音楽センター、何度も来てるはずなのに、そのシンプルさを何度でもド忘れする。広いロビーとかもなく、入口から広間を抜けて客席へ。1階しかなくてステージの天井がちょっと低い。幅もオーケストラ用だからそれほど大きくなくて、客席は傾斜がきつくて席が狭くて、横に長い扇形。セット、特にスクリーンと縦長の鍾乳石みたいなLEDは結構低い位置にあった。
 そしてこの位置からだと、かなり横から見る感じなので、スクリーンの映像は後ろで見えるけれど、ステージと一緒には見られなくて、当然メンバーの方を見たいので、後ろの映像はチェックが甘くなります。そしてかなり客席の右端、上手のどんづまりですが、花道に近くて、音楽センターは傾斜がきついので、10列目ぐらいと花道の床の高さが一緒。なので花道に来たメンバーを見上げるのではなくて、並ぶような位置で見えてしまうという…しかも通路狭いので距離が近すぎる~。

 オープニングの映像に血管みたいな何か流れる透明な管みたいなものが追加されてた、前はなかったはず…?
 水の流れは血液の流れ?とか、自然の生命みたいなもの?とか、いろいろと考えてしまう。あともう一カ所、どこだか同じように血管みたいな映像が増えてた気がしたんだけど、どれだったかなー。「夢見る宇宙」だったか?うろ覚え。

 今日はあっちゃん、帽子に黒のワイドパンツバージョン、髪を上の方だけ後ろでくくってて、そのせいで目元クッキリな美人さん。今井さんはまたもベージュっぽい袖なし…私それ以外の衣装見てない気がするんだけど。
 ヒデとユータが黒地に赤の模様の上着。アニイは青上着のバージョンでした。
 メンバーが上手から出てきて、ああそうだった音楽センターは上手が出入口だったなーと改めて思う。

エリーゼのために
 今までマイクスタンドを使ってポールダンスだったのに、この日はマイクスタンドを除けて、真ん中で足をガッと開いて立って腰を落として腰を振る感じでずっと歌ってた。とうとう支えなしでもバランスとれるようになったのかとも思うけれど、お身内がいるのでエロさは少し控えめだったのかな。

 2曲目にして、ここでもう「踊れ踊れ~」と煽るあっちゃん。やたらと曲前で「フォーッ」「オーッ」と叫んでて、客席からの返しの反応も良かった。

LADY SKELETON
 駆けるように今井さんが上手の花道に来てしまい、その近さと原寸大具合に目が離せず、あっちゃん見たいのに今井さんが目の前にいるし…と焦れ焦れと視線をあちこちに…。意外と今井さん大きくないな?とか思ったんだけど、私より背はあるはずなのに。

ONLY YOU
 ここへ来て、このへんの曲がすごく良くなってる感じがしてるんだが…例によって何してたかは記憶の彼方…。
 あっちゃんが花道に来て、「ONLY YOU~」の合唱のところを煽ってて、間近で見たら結構化粧が濃いのにちょっと驚いた。歩くさまも煽るさまも絵になるなーって、きっとボーッと見てたに違いない。

人魚-mermaid-
 ヒデさんがモニターに腰掛けて。間奏前では「ギター星野英彦、ヒァウイゴー」…マリオですか?と微妙に突っ込み。なんかもうこの曲とか楽しすぎて、手を叩いて踊りまくり。ヒデさん、手で双眼鏡作って、ビキニ探してました。

夢路
 「魂よさあ飛んで~」とあっちゃんが伸ばした腕の、手のひらを上に向けてふわっと上げる。次の瞬間、縦長スクリーンから泡みたいな光みたいなのがスーッと上がっていく感じで…。ああ何か浄化されてるみたいな、そんな感覚、タイミングもぴったり。紙風船をつくみたいに、間奏辺りでも何度もそうやってふわりふわりと手を掲げてた。
 最後は後ろの段の上で、サッと手を振り下ろすとろうそくがフッと消える。まるで画面を操るみたいだなーと思った。

Long Distance Call
 うっかりオペラグラスで覗いたら、鬼気迫る、人を食いそうなキツイ顔であっちゃんが歌ってた。左手を耳に当て、歌いながら頷いたりして表情まで悲痛で、何か見てはいけないものな気がして後ろを見たら、ユータがアニイの方を向き、アニイがユータに顔を向けて、二人でタイミングを合わせるようにして演奏していた。このアンサンブルの上にあの歌が乗るのねーと思ったら、何か余計に泣けた。
 ラストあっちゃんの「うぁーーーっ」と言うような叫び声、その後ろにかかる今井さんの「キュイーーン」というテルミン…おーい今井さん、ここはあっちゃんだろー、とちょっと余計な音を入れてたことに突っ込みをいれた(泣)。

