追加が決まって、それが誕生日だと知ったときの嬉しさ、何せ10年ぶりの魔王降誕祭、しかも前夜祭付きの本祭り。
 しかしさすがに平日2日ともは行けないので、涙を飲んで当日1日だけに絞った。今日の番号は100以内。友人にそれを言ったら彼女もその数番違いで、2人して前行けたら行こうねと誓い合う。
 早めに行ったんだけど、物販並んででも先行があるかどうかわからないとかで落ち着かない。持ってきたプレゼントも渡したいし、早い番号だし時間あるかなどうしようと思っていたんだけど、ふと見ていたら出入りしていた係員さんにみんながプレゼントを預けていたので便乗して「これもお願いします~」と渡してしまった。係の方の手に抱えきらないほどいくつも運ばれていく様子に、みんなあっちゃんのことが好きなんだなーと思う。
 そんなこんなで、呼ばれてフロアに入ってもふわふわしたまま、これがツアーラストという感慨よりはお誕生日で浮かれている感じ。AXでライブをするのがモナリザの時以来だとすれば、10年ぶりぐらいなのかも、私もすごく久しぶりに来た気がします。

 呼ばれた番号で入ったらもうフロア前方はかなり埋まっていて、結局中央バーあたりの4、5列目くらいへ。張り出しステージがないので、結局触れることはできないのだなと思う。柵が変な風に細かくて、後ろに1人いたくらいであまり押されなくて済みそうと思ったら、下手側から押しが来て最初から結構キツイ感じになる。これは今日は大丈夫なんだろうか?と少しばかり疑問になりつつ始まりを待つ。

 あっちゃんはノースリバージョン、今井さんも袖なし、初めてエヴィル・ギター柄のスパッツを履いているのを確認しました。

 SEの電子オルゴールみたいな音の感じがとても好き、そして縦に何本も上から吊られた棒が、緑とか赤の照明に照らされて光るのもきれい。これで見納めと思うと勿体なくて、ずっと光を追ってしまった。

…キラメキのなかで
 開演前に、真ん中の立ち位置にマイクスタンドがないなと思ったら、仮面とマラボーの付いたスタンドを後ろから出してきた。しかも表と裏と両面に仮面が付いてる。その上あっちゃんは金の飾りの付いた黒の薄手のベール(いつもCoyoteで使っているやつ)を被っていて、そこからのキラメキ~はもう格好いいの一言。仮面の後ろに顔を隠したり、マイクスタンドを持ち上げたり…。
 仮面が表裏に2枚付いてて、白と金色っぽいのだったか、途中でくるっとひっくり返して別の顔にして…なんだっけ、こういう人形あったよなーとか、一瞬浮かんだんだけど、何だったか思い出せない。

LADY SKELETON
 続いてベールを外したあっちゃん、後ろ行って戻ってきたら軍帽かぶっててーっ!! ノースリ手袋で、ホールツアーが蘇ります。

ONLY YOU

「今日はツアー最終日、ホッとするやら寂しいやら、みんなとエリーゼを踊るのもこれで最後になってしまう…」とか言ってて、え、追加公演ではやらないの?と疑問に思った覚えが…ツアー最後って事だったんでしょうね。

エリーゼのために
 久々に見た、背中あたりの後ろ手にマイクスタンドを持って、開脚してズンズンと沈んでいくの。その上、誰かに聞いたとおり、マジでかかと上げてそれでリズムとってるという…なんて脚力なんだろうと感心して見てました。帽子も相まって、ホールツアーの再来、最後にいいもん見ましたって感じかな。

人魚-mermaid-
 これも手拍子が楽しかった思い出しかない曲だなぁって、手拍子しながら思いました。舞台袖のスタッフさん達を見てにっこりするあっちゃんも恒例。ファンに向けるのとはまた違う優しい顔をしている。

Lullaby-Ⅲ
 サティじゃなくて、メメモリのホールツアーの時と同じ色っぽい前奏で、うしろでまたごそごそとマイクスタンドに仮面とマラボーで仮面ちゃんを作るあっちゃん。「待ってたよ…」「今日は私のおごりだ」とか、仮面を見ながら小芝居からのララバイ…。
 この曲は本当に歌詞のまんま流れるように動作が続いていくのを、目の保養に見てしまいます。

