BUCK-TICK、POLYSICS、毛皮のマリーズ の3バンド共演

 

 

 たぶん時期的に無理と思っていたのだが、新木場1日目を見たらライブに行きたくって、勢いでチケットを買ってしまいました。発表されたときはチケット取れないかと思ってたのに、ツアー時期だからイベントを遠慮した人が多かったのか、こんなイベントは他のバンドのファンの方はあまり興味ないのか、B-TもPOLYSICSも武道館やってるバンドなのに売り切れなかったのは不思議でしたが、イベントとかフェスのB-Tは、単独ライブの時より攻めに入ったいいライブをするので、たまにはそういうのが見てみたいなーと思ったのでした。
 会場は他バンドのTシャツを着た人もいたけれど、やっぱりB-Tファン率高し、あまり前へ行っても…と思ったので、2ブロック目の真ん中の縦柵の辺りで少しゆったりと眺めることにしました。音楽と人チョイスなのか、いろいろな曲がかかってた。

・毛皮のマリーズ

登場はピアフの「愛の賛歌」。ギターのアンプのところに「WAR IS OVER」って大きいステッカーが貼ってあるのが凄く気になった。後ろの真ん中にドラム、下手側にキーボード、上手にギター、下手にベース、そして真ん中にボーカル。置いてあったマイクスタンドの位置からしてかなり背が高そうな予想。
ギターの方はちょっと小柄、ノーネクタイの黒スーツに白シャツ、マッシュルームカット。ドラムは上半身裸で頭が爆発…アフロというよりもっと膨らんでた。ベースはスリムな革ジャンぽい上下、前髪パッツンに後ろを赤いリボンでポニーテールにしたセクシーな女性。そしてボーカル氏、サーモンピンクの燕尾服風スーツは襟とカマーベルトがローズピンク、ローリー寺西さんを思い出させるふわふわの黒髪長髪、雰囲気がちょっとオカマさんっぽくも見えた(すまん)。
それにソウルフラワーユニオンの方がサポートキーボードで来てた。そんな統一感のなさの不思議なバンド。

 演奏はかなり上手いなーと思って聴いてたんだが、ボーカルさん白いコードの付いた白いマイクを使っているのだけれど、前に出てきて左右に動くたびに、マイクスタンドにコードが引っかかって、スタンドを倒してまくっていて、それをスタッフが外して片付けるという感じで、後ろでゴソゴソしているのが見ていてすごい気が散った。(ドラムの脇でスタッフが待機しているのだから、それがいつものことなのかもしれないが)。
「古いロックをやっているバンドです」とか「音楽と人、私とあなたの間に…壁があるなら、音楽なんて何の意味もない」とかいう感じのことを…。
MCとか、盛り上げようとして少しばかり浮き足立ってる感じにも見えてしまい、左右に出てきて脚を真横にひょいっと上げたり、出来ないY字開脚をしてみたりとなかなか面白いんだが、しかしうろうろ動くよりはもうちょっと落ち着こうよ…とも思ってしまい、そういうキャラならキャラでいいのだが、歌はちゃんと歌として聴かせた方がいいかもと思った。
あとタイジさんとかもそうだけど、目を瞑って口を半開きで、イっちゃったように陶酔して弾くギタリストが、私はどうも苦手らしい。勝手に自分だけ気持ちよくなっちゃうなよぉーって、置き去りにされてる気分だから…。そういうシーンが所々でありました。
何度も盛り上げるので、これで終わりかと思ったシーンが何度あったことか…とりあえずテンションは高くて、いろいろな意味で濃かったです。

拾ってきたセトリ…「Mary Lou」とか、聞きやすくて結構好きです。

BOY
ボニーとクライドは今夜も夢中
DIG IT
ハートブレイクマン
BABYDOLL
ビューティフル
すてきなモリー
Mary Lou
コミック・ジェネレイション

