手前のお城みたいな建物は琵琶湖博物館、遠いけどその奥の白いドーム型のがびわ湖ホール

 

 

 前夜、奈良で一杯飲んで日付が変わり、ふと携帯を開けたらオフィシャルのツアー待ち受けが今井さんの写真で「Happy Birthday Hisashi」とお誕生日仕様になってた。今年の正月とかもそうだったけど、なんかこういうサプライズの仕掛け方は嬉しい。でもセーラー姿のアップで女子高生のプリクラみたいになんかキラキラ効果がついてて…うーん、何となく気恥ずかしくて、その一日は携帯開くのに周囲の目を気にしてしまってた。

 いつもやってる京都のホールが改装中なので、珍しく回ってきたらしい滋賀のホールは琵琶湖のほとり、白く翼を広げたような綺麗なホールでした。オーケストラもやるような音の良い会場らしく期待大。
 隣に城みたいな博物館があったんだけど、予算不足と老朽化から閉館中でした。ホールのロビーからも琵琶湖が一望でき、観光船が行き交う様子も…時間なくて乗りたかったけど乗れなかった、残念。

 今日のホールは横須賀より小さい感じだけど、4階まであるオペラハウス風の内装のホール。残念ながら4階は人がいなかったみたいだけど、3階の中程までは結構埋まってた感じでした。そしていつものように舞台に白い紗幕があって、やっぱり昨日の奈良の紗幕なしが特別だったんだなーと思った。やっぱりセットが見えない方が期待が高まるかな。
 席は昨日と同じくらいの番号位置でしたが、奈良より距離的には近い感じがしてた。

 イントロの映像、何度か見てるんだけど、水から始まって流れになって海になって…水の星なんだなーって思う。川の流れとか木々の移ろい、それが自然に物語になってる。「宇宙」って星々のことみたいだけど、きっとこの地球というのも一つの完結した宇宙なんだなーなんて、そんなことを考えた。
 地球ドキュメンタリー番組のオープニングみたいだなーなんて、そんなことを考えながら見てる。綺麗な映像とドラマチックな音…メンバーが出てくるとそんなの吹っ飛ぶんだけど。
 あっちゃんは襟の大きな船長ジャケット、黒ノースリシャツに赤パンツ、確か登場時はマラボーしてて、エリーゼの前に外して後ろに置いてた。
 今井さんはベージュの宇宙服…そしてやっぱり何故か、他3人の衣装はどうしても覚えられない。あ、ユータが軍服っぽい上着で、物販のセーラーパーカーの腕のロゴと同じのが、左の腕のところについてたのはオペラグラスで確認した。下は脇にラインの入ったズボンだったような気がする。いっそセーラー服着ちゃえばいいのに…。アニィは茶っぽかった…??


エリーゼのために
 出てきたあっちゃんが張り切ってる感じが遠目にも感じられました。顔はよく見えてないのになんか嬉しそうというか、たぎってる。そのせいか赤のパンツでマイクスタンドに腰をすりつけるようにしてしゃがんでいく様子がまるでポールダンスみたいに見えてしまい、ある意味ミニスカよりエロい…と思った。

LADY SKELETON
 間奏辺りで後ろ向いて映像のドクロちゃんと同じ感じに腰を振って、後ろ手にお尻を触ったり揉んだりしてたのが、かなり腰つき妖しくてエロかったです。

ONLY YOU
 聴いてる分には楽しいんだけど、何となく印象が?な曲で、ちょっと乗り切れないのも確かなんだよなー。「イエイ」のところは合うんだけど、

「夢見る宇宙、琵琶湖のほとりで楽しんで下さい…セックス」…おーい、何故そこにさり気なくその言葉が出てくるのだ…対バン仙台からその単語、解禁になったんですか?

人魚-mermaid-
 この曲は手拍子からして盛り上がる感じで、今日のあっちゃんは両手を伸ばしてビキニを求めるようにしてました。この日はビキニ脱げてなかった模様?
 間奏はヒデさんを紹介して、真ん中でヒデさんが弾いてて、その隣で今井さんがキター弾かずに踊りながら手拍子してた。ソロ弾いてる人より目立ってた気がするけど、それもお誕生日特権なのか?

