今日の席は2階の最前、しかも両脇はかなり前に張り出しているので場所としては結構前で、左前俯瞰て感じだったけど、横須賀よりはセットもスクリーンも綺麗に見えた。ホールの場合はこういうのトータルで世界観を見たいから、遮るものもなく視界も良く、1階の様子も見える。2席しかないので隣にも気を遣わず、まあなかなかいい席だったかも。

 暗転すると紗幕にはアルバムの通常版のジャケットが映し出され、そしてすぐに幕が上がる。真ん中奥のスクリーンに水の雫がぴちょんて跳ねるところから、森の木々、水の流れ、そしてスクリーンが途中で横に広くなって海…クラゲとかサンゴとか、雷は原始の海なのかなーと思わせる。川のせせらぎ、そして上から水が流れる画像と真ん中の額縁の中を流れ落ちてくるスモークがシンクロして繋がっているように見えて、その額縁の煙の向こうにあっちゃんが…っ。そして絶句…。

 なっ、なんなんだー、この衣装ーっ。軍服…っ?と激しく動揺した。船長帽というより完全に軍帽って感じで、ベルトを止めたショートトレンチにスパッツかぴったりパンツ、膝丈(もっと長かったかも)の少しヒールのあるロングブーツに手袋、それがまたすらりとしていて似合ってる。
 あっちゃんまた痩せた?って思ったぐらいで、これ46にもなる男がする格好ですかって突っ込みたいけどあまりにお似合いなもので…もう見惚れるしかなくてさー。どこの軍人のコスプレだーと思ったんだけど、髪がまたオールバックで、口紅がきりっと赤くて、いやーもう倒錯的の一言に尽きる…。下はノースリシャツの下にミニの巻きスカートみたいなのが付いてて、筋肉の付いた綺麗な二の腕と、チラチラと覗く脚のラインがエロ過ぎる。腕以外露出してないのになんなんでしょ、このヤパイくらいの色気は。
 今井さんはベージュと銀だったか、なんかノースリの宇宙服みたいに見えた。こちらもブーツが膝丈で、髪の上の黒髪パーマ部分を切っちゃったみたいで、短くなって、金髪っぽくオールバックに撫でつけてたのがシンプルだけど格好いい。ヒデもオールバック、横須賀と同じ黒地に赤の入った長めジャケット、膝丈のアシメっぽいスカートにショートブーツみたいなの履いてたと思う。
 アニイは青いブラウスに茶のベスト(後ろが燕尾みたいになってる)、下も茶系のズボンでアニィもロングブーツインだったような。ユータも横須賀と同じ黒に赤の模様入りのジャケットだったかな?

エリーゼのために
 スモークに煙って出てきたあっちゃん、その姿に驚愕、驚喜しつつ見てたら、あの格好でマイクスタンドプレイを…足を開いて腰を落として、マイクスタンドを足の間において、こすりつける…とかww しかも右向いて左向いてと…繰り返す。エリーゼいつの間にこんなエロ曲に…って感じの撃沈の1曲。

LADY SKELETON
 鍾乳石みたいな細長いLEDなのかな?が下りてきてそこに骸骨ちゃんが映ってる。横須賀では後ろのメインスクリーンにあった気がしたんだけど、今回は細長い方のスクリーンにメインに映ってた感じ。後ろ見て、その映像と同じように肘から下をがくんと下げて、ドクロ踊りをするあっちゃん。

ONLY YOU -WE ARE NOT ALONE-
 なんも覚えてないー、意外と印象ない曲なのか??

人魚-mermaid-
 背景には海と珊瑚礁、手を叩いて盛り上がりました。

夢路
 スクリーンにはろうそくの炎が、それがだんだんと増えていくんだね。ここのサビはなんかすごく涙腺を刺激して仕方ない。一番良いところのあっちゃんの声って感じがするんだ。最後は映像のろうそくがふっと消えて暗転…。

Long Distance Call
 ライトの当たる中央にぺたんと座り込んで、そのまま丸々1曲座ったままで…。ノることも動くことも出来なくて、ただ歌うあっちゃんを見ているしかできないくらいの1曲。

