音楽センターのステージは横に長くて天井が低い。元々がオーケストラを置くように作られているのだから仕方ないが、何となく音響もロック向きではない。ちょっとこもった感じになっちゃうのだ。
 前回のメメモリの時もセットが綺麗に置けてなくて、天井の円形のものもイマイチ映えなかった記憶がある。
 今回のセットはステージを覆うような額縁電飾、そしてスクリーン、一体どうなるんだろうと思ったけど、横長のステージは、ワイドテレビみたいだった。背後のスクリーンは、後ろに行くにつれて座席が高くなっているので、私の席からは上の方が見えなくて、ちょっと残念な感じだ。
 なので、ステージ前に掛けられた紗幕の縦サイズが小さいので、オープニング画像も何となく画面が小さい感じで始まった。

 衣装はあっちゃんが赤の燕尾コート、白のフリルシャツ、黒の背中に薔薇の刺繍のベスト、黒ズボン+巻きスカート。登場時はシルクハットにステッキ。
 今井さんはピンクのフリルシャツ、黒に金ラインの襟なし上着、下は白のサルエルじゃないパンツ。ヒデさんはコートじゃなくてライダースみたいな上着にスカートの方。アニィは軍服みたいなので、アンコールで違う衣装に着替えてた。ユータは黒の上下で、首にマフラーみたいなのを巻いてた。

SE RAZZLE DAZZLE FRAGILE
 暗転とともに手拍子。いつも手拍子のある日ばかりに当たるなーと思う。今井さんのブログの影響なのか?
 やっぱり絵が完成する前に、幕の向こう側が明るくなりメンバー登場の騒ぎになる。ここはステージへの出入口が上手側なので、今井さんがいつもより長くステージを歩いてくる。あっちゃんは前を通らず、後ろを回って真ん中の階段を下りて定位置に。揃ったところで画面がジャケ画に反転して、一瞬見えなくなって焦らされる気分で…それはそれで良いかもしれない。

RAZZLE DAZZLE
 ステッキを持ったあっちゃん、それを振り回しつつ歌う。サーカス団の団長みたいなダンディーさだなーと思う。今日はスカート付き、というのにテンションが上がって、「トゥナイトゥナーイ」で盛り上がる。丸い台の上にいるのが人形なのか、実物なのかってわからなくなるような…。

独壇場Beauty
 2曲目で帽子は脱いでた気がする。見所の一つはやっぱりタンバリン。お腹で叩いてるのは格好いいのかどうか微妙だが、リズム感はあるなと思う。
 ミラーボールが下の真ん中から照らしてたけど、いつものように上にあったかどうか見えなかった。コーラスのところで、両ギターの位置が逆だった?ような。

PIXY
 「僕は悪魔じゃ~」とヒデ側の横モニターに足をかけて手を広げ、「奴は天使~」の時は今井さん側のモニターに足をかけてた。間奏あたりでよくアニイが見えて、これがタム回しという奴なのかしら?とドラムをガーッと一つずつ叩いていくような様子を見ていた。
 この曲の額縁映像はキラキラで、つい額縁を見てしまう。

「ウェルカム、ラゾーダゾー」ってなんかしゃべる声がガラガラだった。「さあ、来ちゃった」って、どこか戸惑うようにも恥ずかしそうにも聞こえるニュアンスで、あちこちのお身内を意識したのかな。「最後まで死ぬほど楽しんで下さい」と独壇場の歌詞みたいに…。

羽虫のように
 間奏のドラムとギターとがガンガン被さって弾いてる感じが好きです。「宙ぶらり~」は、今日は右手を肩の高さで、肘から下をぶらーんと揺らしてた。

BOLERO
 イントロでドラムが入り、ベースが入るところでメンバー紹介、ギター二人はコーラスが入る前に忙しくバッと呼んで、今日は何とか4人とも呼べてたけど、自分紹介はなかった。
 この曲の間奏辺りで、あっちゃんがアニィの前のところにいて、アニィが台の下のあっちゃんを見るようにして何だかニコニコ笑ってた。
 最後は今井さんのところのモニターに座ってて、最後横からのスポットが二人だけ当たってた。