極東より愛を込めて
 ここで髪括ってたのをとっちゃった。えーこの髪型可愛いかったのにと思ったら、間奏辺りのガンガン激しいパートでヘドバン並みに頭を振ってて、さらっさらの髪がきれいだった。

Jonathan Jet-Coaster
 手のフリがきれいなのに見とれていたはず。見るたびに肩の辺りの筋肉がきれいにもりっと筋になっていくのはどういう鍛え方なんだろうか。きっとしなやかにホントに空を飛べそうな腕。

見えないものを見ようとする誤解 全て誤解だ
 曲前に手袋はめてステッキ持って。どのタイミングだったか、今井さんがアニィの前で後ろ向いてて、ヒデがあっちゃんの定位置の後ろでやっぱり後ろを向いていて、ユータがアニイの方を向いてて、スポット当たって歌ってるあっちゃんだけが前向きという、そんなシーンを見ました。
「俺は仲間と~」ってステッキをグルグル回して、「誰かが死ぬなら~」って元のドクロちゃんを持って、振り子のように横に振ってた。

夜想
 帽子、長手袋…どうしてこう色っぽいのやら。
 最後の「ダッドゥビ ダッダッドゥビダー」で帽子を取って上向いてのけぞるようにしていて、最後の「フゥー」を歌わなくて、あれ?と思ったら、終わったあと段の上に上がって、「フゥー」って…遅れて歌ってた。ちょっと間抜けだけど可愛かった。

SANE -typeⅡ-
 最初の方のライブでは、何かグタグダだなあと思ってたんだけど、さすがにこのへんくると、ちゃんとわかりやすく音も歌もしっかりしてた。今井さんがマイク下に下げて、座り込んで歌ってたのはこの曲あたりだったかな?

禁じられた遊び-ADULT CHILDREN-
 曲前の「お帰りなさい」が今日はなかった気がする。私が聞こえてなかっただけかもしれないけど。
 群馬で、故郷でこの曲は…って、ちょっと気になっていたけれど、それほど悲痛な感じはしなかった。間奏ではやっぱり横たわって、ちょっとピクピクとしてて、床叩いたりもしていたけれど、最後に軽やかに「ただいま」というあっちゃんに、きっと解放されて帰ってこられたんだねって感じで、ちょっと涙が…。きょうは迎えてもらって、ただ「ただいま」って言いたかったのかなって、そんなことをちょっと思った。考えすぎかもしれないけど。
 もともと恨みの追想ではなくて、震災が過去の古傷に触れて出来た曲だと思うから、それを「あなたは自由」と歌って自己暗示をかける事によって、どんどん自由に解放されていくような、ライブの歌自体もそんな感じがしてた。ステージにすっくと立って、トラウマをさらけ出して浄化されていく感じ。

INTER RAPTOR
 曲前に低い声で「行ぐぜー」って言ってた。
 特に今日はすごい迫力だったこの曲、腕が本当に風を切って飛ぶようにきれいにピンと体の横に伸ばされ、翼のように広げられる。「最後の晩餐~」で猛禽のように爪で獲物をとらえる感じ。「飲み干せ~」は本当になんか酒でも一気飲みする動作してますよね。
 そしてラストの方、座り込んで歌い終わったあと、しばらくそのまま立ち上がらないあっちゃん。放心してたのか、目一杯歌いきったかですぐには立てない感じ?というのか、息が切れてたのかも。
 少しして何でもないようにスッと立って後ろの上段へ行ったのだけれど、マイクスタンド構えて立ってるときに「はぁ…」って大きな息が聞こえて驚いた。今までどれだけ歌っても、そのあとのMCであっちゃんが息を切らしてたりするのを見たことがないので、この曲はフルで歌うとそんなに大変なんだなーと改めて思った。
 ミステイクの前に今井さんが少し長くギター鳴らしてたのは、その呼吸が整うまでの長めのインターバルだったのかな?

MISS TAKE~僕はミステイク~
 そんなんで、ちょっと前曲からの流れで苦しかったのかしらと思わされたミステイク。大サビの絶叫も今日はちょっと思い切りよくいかなかった感じ。まあそれでもひどい出来では決してないのですが…。

Climax Together
「いっしょにどう、いけるかーい」「いくよ」とか煽ってた。あっちゃん、今井さん、ヒデさんとみんな花道まで行ったり来たりしてて、目の前が凄く忙しくて幸せ。


 メンバーが上手から出てきたときに、今日ももしかして…と思いはしたけど、その期待を裏切らず、今井さんの方へ歩いて行くあっちゃん。あーらら、またやっちゃったと思ってたら、スタッフさんがあっちですとばかりに手を掲げてて、それに恐縮したように頷いて、焦ったように恥ずかしそうに歩いて行くあっちゃん、ちょっと可愛い。今井さんがこっちこっちしていたらしいですが、それは見逃しました。

