7/1で閉鎖が決まって、これがZepp仙台最後のライブになってしまいました。

駅から近くて結構好きなハコだったし、前回パレードの時にヒデさんの誕生日をJさんとの対バンで祝ったりもした、結構思い出のあるところでもあります。

…ヒデがイリュージョンしたのもここだったよね。

駅出口を出るとZeppの並びの居酒屋や飲食店なんかはもう出てしまったらしく、工事現場みたいな柵や、建物に幕が掛かって封鎖されたような感じで、ああ、ここなくなっちゃうんだーと嫌でも実感してしまいました。
でもなくなる前にお別れを言いに来られて良かった。仙台もメメモリのハウスツアー以来だから2年半ぶりくらい、震災後初めて行きましたが、途中の家の屋根にまだブルーシートがかけてあったり、駅前にも白い幕で覆われた工事中みたいな建物があったりして、ここもまだ元通りではないのだなと思いました。駅の中とか、記憶の中の街の感じは、そんなに違ってないのにね。

中に入ると、ステージには正方形の電光掲示板。ツアータイトルとパレード絵柄に、BUCK-TICK / cali≠gari って、バンド名が映し出されてた。
そういえば前回の対バンの時はロゴ入りの黒い幕で、バンド名をその都度貼り替えてたよなーと思い出し、こんなところも進化してるのねーと思ってた。
ステージの上の方には、縄バシゴみたいなのがたわませて渡してあり、両側にも垂れている。後ろにはすごい数の照明。

cali≠gariiさんは4人編成、ボーカルの方はすごく細くて針金のよう、髪を左側だけ立て気味にして、オシャレな感じの近未来風な衣装。上手側が桜井青さん、髪が短めの金髪っぽく、頭に黒いヘッドギアみたいなの付けて、目の周りを黒く塗ってた。ベースの方は金髪を逆毛立ててサングラス、氣志團にいてもおかしくないような雰囲気、毛皮みたいなの着てたけど、暑くなかったのかな。ドラムの方も細身だったけど、髪立てて化粧バリバリ。セッティングは真ん中にドラム、向かって左側にベース、右にギター。ベース側のアンプの上にホワイトタイガーのぬいぐるみが乗せてあって、曲中、目が赤く光ってた。

音は結構轟音で、ベースとかもベキベキ…立て続けに演奏もするけど、MCもかなり達者な感じ。
ボーカルの方が「年食ってるけど若造です」とか「バクチクさんと対バン…というか前座ですけど、できて嬉しいです。俺たちもついにここまで来たかって感じで、もうこれでこのバンドに悔いはないです」とか「さっきトイレで考えてて、皆さんに聴きたいことが…」みたいなことを言って、何かと思ったら「皆さんはシーディオスとシーディアンどちらを買いましたか」とか、そんなニュアンスのマイナーなネタでMCしてた。
聴いたことあるイントロだなーと思ったら何と「LOVE ME」のカバーもあり、場内かなり手を振って盛り上がりました。

ギターの桜井青さんはオカマキャラで、ジュリ扇振り回して踊ってみたり、「あんた達しけたツラしてんじゃないわよ、今日はパレードの初日よ、しょにちっ!」とか「みんなまとめてレイプしてやる」とか言ってた。これでも今日は男っぽくしているほうだそうで、普段はどんだけなんだ…。

ラスト1曲という時に「SEXはお好きですか~?」とか、いきなりそんなことを言い出して、ファンが「SEX~」と手を上げて大合唱。それが「1988年の武道館の時に、桜井敦司様から教わりました、その時の衝撃ったら…」とか延々愛を語っていると、「時間がないからまいて…」とボーカルさんが突っ込みを入れる。
トークで楽しませて、演奏も上手だし、普通にうまいなぁと思って見てた。しかし歌詞が聞き取れないので、全部同じに聞こえてしまったりもしてた。
1時間ほどで終了、あれ「MISTY ZONE」はやらなかったんだなー。トリビュートのその曲には、5曲分ぐらいの愛をぶち込んであるそうです。

そしてこういうアクト見てると、B-Tってどうなんだろうって、一瞬だけど不安になったりするのだ。
2011年の音人の対バンの時も思ったんだけど、それこそトークもあまりなく、どちらかと言えば轟音でも、テクで見せるわけでもないよなー、これでどうなんだろうか?って。
出てきて1曲やる頃には、その会場の空間そのものが変質したようにB-Tに満たされて、なんだ心配とかそういうレベルじゃないじゃんて思えるんだけど…。

転換に15~20分くらい、年末デイインバージョンのテーマ曲から5人登場、衣装は野音とは違いました。
あっちゃん野音の時みたいな白に花柄の普通のジャケット、脱いだらその下に赤い和柄っぽい小さめベスト(背中は赤)、黒のフリルシャツ、袖はジャケットからひらひらと黒フリルが出てた。ズボンも黒で脇に灰色っぽいラインが入った感じ。髪を立て気味にして後ろに流しつける感じで、後ろの上の方で結い上げたふうに見えて、なんかとても色気があり、前髪が落ちて顔が隠れないし、眉が無くて化粧してるから、すっごくグラマラス。
今井さんは紫に襟が黒っぽい、塩ビみたいな感じに見えたジャケット、その下は胸元のちょっと開いてた、灰色っぽいカットソーか何か、ズボン見えなかった。ヒデ、ユータ、アニィはよく見てなくて覚えてない。
テンション高い感じで、立て続けに「エリーゼ~」そして「独壇場~」、「羽虫~」ときて、最初のMCでは「まずはカリガリに感謝と拍手を、ありがとう」とか言って手を叩いてました。上でcali≠gariのメンバーさん達が見てたみたいです。(cali≠gariの時は今井さんとかが上で見てたみたい)。

