入るところが好きなんだけど、今日はバッチリそれが入ってて、カッティングしてるヒデと、微妙なノイズ入れてる今井さんと、そのちょこっと入ってくるユータのベースと、間奏のところからアニィのドラムが入って…ああバクチクだなぁって、しみじみしてた。いい声、いい歌だなぁ。

 次が「歌って下さい」とか言いつつの「JUST ONE MORE KISS」…あ、もしやBlu-rayでいろいろ出たので、そのへんの曲なのかしら?とか、ちょっとセールス的なものも感じつつ…つてのは穿った見方でしょうか。
 まあ本人達も見てて、これやろうかってことになったのかもしれないし…。間奏のセリフみたいなのも全部言ってました、相変わらずあんまり聞き取れてないけど。武道館で一番聞いてるのはこの曲なんじゃないかという気がとってもする。

そして「独壇場Beauty」、あっちゃんが上手側の花道行って降りてきて、帰ってきたあと最後、盛大に歌詞が飛んでたのは覚えてる。しかしこの曲の盛り上がりっぷりは異常なほど。見渡し、見上げると周りがみんな手を叩いてた。

「皆さんすばらスィ~、そしてせくスィ~」と手を叩くあっちゃん(実際に「スィ~」というような発音でした)。
「今日でツアーも最後、皆さんいろいろ大変でしたね…。なんか喋っちゃうな。各地でたくさんパワーをもらいました、来年も素晴らしい年になりますよう、心からお祈り申し上げますっ」とかそんな感じ。
 この「いろいろありましたね」がどういう意味なのか、ちょっと深読みしそうだけど、まあ…確かにライブもそうだし、ツアーもあったし、バンドもファンもみんな忙しかった、本当にいろいろありましたしね。

 今井さんのキラキラ星から「夢見る宇宙」へ。このキラキラ星、途中は聞きづらいくらいのノイズだったのに、いつの間にかまた清音に戻ってた。これで最後なんだなーと思ってただ聞き入るばかり。くるくる回って、空に届かんばかりの声であっちゃんが歌ってた。
最後も今井さんのキラキラ星からノイズ…その音が続いてる間に、ライトを手にして、2階の上の方を西からずーっと東側まで照らしていくあっちゃん。それに手を上げて応える客席。それは折り返して1階に注がれ、また東まで戻ってきてアリーナへ。光が当たったところの人が、みんなあっちゃんに届けとばかりに手を上げてて、なんか温かくていい光景だった、泣きそうになるくらい。饒舌なMCはしない人だけど、そんな動作の中に光で一人一人を撫でていくみたいな、そんな優しさを感じました。
 最後は今井さんが床にギターを置いてつまみを操作、今井さんが音を出してるうちにメンバー達も手を振って下がっていきました。だんだん上のスクリーンが降りてきてて、ステージに座り込み、うずくまるようにして今井さんが弾き終えて、全部終わってまた拍手をした。


 余韻も醒めぬうちにB-Tのテーマがかかり…えっ、これはまさか去年の再来??と思う。まさかまた怒濤の発表がっ?とおののいたけど、それ程ではなくて、3/6.7の追加公演と、映画の一部公開。映画は25年分でなく、去年の12/29から25周年の1年分のドキュメンタリーみたいな感じになるみたい。あっちゃんと今井さんのスタジオでのレコーディング打ち合わせみたいなシーンから、ユータとアニィのリハの合わせ方みたいなのとか、野音のリハ?でギターを弾くヒデとか。ライブ前の控え室らしきところのメンバー。あっちゃんのミニスカ、ニーハイ姿のところは、キャーッという声が上がってました(映画サイトで見られます)。
 そして3/11日本青年館のライブ発表…えっ、まだ追加あるのーと多少クラクラしつつ。最後は今井さんのブログに画像上がってますが、「ciao we ♡ all BUCK-TICK」とメッセージ。こうやって出してくれるのは非常に嬉しい。

 

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 今年は確かにいろいろあって、しかもいいことばかりでもなくて…嫌なメールとか電話とかもかなり事務所やFCには行ってるはずで、不信感持ってもおかしくないと思うのに、それでも「we love all」と言って〆て下さるのかと思ったら、その包容力になんか泣けた。
 本当に去年の武道館から怒濤の1年で、全部こなせたのが奇跡なくらい、メンバーみんな大変だったろうなと思う。
 無事に終わって、しかもそれがとてもいいエンディングで、うんなんかとっても良かった。今年1年、追い続けられて、いっぱいライブが見られてとっても幸せでした。
 来年もいい年になりますよう…なんて言ってるうちに次のツアーですね。今度の宇宙はどんな形を見せるのか、楽しみです。