Django!!!-眩惑のジャンゴ-
 シルクハットを被り、杖を持ち、低く曲前のSEが流れる中、「ハロー」とか呼びかけて、低い声で「ビビディ バビディ ブー」。そして「さあ踊ろう、ジャンゴ」とパチンと指を鳴らして始まる。
「奴はトリックスター」と指さす先は今井さんで、彼が眩惑師なのか?とか。間奏でも低く「ビビディ バビディ ブー」って言ってたかな。
 間奏辺りで杖を置いて、後ろからタンバリンを持ち出して、そのあっちゃんのタンバリン捌きがとても好きなんだが、間奏の辺りで前の客のところを行き来して、その辺りで客の頭の上辺りで叩くように振ってた。最後のシャカシャカと振る盛り上げ方が見事だと毎回見惚れてるんだが、いい感じに楽しく進化してるなージャンゴは。

「騒ごう、ここは高崎、騒げ~」と「その調子」とか、なんか煽ってた。

狂気のデッドヒート
曲前に「ウォーッ」みたいに叫んでた。
この曲の見所は画面に合わせて泳ぐあっちゃんだったりするんだが、今日はアニイとユータの真ん中の台の上で、後ろ向きに泳いでたり、右、左と画像の方向に合わせて巧みに方向を合わせて泳ぎ変え、最後は後方へ泳いでいくおたまじゃくしの映像に、バイバイと後ろ向いたまま手を振ってた。思わずツボにはまるほどの吹き出し笑いの瞬間。お茶目だよ、あっちゃん

錯乱Baby
 あっちゃんが「シートに埋もれ~」あたりで、モニターに寄りかかるように床に座り込んで、シャンパンのシャワーと、窓の外の死に神さんを見てた。

SANE
 この曲の効果はすごい好きです。曲は地味だから、ついつい後ろと額縁の画面を見てしまう。額縁の上に大きく英文が出るのもなかなかありえないパターンで面白いよなぁと思うし見飽きない。キー打ってるのが間違って一文字戻って打ち直してたりとか、「fly」の文字がひらっと飛んでいくとか、結構芸が細かくて…。
 最後の方は拡声器使ってて、「セイーーーーン」て感じで声を張り上げて終わった。


 「おまえを愛しているのに」と客席のコーラス参加が何となく小さい声だったかな。あまり声を出しにくい感じだった気がした。

VICTIMS OF LOVE
「今日はこんなにたくさん集まってくれてどうもありがとう」「次はエロティックなやつを…」と言って始まった。
 今井さんが曲前にちょっとギターでピロピロ弾いてて、そこからイントロ…。アレンジの変わったこの曲、昔聴いてたお身内さんたちは覚えているのかなーなんて、ついそんなことを思った。「絡める指先~」「もつれる舌埋め~」と高い声でラストの方に声を入れて、「ラーララー」って小さく歌ってた。

TANGO Swanka
 この曲の前でも今井さんがギュンギュン弾いてた。なんかみんなイントロが付くなーと思ったので覚えてた。曲が始まってもあっちゃんが後ろ側に下がってて、あれ?と思ったら今井さんのパートが先だったのよね。2回目の今井パートの時には今井さんの後ろに行って、後ろでコーラス声を入れてた。
 後半は後ろ向き気味で、自分のお尻をペチペチと叩きまくってました。スカートだとすごく色っぽいのよ。

くちづけ
「あっちの闇は苦いぞ こっちの闇は甘いぞ~」、そして囁くような「おいで」という声とともにように手を広げる。今日初めて口で「おいで」と言うのを聴いたよ。そのまま曲のイントロまでそのままで、もう悩殺で手を広げてて、ついふらりと行っちゃいそうじゃないですか。
途中で客席から手拍子も入って、なかなか盛り上がってた。

月下麗人
 聞き惚れてたんだろうなー覚えてないや。この曲はあっちゃんにすごい似合ってると思う。

夢幻
 なんか聞き取れない感じで言ってて、「舞い上がれ…」だったか、ポツンと言って曲へ。

Solaris
「今夜はどうもありがとう、また会いましょう、時は早い」
この曲の声、感情入りまくってて、なんかすごくクるんですよ。私の思い入れが深いからかもしれないけど、毎回じんわりしちゃう。
最後に「ありがとう」って元気な声で叫んで去っていくあっちゃんを見なければ、感極まってるのかと思うくらいの、感情に入り込んだような声。


アンコール1
 いつからかアンコールは、明かりが付いて、立ち位置にメンバーが出てきて始まる感じになってたんだね。いきなりだとやっぱりお客さんも慌てるし…。紗幕の向こうにライトが付いて、メンバーが出てきて、そして曲が始まる。

妖月
 シルクハットに上着のコートが黒だ…と思った。それを翻しつつ歌うのは、何だか怪人というか…似合ってるんだけどね。途中、モニター前に膝ついて座り込んだりしてなかったかな? 波がさざめくような赤い色で、ステージなのに現実感のない感じ。