Coyote
 今日は上着着ずに、ノースリの上から黒の透けるストールを頭から被ってたので、シルエットがきれい。下はワイドパンツのままだったので、本当にアラブの黒チャドルの美女って感じ。途中で取れかかって被り直したりしてて、ますます女性っぽい。しかしCoyote、好きだー。

TANGO Swanka
 あっちゃんイントロで、股の間にハンドマイクを前から後ろに差し込み、それでサイレン音を出してました。さすがに「おいおい、あっちゃーーん」と思った。

HEAVEN
「皆さん、踊ってね」とか言ってて、何かと思ったらこれ。これ、踊る曲ですか?しかしまたこの曲の声ったら、透明感があってよく伸びること…。「赤いカーネーション」「白いカーネーション」だから、これ群馬でやったの?とか邪推してしまい、いちいちそういう考察をするのは迷惑だろうなとも思う。

2度目アンコール、ユータと今井さんと二人で写メ。二人ともクリスマスの女の子Tシャツ着てた。今日は上手入場にも関わらず、真ん中まで歩いて映りたがるヒデ…。あっちゃんはここで黒いコート羽織って、ワイドパンツは脱いでた。1度目も2度目も、曲のイントロがかかってから出てきてて、名前呼べないじゃん…呼んだけど。

Ash-ra
 ちょっとだけFLAME期待してたんだけど、ダメでしたね。「黒いドレスで~」とすそをひらひら。

独壇場Beauty-R.I.P.-
 この曲も定番化してきたのね。でも何だろう、この盛り上がりと一体感が凄かった。
 間奏辺りだったか、いきなり「鶴舞う形のー」と上毛カルタによるご当地ネタ…まさかその口からその言葉が…っ。地元民以外は何だかわからず困惑しちゃうと思います。私はにわか県民だけど、ちゃんと「群馬県ー!」て叫んでおきました。

 「今日は素晴らしい、最高です。メンバーみんなノリノリ…でしたよね?」とあっちゃん。何故そこ疑問形なの、と軽く突っ込み。「ツアーも残り少なくなってきましたが、またどこかでお会い出来たら嬉しいです。メリークリスマス!」…えっクリスマスってまだ早いよーと思ったら、今井さんがキラキラ星…。


夢見る宇宙
 見惚れてましたね。これで終わっちゃうんだーって。今井さんが最後に「ジングルベル」を一節弾いて、ギュインギュインとノイズを出して、それを床に置いてつまみを操作して、置き去りに…。


 「高崎はアニイとユータの町でしょう」とか、「高崎でしょう」とか、どこだか忘れたけどやたらとそんなMCを…。あとはやたらと「オゥー」とか「フォーッ」て感じで煽るような声を上げてて、最後に色っぽい声出して、反応に困った客席を落とすとか、そんな感じで。
 父兄参観なのでエロ控えめで、何となく優等生的な大人しい印象のある群馬ですが、今回は会場のノリと一体感が心地よかった。

 

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 これが武道館以外では最後のホールライブになっちゃいました。
 地元だからなのか、とても歓声が大きくて温かかった。席が斜め右すぎて後ろのスクリーンと一体になった効果は望めなかったんだけど、あまりに花道が近くて、高さが同じくらいだったので、原寸大でとても近いメンバーにきゃーーっとなりつつ…。
 歌から声から自然に動作が溢れて体が動いてる感じというのか。無理矢理に動いたり煽ったりしてなくても十分にその動きでドラマチックなくらいに感触が伝わる。更にそれを表現するための体の鍛錬もできてるし、音だけでも魅惑的に聞かせることができるんだなーというような確信。おかげで安心してその宇宙の中で楽しむことができました。
 格好いいしエロいし隙がないくらいキマってるのに、それでいて帰りに下手へはけ間違えるとか…あっちゃん可愛すぎ。
 何か全員がどっしり構えて音を紡ぐところにいて、なのに誰一人埋もれない存在感があるんだなーって、ステージ中を駆け回るメンバー見てると、どこ見ていいのか忙しすぎるくらいで、脳内記憶追いつきません。
 このライブのDVD、武道館で撮るよねー? 本当にこのツアー、ゆっくり何度でも噛みしめて見たいと思ってしまいます。
 そして、スクリーンなしみたいなライブを見てたので、ホールでこれだけ踊って汗かいてるのに、真冬のスタンディングなんてどうなるんだろうかと多少の恐怖も感じてきました。たぶん踊れる曲を揃えてきそうだし、またがっつり煽られそうな気がしてます、楽しみ~。箱ライブ、久々だし少しでも筋トレするとか、体鍛えておかないと…。
 ところでこの日、12年12月12日だったのね、12並び…とても素敵な群馬ライブでした。