絶界
 この曲もストール被って、仮面の付いたマイクスタンドを片手で持ち上げて、踊るように絡んでた。ラストの方で仮面と何度もキスをしていたのはこれだったかな。

残骸
 やっぱり雨の迫力。光に透ける水しぶきが綺麗。一度手で雨のシャワーを切るようにして、舞台の外まで水しぶきが飛んでた。手どころか頭まで突っ込むようにして濡れていたあっちゃん、間奏ではヘドバン並みに頭を振っていた。

夜想
 雨が止んで、吹き出すような霧雨になって、更にスモークでちょっと煙ってムードのある感じで。

SANE -typeⅡ-
 曲前にいつもの今井さんのギターと掛け合いみたいに、「ウォーーっ」てやってたんだけど、なぜか「ユータ」ってぼそっと呟いてて、え?って思った記憶。そこからすぐ曲に入っちゃったんで、何でなのかわかんないけど。

BOLERO

MISS TAKE~僕はミス・テイク~

 ここだっけ、雨に濡れて汗まみれで「びちょびちょ…」って呟いたあと、股間に手をおいて「びちょびちょ?」ってフロアに問いかけてた。こんなセリフあっちゃんでなかったらセクハラですって。「イっちゃおう」といってClimax~へ。

Climax Together
 最近ラストのところは後ろ向きだったので、前むいてラストを歌ってるのは珍しいなと思ったら途中からやっぱり後ろ向いてた。そして着てたチュニック丈のワンピの右側の裾めくってペローンとお尻出して、それをおもむろにむぎゅっと掴んで…。左側もちょっと揉んでたかな。

夢みる宇宙
「みんなツアー、頑張ったね。みなさんどうもありがとう、スタッフの皆さん、どうもありがとう。夢で会いましょう」ってツアーラストらしく言って手を叩いてた。
 今井さんが中央で座り込んで弾いてたのはこの曲だったかな?
 最後はキラキラ星、最後まで弾いてる今井さんの奥の袖で、ギターテクニシャンの方と、舞台監督さんと浅見さんと3人が談笑してるのが見えて、無事にツアーが完了した安堵なんだろうなぁと微笑ましく思った。


 アンコールは初めからバースデイソングだった、「ハッピーバースディ ディア あっちゃん」で統一。でも揃わなくて手を叩きながらみんなで合わせながらの大合唱。
 かなり呼んでたのに、最初に出てきたのはユータ。まあまあ押さえてというように手を下げる仕草で客席を鎮めるようにして、普通にメンバーが出てきて、そしてイントロ…ごく普通にアンコールが始まった。

INTER RAPTOR
 最後だしこの曲の凄さを堪能しようと思ってたのに、あっちゃんが歌ってる前に今井さんが来て、あっちゃんの丸い台の前方に邪魔するように座り込んでしまい…ごめん、今井さん、あっちゃん見たいの、見せてーって、ちょっとどいてと思ってしまった。
 モニターが見えないからか、歌詞がちょっと飛んでて、余計に今井さんちょっとーって感じだった。
 この曲の途中だかで、マイクスタンドを倒してて、それで壊れたのか、曲のあと下手スタッフにそのスタンドを渡し、上手から別のをもらって交換してた。

禁じられた遊び
「ありがとう、さよなら。ありがとう、さよなら」って言って曲が始まって、間奏では膝を突いて頭を落としてたあっちゃんが、曲の最後にもう一度「あなたの愛に抱かれ」って、うっとりとした顔で自分の体を抱いて歌ってた。それがとても印象的で…。私たちの愛は伝わったかな? 最後に「どうもありがとうー、ふぅー」って。