極東より愛を込めて
 後ろの映像に炎が映ってて、ライトが赤かった。「愛をこめ~」で青いライトになって、また炎の赤に戻る感じ。照明きれいだなーって見てました。

Jonathan Jet-Coaster
 アレ、曲が変わってるーっと思った。間奏辺りでギター二人が真ん中ヒデ寄りで並んで弾いてて、ユータが前に出てきてて、ローディーがベースから繋がっているコードを慌てて伸ばし、あっちゃんがマイクを取ってスタンドをトンと倒したのを、ついでに起こして片付けていったのはこのへんだったかな? ドラムの間に来て、シンバル直してたらしいのもここかな。スタッフさんは舞台にあまり出て来ない印象なので、あっちゃんが意図的に倒したマイクを他の人が片付けるのは久しぶりに見た気がする。

見えないものを見ようとする誤解 全て誤解だ
 今日は歌詞がアルバムバージョンだった、混ざってたのは「踊らされて俺は生きていける」ってとこだけでした。初日ほど悲壮感は感じずに聴けたかな。

夜想
 曲前に後ろでごそごそしてて、よく見えなかったけど、客席の前の方でざわめきが起こってた。出てきたらジャケットを脱いでて、ノースリに帽子被ってて、しかも手袋っ…これなんかシルエットかなりやばくないかと思った。
 後ろに桜の花とかそんなのが映ってて、「桜よー」でばーっと花吹雪になるの、綺麗だった。ぺたんと女の子みたいに座り込んで、その足の間に手を置いてたり、四つん這いみたいになってたのはこの曲だったか?

SANE -typeⅡ-
 スクリーンの模様が流れていくのが綺麗だなーと思う。これ、意外と歌いにくい、そして乗りにくい?「I must to go」の前後が聞こえにくいかなーと思ったのが数回。

禁じられた遊び -ADULT CHILDREN-
 きょうも「ただいま」で始まってた。後ろの画像がちょっとぼんやりした感じの…横須賀よりぼやかした感じの子どもの輪郭?になってた気がする。
 間奏では眠りに落ちてしまうのかと思ってたら、間奏始まってすぐには転がらず、あれ?と思ったらころんと音も立てぬように横たわった。頭を客席側にし、右を下で上半身はやや上向き気味、腕は上側が後ろ、下が前方向、足は横向いて少し丸くなって膝を曲げる感じで、マイクは右手側に転がってた。上から見てても綺麗に芸術的に見える寝転がり方だなーと、感心するくらい綺麗なシルエットで、どこまで計算なんだろうって感じで…しかもぴくりとも動かない。
 照明も動かず白いままで、今日は真っ黒づくめだったあっちゃんだけが、そこに取り残されて眠っているみたいな…このまま起き上がらないんじゃないだろうかと一瞬不安になるような…。歌の直前でむっくり起き上がって、立ち上がらずに座ったまま続きを歌ってた。
 おかえりはとってつけたように無機質だったな、今日は。

INTER RAPTOR
 赤い光の中、あまり音がなくて半分アカペラみたいにイントロとラストのところを歌う声がすっごい格好いいと思う。
 「滴る赤い血が~」とか手の甲で血をぬぐう口元の感じとか、綺麗な腕が空を飛ぶようにスーッと上げられると、「おおっ」と思う。
 ただサビのところ、ところどころテープで、やっぱり全部は歌うの辛いのだろうけれど、いきなり歌ってないのに歌が流れているのがすっごい違和感…。

MISS TAKE~僕はミステイク~
 何してたか覚えてないけど、至福で聞き入ってたのは事実。声も良かった。

CLIMAX TOGETHER
 「最後、一緒に歌って下さい」とか言ってたかな。
 「We love all~」のコーラスパートが、少し長くなってて、何回か歌わされた気がする。
 最後のスローパートのところで、何故かヒデが真ん中に仁王立ちで弾いていて、退かないので少し後ろに下がったところにマイクスタンドを置いて、ラストのお色気パートを歌うあっちゃん。あれ、気付いてない…?って感じで、この時ばかりはヒデ邪魔っと思ってしまった(すまん、ヒデ)。

「ありがとう we love all」とあっちゃんが下がり、はけるときにアニイがスティックを床に弾ませようとして何度も失敗して笑いを取ってた。最後は成功して拍手、そのあと客席へ、みたいなやりとりもあって和んでた。
 アンコールが早い手拍子で、意外とのんびりテンポの「アンコール」とはちょっと違ってた。手拍子がはけた直後から止まずに続いてて、客席の熱を感じる。

