前夜、戻ってホテル近くの居酒屋で食事をしているあたりから雨で、翌日の確率も40%だったのですが、やっぱり朝から雨。こんな日に雨なんてなーと多少ガッカリしつつも、雨の野音に行ってたせいか居直ることも出来て、昼過ぎにカッパを羽織ってホテルを出発。
 こんな天気では出足も悪いかなーと思ってたから、カッパ集団がフィールドに溢れていたときには、根性あるお客さん達の集団になんか感動してしまいました。
 飲食ブースのところのテントの下は満員で動かず座りっぱなしの人もいる。足元は泥っぽくなり、板が敷いてあったけど、踏むとどばーっと水が溢れて、かえってドロドロに…。水たまりも多数。
 でもまだ最初はそれほど雨も強くなく、空も明るめ。晴れないかなーと空を見上げつつ、それでもフェスは時間通り、昨日と同じオンパレードのテーマから始まった。

13:30 ~ 氣志團

 もちろんというか、見るのは初めて。BE MY BABYをSEにして、颯爽と現れるリーゼント集団。学ランの片身頃だけが旭日旗なお揃いの衣装で、7.8人いたかな?ってくらいの集団。リーゼントにサングラス、金髪で真ん中にいるのが綾小路翔さんだよねーっていうくらいしかわからない。
 しかし昨日のDAIGOさんみたいにMCが達者で楽しかった。本当は20分は続くんだけど、翔さんに与えられた今日のMCは3分間、しかもそれで終わったことはないとか…しゃべってる途中に、終わりを告げるピピピピ…という電子音とか。

「童貞を捧げた子がバクチクファンだった」とかで「○○ちゃん、俺、今BUCK-TICKとギグしてるよー」とか言ってた。
 曲もだけと、歌いながらのパフォーマー集団の踊りが楽しくて、前の方にいた氣志團Tシャツの女の子達が、カッパも着ず、完璧な振り付けで踊り続けるのを驚きと共に見守る…そして楽しそうなので一緒に真似して手振りしてみたら確かに楽しかった。こりゃ好きな人にはたまらん、受けるはずだとつくづく思った。ペンライト使ってた曲もあったかな。
「雨が降ってるのは、今降らせてBUCK-TICKさんの時には晴れる、そういう作戦だから!俺たちの時は降ってもいいよな!もっと降れよー」…昔のヤンキー丸出しみたいだけど、そう言えちゃう翔やん格好いい。最後は「雨でリーゼントが崩れずに保って良かった」みたいな…確かに崩れかかってました。かなりの熱演で、ホントに面白かったです。

SE BE MY BABY
MACHINE
One Night Carnival
愛 羅 武 勇
俺たちには土曜日しかない
SUPER BOY FRIEND


14:30 ~ POLYSICS

 音人イベントで一度見てて、楽しかったのでまた見たかったポリさん。フェス常連だけあって、盛り上げ上手い、そしてテクノなんだけど、電子音だけじゃなくてちゃんと生なんだよね。
 特徴的なのは、マイクスタンドが二股でマイクが2本。観客も真ん中のあたりで、踊り狂ってる感じの集団がいた。
「シド~」で、ユータと今井さん飛び入り、ポリさんのグレーのツナギと特徴的なメガネ着用。今井さんの腰には黄色のフェスタオルが下がり、それじゃどこぞの作業員だってば。ユータはいつもの自分の定位置に、今井さんも定位置付近で構えて楽しそうに合わせてる。しかしこの格好、二人とも違和感なく似合いすぎる。
「シドビシャス オンザビーチのあとはピーチパイ オンザビーチ!」って言ってて、この2つを続けてやりたかったんだなーって思った。金色のポンポンを頭にのせて演奏する前の二人、ドラムの方は頭と、スティックと一緒に手にも小さいのを持ってて、叩きづらくないのかと心配になるくらい。
「ダバダバ」では手を横に振って、楽しかったー。

How are you?
YOUNG OH! OH!
Lucky star
Sid Vicious ON THE BEACH
ピーチパイ・オン・ザ・ビーチ
シーラカンス イズ アンドロイド
Let's ダバダバ


15:15 ~ N'夙川BOYS

 「ンしゅくがわボーイズ」…何度覚えても漢字が読めなくて、なんだっけーと思うので、この際だからカナで書きとめておこう。
 全パートチェンジということでしたが、ちょうどトイレに並んでしまったのでスクリーンで見てました。
 ボブヘアの女の方(リンダさんていうの?)最初にサングラスかけてたとき、レデイィガガみたいな感じに見えた。3人がグルグルとパートチェンジしていろいろな楽器を持ち回ってた。トリビュート曲のあの曲の微妙な隙間は、そんな位置交換のための時間なのかーと今更のように思った。
 雨が一番ひどくてちょっと大変そうな感じでしたが、楽しそうに演奏してくれて、盛り上がってました。あまり良く見られなくて…すいませんて気分で。