夢路
 クるんですよ、この曲…ついうるっとしちゃうんだー。伸びた声がまっすぐ心に突き刺さるように飛んでくるイメージ。力強くしかも最後のほう、詰まったように「アーッ」「ウアーッ」て感じで叫んでてねー。

Long Distance Call
 その次にこれって、凄いよね。イントロで座り込んで握った片手を電話するように耳に当てて、「もしもし…もしもし…」って囁くように言ってて。
なんだろう、この曲の迫力ってリアルだよね、説得力がある。「心が壊れていく~」のところ、歌詞間違って「誰かを~」っていって、二度目に「心が」って言ってた。そこだけちょっと残念な…。

極東より愛を込めて
 「ねえママ…抱きしめていて~」ってそういえば前の曲も「ママ」だなーって。人を殺す側も殺される側も「ママ」って呼びながら争うのかなーって、ボーッと思ってたらあっちゃんが曲の最後の方で「ママ、ママ」って絶叫した声で言ってて、タイムリーすぎてドキドキしすぎて腰抜けるかと思った。
でもしかしたらそういう繋がりでここにあるの?とか、邪推してみた。

Jonathan Jet-Coaster
 確かイントロがちょっとクダクダになったのを、歌が入ったあたりで修正されてた気が?

見えないものを見ようとする誤解 全て誤解だ
 どうしても歌詞が混ざるのが気になってしまうんだけど、「夢を売れば俺は絶望の中 踊らされて俺は生きていける」んだなーと…。

夜想
 帽子被ってマラボー肩にかけて、袖無し…。間奏の「ウーウーウー」のコーラス部分を歌うあっちゃんがとてもいい声だと思ってた。

SANE -typeⅡ-
 なんだろう、この曲どうもシャッキリしないというか…なんかCDより寝ぼけた印象なんですが…。


禁じられた遊び -ADULT CHILDREN-
 定位置よりちょっと後ろの階段のところに膝を抱えて体育座りみたいに座って歌い出してた。間奏では倒れたんだけど、前日の奈良とは違い、ピクンピクンとたまにけいれんするみたいに動いてて、「アー」「ウァー」とかうめくような声が?した気がする。起きてもまた同じように座ったまま1曲歌ってた。

INTER RAPTOR
 格好いい、文句なく…。

MISS TAKE~僕はミステイク~
 今井さんがイントロでちょろっと爪弾く音がミステイクなんだーって思う。あっちゃん声が良いよーー。何度聞いても悶える。

CLIMAX TOGETHER
 イントロで「We love all~」とか「コーラスはわかってますね」とか確認するように言ってて、今井さんもそのへんの音をちょっと弾いてた。
中間の今井さんソロ前で「今日の主役、ハッピーバースデー今井寿」とコールするあっちゃん。ユータが前に出てきて、真ん中で今井さんに懐いてたのはここだったか?
 最後のスローパートのところは、マイクスタンドを後ろ向きに立てて後ろ向いて自分の肩に手を回して抱きつくようにして歌ってた。あれ、今日は後ろ向きだーって思った。
 いつものように「ありがとう」とか「We love all」とか言ってたと思うんだけど、よく覚えてない。アニイの投げたスティックが、上手の2階まで飛んでた。

 アンコールの手拍子とコールが始まって、ちらちらハピバを歌ってる声も聞こえたんだけど、全体としては押されてて自分の周りまでは声が来なくて合わせられない感じで、今日はもしかしてハッピーバースデイは歌わないのかと思ったくらい。でもすごく熱心なアンコールだったんだけど、しばらくして気付いてきたのか音頭を取るような大きい声の人が徐々にバースディソングを歌い始めて、それに会場内が合わせるようになっていった感じ。
 かなり揃った綺麗なハピバになってたと思うんだけど、「ハッピーバースディ ディア 今井さーん」…でしたね。「ヒサシ」とか「イマイ」じゃないんだーと、ちょっと笑った。そういえばヒデの時も、どう呼ぶか迷ったよなー「ヒデ」か「ヒデさん」か。

 当然今井さんが先に出るだろうと思ったら、出てきたのがユータで、「あら-?」だった。そのあと出てきた今井さんがなぜかギターで自らハッピーバースデーを一節弾く。えっ、弾くのヒデじゃないんだーと突っ込み。

Coyote
 奈良と同じようにフェスの黒い長い上着…と黒のスカーフ被ってきたあっちゃん。コヨーテはそのイメージなんですかね?1曲目はバースディコールをスルーするような、クールな感じで始まりました。

TANGO Swanka
 ハンドスピーカーでなんかゴニョゴニョ言ってたけど聞こえなくて、そのあと普通のマイクで「激しく祝って!」とか言ってた…それどういう祝い方なの?で、タンゴ…。今井さんフィーチャーだなーと思った。

天使は誰だ
 「ウォー」だか「ヒュー」だか煽るような声を出してて「天使は」「誰だ」って…言ってたよね?
 これ聴きながら、これってツアーの時すごく苦労して歌ってたんだよなーなんて、ちょっと思い出した。「リンゴを食べて~」とかすごく高くて裏返りそうな声出してたのに、もう余裕だもんなーって。やっぱり続けてくことに意味があって、やってるうちに上手くなるんだなーって。