TANGO Swanka
 イントロでハンドスピーカーのサイレン音を鳴らすあっちゃん、そのあと持ってたそのハンディで「タンゴスワンカ」って言ってた。

 アンコール2度目のハピバ…。ここも結構な回数歌ったかな。
 先にあっちゃんと、スタビのギターをかけた今井さんが出てきてギターでハッピーバースディを弾き始め、アニィがちょろっとそれに乗る感じでドラム。
 出てきたあっちゃんはマイクで「ありがとうー」と両方のほっぺたを点々て指でたどって、嬉しくて涙が出ちゃう的な仕草が可愛かった。
 そして出てきたヒデが赤い百合とバラの結構大きい花束を抱えてきて、それをあっちゃんのところの台の上で、ちょっと膝を折って、照れ隠しみたいに、ぽすんと額にぶつけるみたいに差し出して渡してて、それをもらってにっこりするあっちゃん。その後すかさず、そのあっちゃんに抱きつきに行くユータ、台上でぎゅーっとハグ。頭一つくらい違う、二人の身長差が微笑ましい。
「俺様ごときにありがとう」って言ったあと、「みんなも生まれてきておめでとう」と言ってくれました。
 そのあと運ばれてきていた結構大きい四角いケーキの四隅と真ん中にろうそくが立ってて、吹き消したけど2本くらい残ってもう一度吹き消してました。そのケーキが袖に戻されるときに、ちゃんと「ありがとう」とスタッフに声をかけるあっちゃん、やはり気遣いの人。
 ユータと今井さんが携帯で記念撮影、そしてMASAさんらしき人も舞台まで出て来て写真撮ってたので、今井さんのブログみたいにブレてない、花束抱えたあっちゃんの写真がどこかで見られるといいんですけど。

 あ、今井さんが曲の前にギター替えをしていて、まさか、ハピバを弾くためだけにこのギター下げてきて、曲前に交換するのか、と思った気が…。あっちゃんはユータの台の前に花束を置いてた。

君のヴァニラ
「SEX」って2回くらい言って色っぽくヴァニラ…。「君の胸~」って、服の両胸をつままないように…乳首が出来ちゃいますから…。
 途中で後ろに置いた花束を手にしてきて、その赤を基調にした大きい花束がなんて似合うこと…。そのままこの曲の最後まで花を抱えて歌ってました。「あんたが大好き~」って、みんなあっちゃんに向けて歌ってたよね。

独壇場Beauty
「パーティー」とか言ってたか? 盛り上がり最高潮ですよね。

Ash-ra
「踊れーーっ」て始まって、途中で最前の真ん中あたりにいた方に、ピンクの花びらみたいに包まれた小振りな花束もらって、歌いながら匂いを嗅いで、それを抱いたまま歌ってた。本当に優しく腕の中に宝物みたいに花束を抱きしめてて、とても嬉しそうで見ているだけで幸せな気持ちになった。

 最後に花を放置せず、ヒデに渡された大きいのと、ファンにもらった小さいのと2つ抱えて、今日はラストだからか曲の途中で下がらずに曲の最後の方までいて下がっていったと思ったら、他の4人が〆かけてバタバタしているところにもう一度出てきて、花束を片手で頭上に掲げてもう一度礼をして手を振って下がっていった。まるでカーテンコール~。
 きっとあっちゃんにもメンバー達にもスタッフにも、そして勿論ファンである私たちにも、余韻の残る最高に幸せな夜でした。

 

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 10年ぶりのお誕生日ライブ、始まる前から会場のテンションが違う気がしました。気合いとファンのあっちゃん愛に満ちていた気がする。ぎゅうぎゅうなのに誰も倒れたり運び出されたりしてないのもすごい、みんな気力で乗り切ったよね。
 AXは空調も悪くなかったし、意外と見やすくていい会場だと思いました。…ただ、ドリンクコーナーの窓口が1カ所っていうのがどうなのか、すごく混んでて長蛇の列でかなり並んだ。
 最終日が誕生日でお祝いできて良かったし、とても嬉しそうな顔をしていたあっちゃんが目に焼き付いて、ここがツアーラストで、きれいに完結して良かったんだなーって、とても嬉しくなりました。
 あっちゃんにファンの愛は届いたよね、去年からいろいろありましたが、このバンドとあっちゃんが大好きだなーって改めて思ったし、本当にお疲れ様でした(まだ1本あるけど)。
 このツアーを経て作られる新作は、またどんなものになるのだろうなぁ、気が早いけどまた何か新たな凄いものが出てきそうな気もしてて、期待は膨らみます。