プラネットマジック
EMPTY GIRL
Candy People
物語はちと?不安定


16:00 ~ Pay money To my Pain

 対バン前につべで見て、良さそうだったので1枚買って聞いてました。
 ブログとかの記事でも好印象のPTP、入れ墨でガタイのいいボーカルのKさんを、対バンではなんと最前で見てしまったのだが、今日は後ろだから怖くないぞ(別に怖くないって…)。
 最初の2曲は知らなかったけど、サークルというかモッシュというか、真ん中へんでやってて男の子が多かったんだけど、かなりいい感じでのってたのが印象的、音も格好いいしね。
 Love letterで今井さんが登場、黒のタンクトップにジーンズ、ちょっと斜めにつけた銀色のスタッズのベルト、両肘にバンド?、なんかヒラヒラした皮フリンジみたいなのがついてた。ギターとベースの方が今井さんの近くに寄っていって、嬉しそうに弾いていたのが印象的。
 PICTURESでKさんが「声を出してみませんか」と言いだし、両手を突き出すように挙げて「オー オーオーーオ」と合唱。この曲好きなんで、そういうふうに参加してくれと振ってくれたのがすごく嬉しかったし、ボーカルさんもあまりしゃべらなくて、なんか怖い印象もあったので、こんなふうにお客さんに接するのかというのも、ちょっと驚き。
 PTPのときだけ雨が小降りになってたけど、もしかしたら彼らは晴れ男集団なんだろうか。

Anxiety
Here I'm singing
Love letter
Sweet bangesnce
Weight of my pride
PICTURES


16:50 ~ AA=

 ベースを下げて出てきたTAKESHIさん、昔富士急とかLSBでマドカプ見て以来です。もう一人のボーカルさんがラップみたいな歌い方をする人っぽかったんだけど、マイクが真緑だった。音がすごく格好いい。
 客席にアピールするように手を組んで頭を下げるような動作だったり、偉そうな態度の人かと思ったら、意外と腰が低いのにびっくりしたというか…。
「彼らと一緒にライブをするのは20年ぶりぐらいです」とか「俺のことをCLA\と呼ぶ数少ない人たち」とか、「今井くんとは付き合い長いですがギター弾いてるところは見たことないです。呼び出されると長くて、酒が飲めないので鬱陶しかったです…」とか。「アニイの髪が天に向かって突っ立ってる限り、バンド続けてください」…とか、うろ覚えMCですが、そんな感じのことを。
 この方がしゃべるのも珍しいそうですが、それが何よりのお祝いの言葉ですね。

M.A.D.
DISTORTION
sTEP COde
The Klock
GREED...
FREEDOM
WORKING CLASS


17:40 ~ D'ERLANGER

 登場SEがやたらと劇的で長かったのを覚えてる。紫っぽいライトがステージを彩っていた。
 サポートにSOPHIAの都啓一さんを迎えての5人編成で、途中でもう一人…と、BUCK-TICKメンバーでも出るのかと思ったらDir en grayのDieさんというギターの方で、長い髪さらさらの若い方が出てきました。後ろには哲さんのローディで、メリーのネロさんもいたそうで…超豪華メンツ。
「6人編成のデランジェなんてもうないよ」ってKYOさんが言っていて、ゲスト一杯で花を添えて下さったみたいですね。
 アイコノでは天を人さし指で鬼の角みたいにつんつん指さしてたKYOさん、なんかフリが違う~と突っ込みそうになってた。
 哲さんがはけるときに、アニィの真似してスティックをステージで弾ませようとして失敗してた。アニィが結構綺麗にやってるけど、床に弾ませるってのも難しいんだなーと思った。最後は客席に投げ入れてた。
 このへんから雨はほぼ上がって、降っても細い霧雨程度。

BEAST in ME
Angelic Poetory
LULLABYE
LA VIE EN ROSE
ICONOCLASM


18:30 ~ BUCK-TICK

 この日も昨日と同じヒストリー映像から。プロモが流れるたびに歓声と笑いと歌声が響いて、昨日と同じところで同じように笑いが起きてました。やっぱり破壊力すごいわ…アレ。