 2度目もアンコールのコールがハピバソングに変わって、ステージの明かりが付いたら、2人のスタッフがワゴンでケーキを運んできて火を付けた。
なのにメンバー誰も現れず…。今井さんが出てきてマイクに向かってボソボソと…。「47、だっけ?もうオッサンだけど…いいッス」とか言ってた、無表情だけど照れてる感じが伝わる。
 そのあと出て来たユータが自分の携帯でケーキを撮影、今井さんも撮ってたら、ヒデが出てきて今井さんの携帯を奪うようにしてケーキと今井さんと客席で記念撮影になってた。
 最後にあっちゃんが、ハンディカメラを持って出てきて、今井さんとケーキを撮りつつ、ケーキ上のロウソクの火を消すように呼ぶ。今井さんは「俺?」って自分を指さしてたけど、このケーキの主役があなた以外の誰だというの…。
 かなりの本数のロウソクが立ってて、吹き消す直前、それを横から邪魔して消すように顔を近づけるあっちゃん…。ステージの明かりが消えて暗くなり、今井さんがロウソクを吹き消してた。「ハッピーバースデー、ヒサシ」とかって言ってたかな。ヒサシって呼ぶの珍しいよね。
 最後にカメラをブーンと放り投げるような仕草でスタッフを一瞬慌てさせ、それでも今井さんの後ろあたりまで歩いて行って手渡し。全部終わって、さて曲を…という段になって、ケーキを下げていくスタッフの背に「ご苦労様です」と声をかけるあっちゃん…さすが気遣いの人ですね。
アニィはそんな様子を上に座って見ていた。
あっちゃん、頭ターバンみたいに巻いてるよー。1回目のアンコールで頭に被ってた黒いストールを、フェスの2日目みたいに被って後ろで結んでる感じ。

「この曲で盛り上がりましょう」みたいなMCだったかな?で、ダンドンダンドン…と。
Alice in Wonder Underground
 これ絶対今井さんの為だなーと思った。今井さんパートの前で「今井寿~」とか紹介してて、歌う今井さんの周囲にだんだんと他のメンバーが寄っていって、みんな楽しそうでなんかほっこりした。

「いくよーっ」「いきますよーっ」「いっちゃうよーっ」…とお茶目な感じのあっちゃんの三段活用、凄く張り切ってる感じだった。
独壇場Beauty-R.I.P.-
 あっちゃんのこの煽りで、アリスの次にこれ来たらアガるでしょー。もう記憶ないです。

「どうもありがとう、また来年の誕生日もみんなの前で祝えたらいいね」「あったかいお客さん、滋賀また来ます」って、今井さんよりあっちゃんの方が、客席の反応に嬉しそうだったなーと思う。

夢みる宇宙
「あなたに出会えた夜 僕は生まれた」と生まれたで今井さんを指さすあっちゃん。「生まれた」が誕生日だからなんだろうけど、なんかあなたが生まれて、そして出会えて良かったって感じに思えて、なんか嬉しくなってた。


「今井さんの40ン才の誕生日を祝ってこの曲で…」とか言ってたのがどの曲だか思い出せないんだけど、アリスの前あたりだったかなー。

 

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 シチュエーションが良かったよね、琵琶湖のほとりの綺麗なホールで誕生日…これで盛り上がらないわけがないって感じで。
 でももしかしたら今井さんもあっちゃんも、今年のいろいろな事から、誕生日は祝ってもらえるかどうか半信半疑だったのかもしれないなーと思った。ケーキのあとのあっちゃんが、今井さん以上に嬉しそうに「ありがとう」って言ってた気がする。
 来年もまた祝えたら…って言ってたけど、今井さんの誕生日は一番ツアー時期に当たるし、いつも盛大になるんだよなーって思うんだけど、たぶんB-Tの中で彼が一番の中心人物だからなんだろうなー。ツンデレさんだけど、情が深くて優しい人なんだと思う、そうでなかったらあんなに長くみんな一緒に活動はしてられないよね。

 そして「天使は誰だ」を聴きながら、あのツアーの最初ではこの曲歌うのにあんなに苦労してたのになーと思うのに、今ではそれを軽々…ではないけど歌いこなせてるあっちゃんに改めて凄いなーと。
 そしてツアーで新譜の曲を全部やるっていうのはやっぱり正解だよなーという気がした。やらなかったらそれはアルバムの中の1曲でしかないけど、やれば生で聞くそれが人の印象に残る。やることによって曲は変化して成長していくから、とんでもない風に化けたり、魅力を発見したりもする。どの曲も思い入れのある捨て曲ではない1曲なんだなーって思うと、それで彼らは今でも最新のものが一番格好良くて、そしていつも新しくいられるのかなーとか思った。
 そういえば今井さんの誕生日って何度もライブあったけど、私が参加できたのは初めてかもしれない。とにかくすごく楽しいお誕生日ライブでした。