・POLYSICS

セット変更してポリさん。大きいキーボードが斜めに刺さるように置いてあったりして、一気に近未来的な感じになる。
いくらか予習はしたけど、その時は4人くらいいたので、3人になったんだっけと思う。揃いのカーキ色のツナギにトレードマークらしい四角く目を隠すような銀色のメガネ。後ろの真ん中の七三分けの人がドラム、小柄だがかなり轟音でパワフル。前二人のマイクスタンドの先が枝分かれして2本ずつのマイク、セッティング中に音を出したのを聴いてたら、一つは機械処理された声になるものみたい。下手のベースは長めの金茶色ボブの女性、後ろのタッチパネルでシンセ系のボタンを操作しつつ歌も歌う。
メインボーカル兼ギターはちょっと高音の声、途中でメガネを外したら結構可愛い顔をしていた。
デジタルな音にギターとベースとドラムでガーッと飛ばす感じ。
「トイスー」というのが挨拶らしく、「音楽と人200号、おめでトイス」とか。「挨拶とかタクシーを止めるときにも使えます」って言ってた。曲によっては前二人が同じように動く振りもあり、前の方ではかなりモッシュっていうの?、会場内が波のように揺れてた。かなりタテノリで踊れた。
「レッツダバダバ」という、「ナーナナナー」と手を振り上げながら単純に乗れる曲とか面白かった。

コレも拾ってみたセトリ、ノリがよくてフェスで受けそうな曲多いと思ったが、こんなに曲数あったのか。続けざまにきてたから、繋ぎがわからなかったのかも。

Heavenly POLYSICS
BUGGIE TECHNICA
How are you?
Young OH!OH!
Match肝心
Eye Contact
First Aid
Don't Cry
機械食べちゃいました
Let'sダバダバ
BEAT FLASH
KAJA KAJA GOO
シーラカンス イズ アンドロイド
Shout Alound!


そしてB-T、セッティングからもう、今井さんと星野さんの立ち位置がステージの両端で、何だかそれまでステージの真ん中に固まるようにして機材が置かれていた他の2バンドよりステージをかなり広く使ってる感じでした。それが広く感じないだけの、ステージングが出来るってことだよね。CDJの時も凄くステージ使いの広いバンドだなぁって思った気がする。
そしてスタッフが同時にチューニングして、ミニセッションみたいに音を合わせて、コレってバランス調整しているのかなぁと思ってた。他のバンドよりドラムの音が小さい感じだなーと思ってたのですが、楽器が増える分、それでバランスを取るのだろうか?(ド素人なので、良くわからないですが)。

ツアー中だし、ツアー曲メインだろうなーと思ってたらやっぱりでしたが、それが凝縮されたような濃さで、そして対バンって燃えるタイプなんだなぁと思うほど、久々というくらいテンションの高いキレっキレなあっちゃんでした。
はっきり言って楽しすぎて踊りまくり、圧倒されすぎて記憶がない…年々記憶力が追いつかなくなってます。

出てきた衣装はあっちゃん黒の帽子、リボンが茶系のヒョウ柄、ヒョウ(キリン?)柄コートに黒シャツ、天リボDVDで見たことのある銀のカフス付き。下まで見えなかったんだけどスカートっぽかった。かなり脇がめくれて下がスパッツみたいなぴっちりとラインの出るものだったので脚のラインが大変エロい。顔は目の周りがパンダ…と言うより鼻のところで繋がって、タヌキというか、黒いメガネみたいになってた。
今井さん普通に下ろしてた金色系の短髪(前回は髪立ってたので、初めて生で見た!)、ピンク系に横に黒のストライプが入ったジャケット、中は黒っぽいTシャツかカットソーに見えた、下は細身グレーっぽいジーンズ。
ヒデさんは襟がキラキラしている黒の上下、ユータも黒上下、アニィも黒で襟に赤いラインが入ってた気がする。

SEは先日も一度聴いたラズダズのライブハウス用のもの、それを聴いた瞬間にああ今日はラズダズツアーなセトリなんだなと思った。かなりスモークを焚いていて、出てきた瞬間に空気が変わっていく感じなのがわかる。ファンが多かったのか、歓声が前の2つのバンドよりかなり大きくて、盛り上がってる感じ。


独壇場Beauty
前回は気づかなかったけど、イントロからキュルキュルしてたので、これはアルバムバージョンなんですね。ホールの時と違うの。曲頭から手拍子、出てきてすぐフロアに水まき、そしてタンバリンと動きまくるあっちゃん。
茶色の豹柄コート、帽子のリボンとおそろで格好いい。下はよく見えなかったので、スカートだなと思ったけど、丈が短かった、そして脇が開いてて脚丸見え、いいのかコレで?コーラスのところでフロアにマイクを向け、マイクスタンドも掲げてた。

Baby, I want you
続けてそのままコレ。セトリそのまんまじゃん、と突っ込みつつ。最後は「Baby…(なんちゃら)~you」と囁くような色っぽい声で客席を指さしてた。