Goblin
「セクシーに踊って下さい」と言って曲へ。
 あっちゃんはシルクハットに黒コート、ステッキ持ちだったので、前奏では縦笛を吹くみたいな振りもちょっとしてた。
「黒いマント~」は左手で上着の裾を持ってマント翻してたし、「世界が回る~」とステッキを振り回してたりとか。一回転は今日は今井さんもやってなかった。客席もノリノリです。間奏ではユータが真ん中へ出てきてあっちゃんの隣で弾いたり、前方へ出てきて、今井さん、ヒデと真ん中へんで3人集まりかけてたけど、揃ってはいなかった。

「20ン年前はこの辺でふらふらしてました、お金もなくて。でもこれだけやっててまたみんなと騒げる、なんて素晴らしい」(場内歓声&拍手)「本当にありがとう」と。
 それだけ続いてて、まだこれだけ出来てるってのがすごいことですよね。ご家族もバンドがこんなふうに続くとは思ってなかったんじゃないだろうか。なんか感慨深い言葉でした。

Coyote
 アップライトベースの登場にもしかして、と思ってたらやっぱりこれだった。何で2回しかやってないのに、その2回とも見られてるんだ、私。
 何にせよ好きなので、聞き入ってしまいます。体を抱くようにして歌うあっちゃんの、手の甲にそっとキスするとか、ゆっくり歩くように足を動かす動作だとか、もうたまらなく好きです。会場は手拍子でしたが、私は歌のないところだけ手拍子してました。

アンコール2

 2回目のアンコールに出てきたとき、アニイとユータがプラスチックの透明トレーに入った小さいお菓子?を客席にばらばらと投げ入れていた。
 あの形状と色味から、多分群馬の幸煎餅の七福神あられだろうと推測(後日、拾ったらしい方のブログでその想像が正しかったことを知る)。誰かの楽屋差し入れのお菓子なのかもしれないな。

MY FUCKIN' VALENTINE
 先日見た横須賀では、照明だけで映像はなかった覚えがあるんだが、今回は周囲の額縁電飾にきらびやかに上っていく光の映像が…。「病める時代のバーチャル~」あたりの額縁の画像が色とりどりですごく綺麗。後ろのスクリーンにも映像が付いていた気がした。
 今井さんが頑張って歌ってて、ちょっと声が裏返ったりしてたなというのを覚えがある。

スピード
 珍しく、アイコノではなくてこれが来た。この曲って何回この音楽センターでやってるんだろうなーなんて、思いながら見てた。間奏にあっちゃんの「アンアン」みたいな声を出してたのと、「イカレタのは~」の声が高い音程だったのは覚えてる。
「サンキューありがとう高崎」っていって「フォー」って煽るように3回くらい声出してた。名残惜しそうに会場を見て下がっていった感じ。
 ラストがこれだと、あっちゃんが下がっても他の4人がジタジタと〆の合わせをする。アイコノだとサラッと終わってノイズ出して帰っちゃう今井さんがアニィの方を向いて、5回ぐらいポンポン飛ぶのが楽しい。

最後は定番になったようなメッセージ
 

「See you next 'go on the RAZZLE DAZZLE’」
「Good-night with Big kiss」


 思わずこれが出るのをじっと見てしまい、2つめのメッセージで止まると客席から拍手が起こってました。

 

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 今日は立見も出る盛況ぶりだったようで、満員御礼な高崎。前日の千葉がすごく良かったような話を聞いたので、そこで少しはしゃぎすぎたのか、地元でお身内がいっぱい来てたからなのか、あっちゃんのエロい仕草と声はちょっと控えめでしたが、今井さんがやたらとステージ中を走り回ってがんがんギターを弾いてたのと、アニイがドラムを叩きながらニコニコしてたのが印象に残ってる。しかし今井さんがここでこうしてた、というのは全然覚えてない私…今井ファンの方には申し訳ない。
 いつも父兄参観な群馬なのですが、やっぱり身内がいると少し遠慮がちになっちゃうみたいな気がする。でも25周年てことはもう群馬にいた時より、東京に出て行ってバンドをやっている時間の方が長いってことですよね。
 開演前には父兄席の方とスタッフとか、顔見知りらしいファンの方々と話しをしていたりして、良い雰囲気だなぁと思ってた。
 この日はメンバーは高崎で泊まりらしかったので、あちこちの友人なども集まって、同窓会状態でお酒を飲んだのかもしれないな。