アンコール

Coyote
 ウッドベースで何の曲かわかっちゃった。出てきたあっちゃんが今井さんの後ろに立って、しばらく何かごそごそ話をしていて、どうしたんだろうと思った。
オレンジ色の照明と、スクリーンの砂漠みたいな荒野と月。地球なのに、もしかして火星の上で歌っているみたいな印象すらした。
 1曲ずっと手拍子が続いてて、これって前は歌のところはしてなかった気がするんだけど、どうなの?てな気分にはなります。間奏のところとか、きれいに揃うと気持ちいいんだけどね。

HEAVEN
 青みの照明に照らされて、声が伸びる伸びる。蝶になったよーって手を重ねてヒラヒラしてた。

天使は誰だ
「アイ、アイ」「ラブ ラブ」って始まる前に呟くように言ってた。今井さんのギターで始まるのを今井さんを指さして、ヒデさんを指さして…って、両側見ながら。
 途中で入るところ間違えたのか歌えなくなって笑って誤魔化してて、前の方の人に歌ってというように手振りしてたのが目茶苦茶可愛い感じだった。

 2回目アンコール、ユータが今井さん側の張り出しのドアから出てきてた。今井さんはたまにこういうサプライズをやるけど、ユータのは初めて見た。

独壇場Beauty-R.I.P.-
 後ろで虹のように上がっていた青いライトが、右から左と順に回転していてそれがすごく綺麗だった。歓声もひときわ大きく、客席もみんな手を叩いてて、楽しくノってる感じがして、幸せ。

tight rope
 今日も中央ではなく、アニィのドラム台の前で、曲の切れ間ごとに、綱渡りするようにして真ん中から端っこまで歩いたりしつつ。
 後ろの映像はサーカスかな。縄バシゴみたいなのがあったり、三角の旗がずーっと渡してある感じのモノクロの映像。「空中ブランコに~」とブランコが映ってて、ずーっと揺れてたのを、目の隅で追ってしまった。真ん中には円形の光が幾重にも重なって揺れていた。あえて、真ん中をそんな光で見せる演出なのかな…いや違うと思うけど? あっちゃんがあの光の輪の真ん中に立って歌うのも見てみたいんだけどな。

夢みる宇宙
 今回はアンコールラストに定着しそうなこの曲。後ろの宇宙画像が綺麗で、これで終わっちゃうんだなーとちょっと寂しくなりつつ、宇宙旅行。
 今井さんがラストまでギターをいじって、最後はノイズみたいなのを出して、音をループさせたまま舞台の上にギターを外して置いて、そのまま去っていった。


 何の曲か既に記憶が抜け落ちちゃったんですが、本日は本編で今井さん、ヒデさんもですが、あっちゃんが2回ずつ左右の花道へ…。ちゃんと律儀に左右同じように来てくれるのが嬉しいねー。久々に真上からですが近くで拝みましたが、赤い口紅が印象的でその綺麗な事ったら…。スタイル良いなぁーと思うと同時に、立ち居振る舞いが見事で、歩く姿に歌う姿に…2度目の時は前方のお客さんに顔差し出して頭などをガシガシ触らせてましたが、それすら優雅に見えてしまった。格好良かったなーっ。

 

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 今日はあちこち歌詞が飛んだり抜けたりが多かったけど、すごくテンション高いライブでした。
 なんだろうねー、今回のツアーってあっちゃんがやたらと元気だし声良いし、若くて麗しい印象なんですが…。26年目だし、46にもなってるんだし、なんかもうそろそろ落ち着くのかと思いきや、逆に元気に派手に過激になってるとか…。本当にロッカーというか、毒や華になろうとしているんだろうというくらいの印象を受けました。
 そしてもうそこに立っているだけで、そして歌いながら体をちょっとひねったり曲の切れ目でマイクスタンドかをクッと振ってみたり、頭を振ったりするだけでも曲にアクセントをつけてしまうくらいの、それだけの表現力を身につけてるんだなーと思います。長年の積み重ねがまたここへ来て、成果として良いように出ているんだろうなーなんて、もう分析するのも失礼極まりない気がしますが…。
 しかしこの衣装、あり得ないですー20代の時だってしなかったのに、この年になって~。しかも似合ってて、色気だだ漏れになってるから困る。
 どこまで計算してるのか、意図してないのか知らないけど、すっごいエロ格好いいライブだったのは間違いない。しばらくあの軍人あっちゃんがちらちらと頭を巡ってしまいます。
 次は関西2日間、もうたまらず行っちゃいます。