そして前の青さんの「SEXはお好きですか~」「イエーイ」みたいなMCを受けて、「そうか、そんなにSEXが好きか、なら話は早い、しよう…」とww。ぼそっと言ってたんだけど、かなりうけました、久々にあっちゃんのこんなMC聴いたー。

他でももう1回そのネタをつかって、「SEXは好きかい」客「イエーイ」のあと、小声で「イヤラスィーーッ」と囁いておとすとか…もう、そういうテンポのいいあっちゃん好きよ~。

あと「ありがとうZepp仙台」、「さようならZepp仙台」とか…そんな感じだっけ? 曲の合間にZepp仙台と別れを惜しむ感じのことも呟いてた。


なんかもうよく覚えてないけど、とにかくあっちゃんしか見てなかった。髪型も仕草も歌も、格好良くて圧倒されてた。
上着脱いだら赤い和柄っぽいベストで…足さばきも良く、動きも良くて…野音で雨に打たれてた姿より、やっぱりハウスの方がいいなー、音も良いし。
後半で「まだ出てないやつを…」と言って「ミステイク」…わっ、やるんだーと思った。声張り上げてるところ「紛れもなく~」あたりの、懸命に声を絞り出してる感じにキュンとした。この曲やっぱりいいよなぁ、素敵。やっていくともっとこなれてくんだろうしなー。
その次に「夢見る宇宙」とかやられちゃったら、もう…。
そしていきなりの「夢魔」…ツンドラ礼拝、当然手を上げるでしょー。背後の電光掲示板にはなんだか万華鏡か曼荼羅にも見える丸い模様。今日は声が出てた、そしてなんか神がかってた。
そして「パレードが始まるので…」みたいなMCをして、、ダンドンダンドン…と始まったので、アリスかと思ったらDIABOLOで…。
杖を持ってたんだけど、この曲のステッキプレイが…。「ハシタナイモノ」…なんと後ろからステッキを股にはさむようにして、先端を前に出して、もう片手でそれをナニに見立てて、撫でるように触る。「尖る尻尾」は逆に、ドクロの柄の方が後ろを向いて、ステッキを尻尾のようにお尻フリフリ…。なんだこのサービスはww 見てる方が照れるくらい卑猥。
最後はけるときに、あっちゃんがヒデと並んでポンと肩を叩いて一緒に引き上げていった。

アンコールはいつしか「ハッピーバースデー」の歌に変わり、でも前後左右で合わずにずれていって、どこに合わせて歌ったらいいのかという感じに。結構何回も歌ってた気がするけど、先に出て来たヒデさんがあっちゃんマイクで「ありがとっ」て、ちょっとオカマっぽいような声で感謝を、しかしケーキとかはなく、普通にギターをかけて準備。

ユータが黒のコラボT、今井さんが白のコラボT着てた。で、今井さんの白tのcali≠gariの文字の下にマジックでサインらしき書き込みがあって、カリガリさんにサインしてもらったのかな?
あっちゃんは、と思ったら、赤ベストそのまんまで、背中濡れて色変わってたのに着替えなくて大丈夫かと個人的に心配してしまいました。

「MY FUCKIN' VALENTINE」、一部「YOUR MY FUCKI'N BIRTHDAY」って歌って、ヒデさんを指さすあっちゃん。コレでも目一杯祝ってますね、誕生日。
「真っ赤な夜」そして「パレードはまだ続きます」とかなんかそんなこと言ってた気が(記憶曖昧)で、「スピード」。男の子、女の子って力こぶと股間を触るようなポーズして客席に歌わせてた。

終わったあとに、電光掲示板に少し拙い感じの文字が。ドットが荒かったからか、字が歪んでで手作りっぽい感触がレトロな雰囲気で、こんなのが。

「パレードがいくよ

きみをつれて

パレードがいくよ

いつまでも どこまでも

パレードがいくよ」

って…多分こんな感じで合ってると思うけど、自信なし。
少し間をあけて1行ずつ、わざとなのか漢字だと潰れちゃうからなのか、ひらがな遣いで…。そういう風に一つ出るたびに拍手と歓声が起こってました。

そして…

「今日はどうもありがとう
またお会いしましょう
      BUCK-TICK」

とか、うろ覚えだけどそんな感じのメッセージが最後にメッセージの電光掲示が出てた。バンド名はぐるんと丸まった文字で、あっちゃんのサインの手書きみたいな感じだった。
その後、千葉のフェスの詳細案内も映し出されてました。

 

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cali≠gariさん、ファン丸出しではしゃいだ感じがすごく楽しかった。そして出てきたあっちゃんのテンションもすごかった。
他のバンドさん、見たことない人ばかりだけれど、いろいろなバンドの形態とかやり方とか雰囲気を味わうと、改めてB-Tってすごいなぁって気持ちにもなる。当然、憧れの人と共演したバンドさん達のテンションもすごいことになるだろうし、お互いが良いアクトになるのは当然ですよね。
対バンライブって嫌いという方をたまに見かけますが、ある意味同じハコで同じ空間で違うバンドを見るのは、どれだけの技量があるのかハッキリしてしまうので、客観的に見たい私なんかにはすごく面白いな。他の対バンの方々も楽しみですね。