 この日のあっちゃんは頭に大判ストールみたいなのを巻いて登場、2003年の野音の時みたい。しかし昨日のエクステは取ってしまったみたいで、ロン毛好きの私にはちょっと残念。服装はみんな前日と同じだけど、今井さんの頭にはまるでインディアンみたいにバンドが巻かれ、頭の右側に長い緑色の羽根が付いていた。
 この日は「独壇場~」スタートで、雨で濡れて多少ふやけた手を叩く。あっちゃん遠目には海賊みたいにも見えた。上着着てるとすごくAラインでシルエットがいいんだが、上着を脱ぐと透けるワイドパンツの脚が細くて、腕が白くて目の毒…っ。
「みなさんいい男、いい女になってますよ」と言ったあと、口元から手をふわっと投げるように開いて、リップサービス的なしぐさをしてたりとか、「まーた雨っ、この前も雨だった、ちくしょっ」という言い方が呟くようで可愛い。ホントに今年は雨ばかりですね。
 出る曲みんな格好良くて、「メメモリ」も「ジョナサン」も上がりっぱなし。「ミステイク」は名曲…。
 本編最後が、「25年前のファーストアルバムの中から…」と何がくるのか、セクシャルかなと思ったら…このイントロ、マイアイズ~っ。しかも、リメイクした方じゃなくて、元のバージョンの音と歌…ちゃんとわかってるよね。もうそれが何より嬉しくって、やっぱりこの場はこれじゃなきゃダメですよ-。なんか2003年の武道館でこの曲が聴けたの唯一というくらいやらない曲だから余計に…もう微妙に泣きそうになってた。
 どこらだか忘れたけど、「25周年…アニイは50だけどビンビンだぜ…」とかいって自分で受けて笑ってたのは覚えてる。あと最後の方かな?「風邪引かないといいね」と優しい言葉も。
 雨が止んで、また霧雨になってそれがサイドの櫓の上の、バズーカみたいなライトに照らされて、効果みたいに綺麗だった。

 アンコールが「DIABOLO」で、パレードの〆みたいになってて、最後がスクリーンに宇宙が映って「夢見る宇宙」。このまま次の新しいツアーへ繋がっていく感じの、輪廻と再生って感じの曲。
 もう何だか夢みたいだとおもいながら、今井さんのキラキラ星を聴いて、雨で危ぶまれた花火が無事に上がったのを安堵しながら見て…。全部無事に終わったのが嬉しくて。
 ホッとしながら、ドロドロの地面を靴を泥まみれにしながら帰りました。B1の出口あたり、ぬかるみでドロドロになってて、中にいたときより帰りに、靴がドロドロになりました。
 2日目は雨に濡れて寒くて、大変だったけど、終わってみたら1日目より更に楽しかったという…。2日間、運営の方もスタッフも、出てくれたバンドの方々も、来ていたお客さん達も、みんなB-T愛に溢れてました。
 25周年をこんなふうに盛大に祝ってもらえるのってつくづく幸せなバンドだと思った、こんな素敵なバンドのファンで良かったなーとも。
 慌ただしく家に帰らなくちゃならなくて、結構忙しかったけど、幸せな余韻が帰り着くまで残っていた、そんな優しいフェスでした。

 

BUCK-TICK SET LIST


THEME OF B-T (オンパレードバージョン?)
独壇場Beauty
エリーゼのために
Memento mori
Johnasan Jet-coaster
MISS TAKE~僕はミステイク~
Climax Together
MY EYES & YOUR EYES

アンコール
DIABOLO
夢みる宇宙

 

 

 

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 生憎の雨…それでもこんなにフェスに集まってくれる人がいるんだなーというのが、とても嬉しい気分でした。
 雨の中、出てくれたバンドさん達はみんな熱演…どれ見ても格好良くて素敵だった。全部見ていられたとかというと、ちょっと寒くて挫折しそうになったりしてたんだけど、そのたびに飛び跳ねたり踊ったりして暖まった。
 D'ERANGERあたりから雨が弱くなり、B-Tの時は微かな霧雨…花火のあたりでは雨も止んで、最後はちゃんと花火で〆という…。
 何か神がかったような天候でした。雨で残念だなという気持ちは強かったけど、より思い出に残るという意味ではこんな雨のフェスもアリなのかなと思う。
 ドラマチックで夢のような2日間でした。一緒に25周年を祝えて良かった、そして「パレードは終わりません」という言葉の通り、終わってすぐまた彼らはツアーという次のパレードへ…歩を緩めることなく更に加速して行くのかなと思うと、私も息切れしないように体調維持してきちんとついていかないとね。
 野音からここまで、そういえばお台場2daysも雨だったなーと思うと、ずっと雨で語られる25周年だったみたいですね(…あっちゃんがメールに雨の中待ってるとか書くから~)。
 さて私も次のパレードへ…まだまだ彼らにくっついて行進していきたいです。