Madman Blues
今井さんパートの時にマイクスタンドを用意して真ん中に出して、結局使わずに後ろに提げて手でマイクを持ってた。
ライトを手にして、歌う今井さんとか他のメンバーを照らしまくり、客席も照らしまくる。眩しくないのかとか、片手でひょいと持ってるけど重いんじゃないのかとかいろいろ考えてました、圧倒的…。
曲が終わってMC、「ようこそ、ミナシゴ達」とMC。ミナシゴ達って…と微妙なつっこみどころ。

Django!!!-眩惑のジャンゴ-
「人生歌って踊りましょう」だっけ? そんなことを言って、マイクに向けてパチッと指が鳴る。ヒデ側モニター前で脚をかけておみ足を触るようにしてお色気披露、そのあと今井さん前のモニターでも同じようなことやってました。ファンは悩殺ですが、他のファンの方々は??

羽虫のように
踊り狂いました、楽しかったー。

狂気のデッドヒート
小さくスローで泳いでた。

TANGO Swanka
今井さんの後ろ行って、コーラス入れたりししてた。お尻ペチペチとかもやってた、イベントなのに…。

Memento mori
「人生、歌い踊りましょう」とか言ってたかな。

Jonathan Jet-Coaster
この曲でマイクスタンドを担ぐのはお約束なのかな。

真っ赤な夜
「絶界」とか曲前に言ってた気がするんだが、始まったらコレだった。あれ?最初と最後、というか順番が「うたかた~」だよ、と思ったが、文句はない。

全体に何がきてもいい音いいい声ーって感じで聴いてて気持ちよかった。マリーズのボーカルさんのマイクスタンド倒しまくりを思い出し、コードレスにした方が…とあっちゃんのマイクと比べてみてたりとか。B-Tはホントに、ステージにスタッフがあまり出て来ないんだなーとかおもった。何だろう、自分たちだけで統御された感じというのか、ステージ上とか周りが見えてるんだろうな。それもやっぱり長年やっている年季なんだろうかとか、いろいろ考えてしまった。

アンコール

ICONOCLASM
拡声器持って来て、ほとんどそれで歌ってた。「5 for~なんとか」と歌ってて、その場では聞き取れなかったのだけれど、後で聴いたら「毛皮のマリーズ」と「ポリシックス」って入れてたらしい。

「この2つのバンドの分までアンコールします」って言ってたから、今日はセッションとかナシなのかー。マリーズのボーカルさんとあっちゃんの並んだところが、どちらが背が高いか、キャラが濃いかも含めて、見てみたかった気がする。
「音楽と人200号?」…と何で疑問形なんだろう、あっちゃん。あなた創刊号にも市川さんにインタビューされて、載ってたでしょうに…と、世間ズレした彼にコケそうになる。しかしそういう半分ボケたところがかわいいと思うので仕方がない。「また呼んでねっ」と金光さんに呼びかけるような感じがチャーミングだった。

DIABOLO
「乾杯しましょう」と言って最後はこれ。帽子被って、グラスを掲げるような仕草で…。
そうして大団円で終わりましたが、よそのバンドのファンの方々は納得したのかしら?
金光さんも最後に出てきて、揃って挨拶とか…ないのかなーと、そういうのがちょっと残念でした。


あと思い出した、あっちゃんもマリーズのボーカルさんもカフスを外してシャツの袖をめくるという同じような動作をしていたのだけれど、マリーズのボーカルさんはなかなか外れない感じで焦ったように外してて、外したものをどうしようかと思った挙げ句、ぱくっと口に入れるようなコミカルな動作をしていて、あっちゃんはスタンド前で歌いながら普通にさくっと外して、何も考えずにさらりとポケットに入れてた。そんな様子があまりに対照的だった。

 

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アウエーってかんじでもなかったけど、他のバンドがいると、やっぱり煽られるのか使命感が増すのかは知らないけど、出てきたときからかなりテンションが高くなってる感じでした。こんなあっちゃん久しぶりに見たかな。格好いいーと惚れ惚れ見てました。

前回行ったのはモバイル限定だし、今回はイベントだしで、通常のツアーとは何となく雰囲気が違うものばかりで、普通の「うたかた~」ツアーをちゃんと見てないので、面白いけど不思議な気分だったりする。そして次は3/20のFTオンリーだし…。
しかしライブハウスのB-Tは楽しい。ホールの「静」とは逆の躍動する「動」の部分を堪能いたしました。